ゴキブリは、人類最大の脅威。
〜放課後〜
花畑「キャアアアア!!」
加藤「なんだ!?」
志村「どうした!?」
加藤「女子トイレから悲鳴が聞こえたぞ!?」
志村「なら仕方ない。入るしかないな」
古手川「いや、異性のトイレに堂々と入ろうとすんな!!」
加藤「何かあってからでは遅いだろうが!!中で人が死んでたらどーすんだ!!」
古手川「そんな大層な事件、学校の女子トイレで起こってたまるか!!」
花畑「マジキモ!!殺す!!」
加藤「だいぶ物騒なワードが聞こえるが…(笑)」
志村「マジで殺人事件起きてね?(笑)」
加藤「変態が女子トイレに現れたか…最低だな」
古手川「いやそれはアンタ達な!!」
花畑「誰か助けてええええ!!」
加藤「よし行くぞ!!」
志村「ガッテン!!」
古手川「私が行く!!アンタ達はすっこんでろ!!」
加藤「あーあ。古手川死んだな」
古手川「は??」
加藤「こういう時、1人で助けに行った奴は、大抵ろくな目に遭わない」
志村「そうそう。まさに、ミイラ取りがミイラ取りになるって奴だな」
古手川「それ、何も変わってねえじゃん!!」
加藤「たから、3人で行動しよう」
志村「そうだな。それなら怖くない」
古手川「どんだけ女子トイレ入りたいんだ!?流石にキモすぎるんですけど!!」
加藤「違う」
古手川「え??」
志村「俺達は、カッコつけたいんだ」
古手川「は??」
加藤「カッコよく、女子を助けたい」
志村「きっとトイレの中では、可憐な美少女が震えておびえているに違いないからな」
加藤「そこで俺達が、ヒーローのように颯爽と現れて」
志村「その子を助けて、恩を売って彼女にする」
古手川「いや、下心見え見えの優しさ!!」
加藤「だから、別に女子トイレに入りたいわけではない」
志村「勘違いすんな。俺達はモテたいだけだ」
古手川「どっちにしろクソキメエ!!」
花畑「いや、さっさと助けに来いやああああ!!」
古手川「え?よしこ?」
加藤「え??」
志村「は??」
花畑「なにをトイレの前でギャーギャーしてんのよ!!か弱い乙女が悲鳴をあげてんだから、さっさと助けに来なさいよ!!」
加藤「なんだよ。花畑か」
花畑「は??」
加藤「じゃ、古手川。後は任せた」
志村「帰ろ帰ろ」
花畑「おい!!助けろよ!!」
古手川「急に態度変えやがったコイツら!!」
加藤「いやだって、俺達男子だから」
志村「女子トイレ入っちゃいけないし」
古手川「さっきまであんなに駄々こねてた奴らが何を言ってんだ!?」
花畑「いいからさっさと助けなさい!!」
加藤「えー、ダル」
志村「報酬は??」
古手川「えらい態度の違いだなオイ!!」
加藤「俺達は勉強で忙しいんだよ」
志村「高校生ナメんじゃねえぞ」
古手川「学年最下位とその周辺が何をほざいてんだ!!」
加藤「その周辺!?」
古手川「で、どーしたのよ」
花畑「じ、実は…アイツがでたのよ…」
古手川「え??アイツ??」
花畑「ゴ、ゴ、ゴ、ゴゴゴゴゴゴギガガガギゴ」
古手川「いや、なんて!?」
花畑「ゴ、ゴ、ゴ、ゴゴゴゴキブリが出た!!」
加藤「なんだ、ゴキブリかよ」
志村「大げさだな。なあ古手川」
古手川「は??終わった…」
加藤「あれ??」
古手川「ゴキブリ…マジで無理…」
加藤「嘘だろ!?あの古手川が!?」
古手川「どの古手川!?「ゴキブリ得意です」的な話したことあったっけ!?」
志村「そんな「ゴキブリなんて余裕で潰せます」みたいな顔しといて!?」
古手川「いやそれどんな顔だゴルア!!」
