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今の世の中、立てこもりなんているのか?

母「ケンジ。ちょっと味噌が切れたから、近くのスーパーで買ってきてくれる?」


志村「スーパー?この辺にスーパーなんてあったっけ?」


母「20キロ先にある」


志村「全っ然近くねえじゃねえか!!断固拒否!!」


母「私が走れば5分くらいで着けるけど…」


志村「化け物!!てか世界記録!!」


母「運動になるんだから、行きなさい」


志村「ダルい。絶対嫌だ」


母「お釣り全額あげるわ」


志村「いってきまっす!!」


〜移動中〜


志村「とはいったものの、ほとんどピッタリの値段しかくれてねえじゃねえか…あんのババア…」


志村「あーコスパ悪。しかもクソ遠いし…」


志村「そして「質悪の殿堂 ウンチホーテ」ってなんやねん。聞いたことねえんだけど…」


志村「星1.5って…マジでヤバそう。うち、こんな店でいつも食材買ってたのか??」


〜移動中〜


志村「うわ何ここ…ボッロ。そしてちっさ。」


志村「客誰もいねえし…すぐ潰れそうだな。」


店長「いらっしゃいませー、質の悪い商品がいっぱい揃っておりますー!!いかがでしょうかー」


志村「いや、売る気ある!?その売り文句で買いたい奴いねえだろ!?」


志村「そして確かに、商品きったな!!質めっちゃ悪そう!!」


店長「お客様、ありがとうございます」


志村「は??」


店長「商品をお褒めくださり、光栄です」


志村「いや、褒めてねえけど!?」


店長「うちにとっては、悪口が褒め言葉なんです」


志村「ドMの店!?」


店長「とにかくどうぞ、見ていってください」


志村「どうも…って店内くっっさ!!」


店長「ありがとうございますー!!」


志村「だから褒めてねえっつーの!!」


店長「うちは、店内の香りにもこだわってます」


志村「香りというかクサいだけなんだけど!?」


店長「商品を腐らせて、香りをキツくしています」


志村「もう今すぐたため!!こんなゴミスーパー!!」


店長「いかがですか??こちらの腐りかけリンゴ、腐りかけバナナ、腐りかけヨーグルト」


志村「全部腐りかけじゃねえか!!誰が買うんだよ!!」


店長「お客様。なんでも腐りかけが一番美味しいんですよ?知らないんですか?」


志村「うるせえよ!!それでも限度があるわ!!」


店長「よければ一口どうぞ!!」


志村「え?無料?」


店長「もちろんです!!試食ですから」


志村「いただきます!!」


志村「確かにうめえええええええ!!腐りかけ最高!!」(※個人差あります)


店長「でしょでしょ!?ではお1つどうぞ!!」


志村「あ、それは結構です」


店長「なんで!?」


志村「試食で満足しました」


店長「クソ客すぎる!!」


志村「ところで、味噌はどこですか?」


店長「あー味噌ですか!?こちらです!!


