第八話 スライムとイベント開催①
投稿するのが大分遅くなりました。
ライムとケンはは村の真ん中にある掲示板へと向かっていた。掲示板には最新情報が載っている為、毎日確認しても損はないと言われている。
「わあっ。人多いね〜!」
今日、火曜日には運営からイベントの詳しい情報が掲示板に載せられる為、掲示板は沢山の人で溢れかえっていた。
ライムとケンは周りにいる人々の間を通りながら、掲示板に書いてある情報を読む。
【掲示板】
ドラゴン襲来!!今週の土曜日にドラゴンがやってくる。チームで協力し、ドラゴンを倒そう!ドラゴンにより多くダメージを与えたチームには報酬があるぞ!
報酬
1番 レア装備指名書×2
2〜5番 レア装備指名書
6〜10番 レア装備の書
応募方法
三人一組のチームを作り、メニューにて、応募完了。
〆切 今週の金曜日
「いやいや、これ報酬レアすぎだろ!!」
「確かに。それより、ドラゴンってお供に出来るのかな?」
「出来るわけないだろ!!」
二人がそんな話をしている間にも、早くもチームメンバー探しが周りでは始まっていた。
「おい、俺らも早くもう一人のメンバーを探しに行こうぜ!」
「フフフ、その必要はないんだよケン君。多分…」
そして3日が過ぎ、イベント前日の金曜日に二人は合流していた。
「ライム。本当に来るのか?その人は。」
「もうそろそろ来るはずなんだけど…」
イベント前日ということもあり、二人は内心焦りつつあった時、その人物は現れた。
「少し待たせちゃったかな?」
「あっ!ルイさん。ケン、この人がペアになってくれるルイさん。」
「はぁ〜!?」
ケンはペアとなる人がどんな人が少し不安があったが、ルイを見て声をあげてしまった。
「もしかして、ルイさんってランキング3位の…?」
「ここで立ち話をするのもなんだし、場所を移そうよ。」
ルイの登場により、周りのユーザーがざわめき始めていた。
「えっと、場所を移すって言ったましたけど、何故ここを?」
二人はルイについて行くと、ダンジョンに着いた。
「えっ?だってここなら可愛いスライムもいるしダメージも受けないでしょ。」
「分かります!スライム可愛いですよね!!…でも、ここ前に少女の様な声がしたとか。」
「安心しなさい。私がいるから。」
ルイは母親の様に、ライムを安心させる。
三人はそれから明日の集合時間や場所、雑談などをした。時折スライムがやってきたが、スライムには懐かない猫をあやす感覚があり、スライムが好きでも嫌いでもないケンも楽しんでいた。
次の日
沢山の人が村の中心部に集まっていた。
「なんか緊張してきた…」
「ライム。頑張ろうぜ!!」
「フフフ、仲良しね。」
三人が色々と話をしていると、応募をした人の画面に白い髭を生やした老人が現れた。
『皆の者、今日はよく集まってくれた。今から御主達にドラゴンを倒してもらう。より多くのダメージを与えたチームには報酬を与えるぞ。頑張ってくれたまえ。では準備はいいか。3 2 1 』
老人のカウントダウンが0になった瞬間、目の前の画面が激しく輝き、皆揃って目を閉じる。
「…う、ここは…??」
三人が目を開けると、辺り一面炎がある場所へと転移していた。ライムは急いで周りを確認すると、ルイやケンはすぐ側に、他のユーザーはチームごとに等間隔に円になる様に配置されているのが分かった。
ケンは首をキョロキョロさせるが、どこを見てもドラゴンの姿がない。
「ドラゴンいないじゃないかよ!」
ケンがその言葉を発した直後、何処からともなく大きな雄叫びが聞こえて来る。
「来るわよ。」
ルイが一言、そう発すると雲の上から全身赤みがかったドラゴンが現れた。
「わっ!大きすぎる。」
ライムは現れたドラゴンの大きさに腰を抜かしていた。ドラゴンは現れると急降下を始め、円の中心に舞い降りた。
想像を絶する迫力のドラゴンに多くの人が腰を抜かしている中、イベントは開催されたのであった。
今回はイベント開催直前の動き、そしてイベントの最初だけを書きました。次回からは本格的にイベントが始まります。
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今回のいらない一点豆知識 ルイはスライムが好き!
(ライム程ではない)