古手川「この世界にゴキブリが余裕な女子なんてほとんどおらんわ!!」
花畑「そうそう。うちらか弱い女子は、こういうキモい虫が大の苦手なのよ」
志村「そんなゴリラみたいな見た目で、か弱い女子とか言われても…」
バキィ
志村「ひでぶ!!」
花畑「で、早く助けて」
加藤「えー、ダル…」
志村「何円くれる?」
花畑「金の亡者が!!さっさとやれ!!」
加藤「ゴキブリごときで高校生がギャーギャー騒いで…ホントみっともないな」
志村「それな。同い年として恥ずかしいわ」
花畑「アンタ達だって、近くで見ればマジビビるわよ。本当にデカいんだから」
志村「へえ。何センチくらい?」
花畑「5センチくらいね」
志村「は?ちっさ」
花畑「え?」
志村「俺と一緒に暮らしてるゴキブリなんて、それの2倍以上あるぞ」
花畑「5センチの2倍以上!?」
古手川「もはやバケモンじゃねえか!!」
加藤「ギネスのれるって!!」
花畑「てか待って、一緒に暮らしてる??」
志村「うん。だからほぼ毎日見てる」
花畑「いや、どんな家!?」
志村「雑草ハウス。通称ジャングル」
花畑「それは家とは呼ばねえ!!」
志村「親父曰く、100万円以下で買える家を探してたらそこに行きついたらしい」
古手川「100万円で家が買えるか!!家をナメんな!!」
志村「まあ、うちのいい点といえば、掃除しなくていいところかな」
古手川「は??」
志村「その辺の虫が食べてくれるから、食べカスもいくらでもこぼして平気だし(笑)」
花畑「うえええええ!!キモ!!」
加藤「どこの原住民族だ…?テレビ出れるぞ(笑)」
古手川「アンタ、そんな生活してて大丈夫なの!?」
志村「慣れた」
古手川「慣れって怖いわね…」
(※良い子はマネし…てもいいけど、責任は取りません♨)
志村「というわけで、ゴキブリとか毎日見てるからなんとも思わん。殺す気も起きない」
花畑「いや、それは起きてくれ!!」
志村「もはや一緒に暮らして友達みたいなもんだし。むしろ殺すの可哀想(笑)」
花畑「それはキモすぎる!!」
古手川「もう2度とアンタに近寄らないわ!!」
花畑「加藤。代わりにやっちゃって!!」
加藤「え??あ、あ、ああ。うん。」
花畑「え?何その反応」
加藤「はあ!?い、いや??ゴキブリとか、超ヨユーだし。ヨユーでぶち殺せるし。」
花畑「その割には、足ガクガク震えてるけど?(笑)」
加藤「それはお前、クソ寒いからだよ」
古手川「いや、今夏なんだけど…(笑)」
花畑「まさかアンタ、ビビってる??(笑)」
加藤「はあああ!?び、び、ビビってなんかねえし!!この俺が、あんな虫けらごときに、ビビビビビるわわわけねねねねえだろ!?」
花畑「ふーん。」
加藤「なんだその反応!!」
花畑「加藤。アンタ、もしゴキブリを倒してくれたら、確実にモテるわよ」
加藤「へ、へえー。そ、そうなんだ…」
花畑「あ、これはビビってますわ」
加藤「なんでそうなる!?」
花畑「今までのアンタなら、確実に「ハイやりまぁす!!」ってなる流れよ。それなのにそのしっぶい反応は、間違いなくビビってる証」
加藤「はあ!?だったら証明してやんよ!!」
花畑「どうぞ」
加藤「1人であの虫けら叩き潰してきてやる!!」
花畑「とうぞ」
加藤「止めても遅えからな!?俺の怒りのスイッチ入ったから!!」
花畑「どうぞ」
加藤「ゴキブリ可哀想…とか思っても遅いから!!」
花畑「思わねーよ!!」
古手川「そう思うのは志村だけだ!!」