『腐りかけのゴ味噌』


志村「いや、売る気ある!?マジで。」


店長「1キロ100円です」


志村「でもやっっす!!これは買うわ!!」


店長「毎度ありー!!」


店長「他にもいかがですか?賞味期限切れの缶詰とか、カビの生えた刺身とか、黒ずんだ生肉とか、知らんキノコが生えてるキノコとか」


志村「だから、誰が買うんだそんなもん!?もう帰る!!」


覆面「おいコラア!!」


志村「え??」


店長「え??」


覆面「全員そこを動くな!!」


志村「いや、全員そこを動くなって、2人しかいねえねど…」


覆面「なら2人ともそこを動くな!!」


店長「はい」


志村「え?なにこれ?なんかの撮影?」


店長「いえ、そんな話は来てませんね。おそらくガチの強盗だと思われます」


志村「はあ!?こんなゴミみたいな店に!?」


店長「だから、褒めすぎです」


志村「褒めてねえっつーの!!」


覆面「さっさと金を出せ!!」


志村「いやあの、アンタ正気??」


覆面「は??」


志村「こんなボロくて臭い店、どう考えても金なさそうだろうが!!バカでもわかるわ!!」


覆面「いーや、こういう店こそ怪しいんだ。ヘソクリをたんまり溜め込んでるに違いない」


志村「なにを根拠に!?」


覆面「強盗の勘だ」


志村「刑事の勘みたいに言うな!!」


店長「バカな…なぜわかった!?」


志村「ええ!?マジなの!?」


店長「私がこれまでコツコツと貯めた、8743円を嗅ぎつけた奴がいたとは…」


志村「俺が言うのもなんだけど、やっっす!!」


覆面「嘘つくなテメエ!!8743万円の間違いだろ!!」


店長「その金があったら、もっとマトモな店建てるわ!!」


志村「めちゃくちゃド正論!!」


覆面「バ、バカな…俺の勘が外れただと…?」


志村「勘なんてまあまあ外れんだよ!!」


店長「残念だったな。110したから、お前を警察に突き出してやるぜ!!」


志村「行動はっや!!いつの間に!?」


覆面「もういい。立てこもる」


志村「は??」


覆面「お前達を人質にして、俺は警察に金を要求する!!」


志村「なるほどお!!」


店長「いや感心してる場合か!!」


志村「何円くらい要求すんの?」


覆面「そうだな。1000万円くらいかな」


志村「もうちょっといけるっしょ。1億円くらいは要求できるっしょ」


店長「いやどんだけ自分に自信あるんだコイツ!?自分で言うのもなんだが、俺達のために1000万円も払ってくれるかも怪しいぞ!?」


志村「もし1億円もらえたら、山分けしようぜ」


店長「なんで仲間になろうとしてんの!?」


覆面「黙れ。その金は全部俺のもんだ」


店長「でしょうね!!」


志村「チッ。なんだよケチくせえな」


覆面「とにかくお前達は人質だ。へっへっへ。警察を呼んでくれて助かるぜ」


志村「なんでこんなことに…さっさと帰って新作ゲームやりたかったのに…」


店長「いや呑気か!!」


〜2時間後〜


志村「いや、遅くね?」


覆面「本当に警察呼んだのか?」


店長「うん」


覆面「もう2時間たったんだが…」


志村「何してんだ?」


店長「まあ、日本の警察はウスノロだからな」


志村「お前が警察の何を知ってんだ!?」


店長「俺はこれまで、何度も警察に嫌がらせの嘘通報をしてきた。なのにアイツらは、一度も俺の店に来ることもなかった。絶対許せねえ…」


志村「えーーと…嘘通報なんでしょ??」


店長「もちろん。俺の店で事件なんか起こるわけがねえだろーが」


覆面「今起こってるけどな(笑)」


志村「いや、だったら無視されて当然だろうが!!」


店長「向こうは嘘かどうかわからねえんだから、とりあえずここに来るべきだろうが!!」


志村「とんでもねえ害悪市民!!」


覆面「なるほど。お前が嫌われてるおかげで、警察はここに来ないということだな(笑)」


店長「まあそういうことだな。だから俺達を解放してくれ。」


覆面「そうだな。覆面してるから顔もバレねえし。金もなさそうだから解散するか」


志村「それがいいよ。だからその物騒な銃を今すぐおろしt」


姉「ケンジ、アンタいつまで買い物してるのよ。帰りが遅すぎて、私が駆り出されたじゃないの」