加藤「もう俺は、誰にも止められねえ!!」
花畑「だから、さっさとどうぞ」
加藤「…………………」
花畑「うん??行かないの??」
加藤「足が…動かない…」
花畑「は??やっぱりビビってる??(笑)」
加藤「うん!!」
花畑「認めた!?」
加藤「怖い!!マジで行きたくない!!」
花畑「めっちゃ正直になった!!」
花畑「ゴキブリ倒す男は、マジモテるわよ!?モテモテよ!?それでも行かないっていうの!?」
加藤「無理、怖い。勝てない」
花畑「いやなっさけな!!」
加藤「だってアイツら、いざという時飛ぶんだぜ!?」
加藤「あんな黒くてデカい化け物がこっち向かってきたら、マジで失神する」
花畑「なっさけないわねえ…男子なのに…」
加藤「はあ!?今その「男子だから虫に強い」とかいうの、性差別だから!!」
花畑「だる!!」
加藤「いいか!?これからは、虫が苦手なかよわい男子の時代が来るんだ!!」
花畑「いやそれはないと思うけど!?」
加藤「とにかく、ゴキブリとは戦いたくないし、見たくもない。後のことは風紀委員に任せる」
古手川「風紀委員関係ねえよ!!」
加藤「トイレの風紀を乱すな!!」
古手川「別に乱れてねえ!!」
新垣「え?どうしたの?みんな集まって」
加藤・志村「「ああああああらがきしゃん!?!?」」
花畑「あ、ガッキー!!聞いて聞いて!!Gが出たのよ、Gが!!」
新垣「え!?最悪!!トイレ行けないじゃん!!」
花畑「そーなのよ。アタシももう怖くて怖くて…」
新垣「誰か助けてよ!!マジでGは無理!!」
花畑「でもダメよガッキー。コイツら2人は本当に情けなくt」
加藤「さて、と。いっちょ行きますか」
志村「ゴキブリた・い・じ♥」
新垣「え!?もしかして2人とも、ゴキブリやっつけてくれるの!?」
加藤「もーちろんさー(ドヤ顔)」
志村「目の前で困ってる人がいるのに、助けないわけないじゃないですか(ドヤ顔)」
古手川「おいコラ!!」
花畑「アタシ達が困ってても全然助けようともしなかったくせに!!」
志村「何を言ってんだ。ゴキブリなんていう人間を不快にする害虫は、今すぐ殲滅しなくては」
花畑「さっき、もはや友達とか言ってなかった!?」
志村「ゴキブリは見たら即殺す。踏み潰す。」
古手川「さっき、むしろ殺すの可哀想とか言ってなかった!?」
志村「は??可哀想??あんなゴミみたいな虫けらに、かける慈悲なんてねえよ」
古手川「急に怖すぎる!!」
志村「ゴキ・即・斬」
古手川「悪即斬みたいに言うな!!」
花畑「てかアンタはさっきまでビビってただろうが!!」
加藤「は??ビビるわけねえじゃん。ゴキブリとか100匹でも200匹でもぶち殺せるわ」
花畑「あーそう。なら見してもらおうじゃないの(笑)」
加藤「上等だよ!!おい志村、手出しすんじゃねえぞ!?あれは俺の獲物だ!!」
志村「フン。お前ごときに倒せるのか?あの怪物を」
古手川「急に表現が大げさだな!!」
加藤「余裕だよ。俺はアリを水に沈めたこともあるし、コバエを叩き潰したこともある男だぞ??」
古手川「やろうと思えば誰でもできそう!!」
志村「なら見せてみろ」
加藤「行くぜ!!うおおおおおお!!」
ガチャ
加藤「観念しろい!!ゴキブリの野郎!!」
ブーン
加藤「え??」
ピト
加藤「…………………」
加藤「ギャアアアアアあ嗚呼!!顔にゴキブリガアアアオエエエエエエ!!」
花畑「ギャアアアアア!!加藤が吐いて失神した!!」
古手川「いや、ダッサ!!」
〜完〜