姉「…って、え??それ、もしかして銃??」


覆面「あ」


店長「あ」


志村「あ」


姉「キャアアアアアア!!強盗よ!!警察に通報通報通報ううう!!」


志村「おいいいい!!今解決しそうだったのに、どんなタイミングで現れてんだこのバカ姉!!」


姉「誰がバカ姉だゴルアアアアア!!帰らないテメエのためにはるばる20キロ自転車をぶっ飛ばしてきてやったんだろうが!!」


志村「テメエが来なければ今帰れたんだよ!!どーしてくれんだバカ姉!!」


姉「なんで文句言われてんの私!?」


姉「…てか警察に通報しなきゃ!!」


覆面「おい!!手を挙げろ!!動くな!!」


姉「ひいい!!撃たないで!!」


志村「まあ落ち着け。アンタのことは誰にも話さないから、さっさと解放してくれ」


覆面「信用できんな。どうせ解放されたらすぐ警察を呼ぶに決まっている」


志村「俺達を信じてくれ!!1000円くれたら、絶対に警察には言わないと約束する!!」


姉「ちゃっかり金銭を要求してやがる!?」


覆面「なんだテメエ!?」


志村「1000円だぞ!?たかだか1000円で無罪を勝ち取れるなら安いもんだぜ!?」


姉「強盗と交渉すんな!!」


覆面「まあ確かに。1000円なら安いか」


姉「信じた!?」


店長「おい俺にも1000円くれ!!」


姉「なんだコイツら!?堂々と犯罪を隠蔽しようとすんな!!」


志村「まあ落ち着けよ。今ここでは黙っとくフリして、解放されたら警察に売ればいいんだよ(笑)」


姉「とんでもねえクズ!!こんなのが弟だと思うとめっちゃ嫌だ!!」


覆面「それならまあいいだろう。いいか?絶対に言うんじゃねえぞ?」


志村「任せておけ。金を受け取ったからには、必ず約束は守る。金の上の約束は絶対だ」


姉「信用できないセリフNO1!!」


警察官「フアアアアアア…あのー、遅くなりました。警察のもんですけども。こちらの店から強盗に入られたと通報があったんですが…」


覆面「は??」


店長「え??」


警察官「何かあったんですか?さっきからギャーギャー騒がれてますけど…」


姉「いや、この覆面男が銃を持ってる時点でヤベエだろ!?呑気か!!」


店長「おせーよテメエ!!通報してから何時間たってると思ってんだ!!」


警察官「いやーすいません。アナタの店の優先度、近所のおばあちゃんの荷物持ちより優先度低いんで(笑)」


店長「ああん!?なんでだよ!?」


警察官「いや当たり前だろ!?これまで200回も嫌がらせのデタラメ通報を送ってきた分際で、何ほざいてんだテメエゴルア!!」


姉「ド正論!!」


志村「アンタ200回もしてたの!?暇か!!」


店長「客来ねえんだから、暇に決まってんだろ!!」


志村「確かに!!」


姉「なら店を少しはマシにしろや!!」


店長「無茶言うな!!」


姉「言ってねえ!!」


警察官「とにかく、今回もイタズラ通報ってことでいいですね?何もなさそうですし」


姉「いや大アリだろ!?この覆面男が銃を向けている状態を見て何も思わないのか!?」


警察官「え!?映画撮影じゃないんすか!?」


志村「こんなゴミクズボロ店で誰が撮影するか!!」


警察官「確かに!!」


店長「だからこんな時に褒めんなって!!」


志村「褒めてねえっつーの!!」


警察官「うわああああ!!ガチの強盗だ!!ひいいいいいこわいいいいいいい!!」


姉「いやなっさけな!!警察官が一番ビビってやがる!!」


店長「しっかりしろやテメエ!!」


覆面「とりあえず、そこのポンコツ警官。今から俺はこの3人を人質に、この店に立てこもる!!人質を解放してほしければ、現金一億円を用意しろ!!」


警察官「いやちょっと…それは無理っすね」


覆面「は??」


警察官「その3人で一億円はちょっと、割に合わないっていうか…」


志村「おい!!「その」3人ってどういうことだ!?」


姉「私の命は億の価値ないってか!?」


志村「俺だけでも億の価値あるわ!!」


警察官「いやそれはない」


志村「めっちゃ否定された!?」


覆面「なら、5000万円用意しろ!!」


警察官「いやまだちょい高いな。もう少し下げて」


志村「おい!!人の命で交渉すんな!!」


姉「私達をなんだと思ってんだコイツら!?」


強盗「なら1000万円でどうだ!?これ以上はビタ一文まけられん!!」


警察官「まあいいだろう。用意してやる」


姉「なんで偉そうなんコイツ!」


志村「俺達の命かかってんだから、犯人を挑発してんじゃねえよ!!」


警察官「あ、もしもし。なんか犯人が人質をとって立てこもって1000万円要求してるんですが…」


警察官「え?誰が人質なのかって?」


姉「おいそんな重要かそこ!?」


警察官「えーと、ゴミカス店主と守銭奴と、ツッコミバカです」


姉「いや紹介がクソすぎる!!助ける気ねえだろ!!」


志村「おい!!誰がツッコミバカだ!!」


姉「アンタは守銭奴だわ!!なにを一番マシなポジション奪おうとしてんだ!!」


志村「ええ!?俺のどこが守銭奴!?」


姉「人生を振り返れバカ!!」


志村「てか守銭奴ってなに??」


姉「バカすぎてまず話にならなかった!!」


警察官「え?助ける価値ないって?」


姉「え??」


志村「は??」


警察官「本部長からの伝言です。ソイツらに1000万円は高過ぎる。無理。税金の無駄。てかそんな大金を用意するのがまずダルい。以上です。」


姉「ふっざけんなテメエエエエ!!」


志村「このゴミクズ警察が!!25ちゃんねるに悪口を書き込んでやる!!」


姉「やり返ししょっっぼ!!」


警察官「10万円なら出せるそうですが、どーします?」


姉「私達の命の価値って、こんな低かったの!?」


志村「はあ!?10万円も十分大金だろうが!!」


姉「アンタはやかましい!!身代金にしてはどう考えても低すぎんだよ!!」


強盗「うーーん…」


姉「10万円で心が揺らいでる!?」


強盗「だって、このまま立てこもってもどうせ捕まるし、それなら10万円もらってさっさと逃げた方がまだマシかな?」


姉「なんて欲のない立てこもり犯!!」


警察官「じゃ、ここに10万円置いとくわ」


姉「まさかの外に直置き!?現金を!?めちゃくちゃトラップ臭がすごいんだけど!?」


強盗「うひょひょひょひょひょ!!10万10万10万円んんんんん!!」


姉「いやバカ丸出し!!ホイホイ釣られてやがる!!」


警察官「よし!!犯人確保おおおお!!」


強盗「え??」


姉「ですよね!!」


ドドドドドドドドド


強盗「ギャアアアアア!!」


姉「まあでも、これで一件落着か…」


姉「ってあれ?ケンジは?」


志村「いてええええええ!!」


姉「え??」


警察官「あの、2人確保したんですけど、一体どっちが立てこもり犯でしょうか…?」


志村「何すんだ!!俺は犯人じゃねえ!!」


姉「なにしてんのアンタ!?」


警察官「ならなんで10万円に飛び込んだの?」


志村「そこに10万円があるからだ!!」


姉「名言みたいに言うんじゃねえ!!」


志村「とにかく俺は犯人じゃない!!立てこもり犯はコイツだ!!覆面を見ればわかるだろ!?」


警察官「いえ、2人とも覆面してないですが…」


志村「なんだと!?」


警察官「警察がのしかかった勢いで、覆面が取れちゃったみたいですね(笑)」


志村「ですね(笑)じゃねーよ!!何してんだクソ警察!!」


警察官「いやお前が一番何してんだ!!」


姉「それは確かに!!」


志村「とにかく、俺は犯人じゃないから!!コイツが犯人だから!!」


覆面「いや俺じゃない。コイツが犯人」


志村「いーやコイツだ!!」


覆面「いやこの守銭奴だ!!」


志村「それはお前だ!!」


覆面「てか、守銭奴ってなんだ?」


志村「俺も知らん」


姉「バカ同士が会話すんな!!話が進まん!!」


姉「てかアンタ、何してんの!?」


志村「金の匂いに、体が逆らえなかった…」


姉「マジでバカすぎる!!」


志村「俺は金に目がくらんで飛び出してしまっただけだ!!犯人じゃねえ!!」


覆面「俺もそうだ!!立てこもりなんてしてねえ!!」


志村「テメエ、嘘つくんじゃねえ!!」


覆面「テメエこそ!!」


警察官「うーーん…どーしよう…(笑)」


姉「あ、両方逮捕しちゃって大丈夫です♨」


志村「おい!!」


〜完〜

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