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第五話 スライムと適当装備①

後書き沢山書いているので時間が有ればそちらもご覧ください。

 ケンはラスのレベルの高さに驚愕したものの、「スライムだから」ということで納得した。


「ラスのステータスってどのくらいなの?」


「ちょっと待って、自分でも確認してないや。」


 そうして、映し出された画面をライムとケンは一緒に覗き込むように見た。


ラス(スライム)

Lv 53

HP 78/78

MP 53/53

ATK 41

DEF 46

SPD 37


スキル

自由変化〔特殊スキル〕


「へぇ〜ってステータス低っ!」


「えー、これでも上がった方だよ。最初なんて、殆ど1だったんだからね」


「流石スライムだな… シンバも見てみようぜ。」


 ちなみに、シンバという名前の由来は健が飼っている犬の名前がシンバだから、ということからである。


シンバ(パンサー)

Lv 11

HP 270/270

MP 60/60

ATK 146

DEF 162

SPD 138


スキル

威嚇 乱撃爪


「パンサーってそんな強いの!?これスライムの何レベル分なんだろう…」


 両手の指を使い、一、二と数え始めるが、途中で分からなくなり、数えるのをやめた。


「そうだろ そうだろ。でもさっき気になったんだけど、ラスの特殊スキル?の自由変化って何?」


「これはね、ラスが攻撃したモンスターに変化出来ちゃうんだよっ!」


「はぁ〜!?スライムにしては強過ぎないか??」


「これが特殊スキルの強さだよ。」


 厨二病気味にそう言うライム。


「いや、特殊スキルって、どうやって獲得したんだよ」


「一層のダンジョンで隠しダンジョンがあってね…」


「か、隠しダンジョン!?」


 本日何度目かの、ケンの驚きの声が上がった。

 ライムはケンに、特殊スキルである自由変化を獲得した理由について、最初から説明をした。


「それにしても、隠しダンジョンを見つけたって人、お前だったのか…。世界は狭いな。」


 二人は話しながら歩いていると、村へ到達した。


「今日はじゃあね、また明日。」


「ちょっと待って、お前HP減ってない?」


 ライムはその言葉を聞き、自身のHPを確認すると、残りHPが24となっていた。


「わっ!本当だ。そういえば、隠しダンジョン行った後も回復するの忘れてた。」


 HPはMPと同様に、ポーションや魔法でしか回復が出来ない。


「今から買いに行くのも遅いし、明日買うにしてもライムは忘れっぽいからな。これやるよ。」


 ケンは照れながら、HPポーション(小)×5 MPポーション(小)×5をライムへ渡した。


「ありがとう!大切にするね。」


 ライムがそう言うと、ケンは顔が真っ赤に染まった。


「い、今使えよ!」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 翌日、茜はいつもより2時間程早い、19時頃からモンペアを始めた。茜は初めて2日にして、すっかりモンペアの虜となったようだ。

 今日は健が家の用事より、茜は一人で冒険に行くことになった。


「よし、今日はたっぷり時間かけて装備揃えて、健をビックリさせたいなぁ〜。」


 そうして、昨日行ったばかりの、イベントダンジョンへと向かった。

 今回、ライムが目指しているダンジョンは装備ダンジョンである。装備ダンジョンとは、その名の通り装備を獲得しやすいダンジョンである。装備にはノーマル レア そしてレジェンドの3段階のランクに分かれている。

 装備ダンジョン魅力は、滅多に獲得出来ないレアを獲得しやすいことである。レア装備は上位のランクを目指すユーザーは必ず獲得している。

 そして、装備ダンジョンの夢とも言える点がレジェンドの装備を獲得できる事にある。しかし、このランクは出る確率が極めて低く、持っているユーザーはほんのひと握りである。


「お供がスライムだとお供のステータスが2倍になるとか?あー、それいいなぁ〜。」


 ライムは想像を膨らませながら、装備ダンジョンへと入っていった。

 入るとカラコロという音があちらちこらで鳴っている。

2日プレイしただけあり、ライムは怖がりはしなかった。戦闘態勢で待ち構えていると、スケルトンが現れた。スケルトンの胸元には、色や形の特徴はないが、装備がされていた。

 装備ダンジョンにはこのようなスケルトンが大量発生し、装備を落としていく。このダンジョンは、レベルの低いユーザーは低い層でもレア装備を獲得する事ができ、レベルの高いユーザーはその分高い層へ行かなければレア装備を獲得しづらい様にやっている。これは、それぞれのレベルに合った層へ行かせるために取られた対策である。


「うわぁ、今まで見たモンスターと比べると、凄い気持ち悪い…。」


 人の様にゆっくりと歩いてくるスケルトンだが、体が骨なのでなんとも気味が悪い。しかし、そんな事は言ってられず、目の前のスケルトンに棍棒を振り下ろす。攻撃を食らったスケルトンはカランと音を鳴らし崩れ落ち、そして経験値へと変わった。そしてそこには、装備も共にドロップしていた。


「早速っ!どんな装備かなぁ〜?」


 ドロップした装備を確認するライム。


革の鎧(胸)

装備した時、DEF +6


「うぅ〜弱い装備かぁ…よし、二層へ行くぞー!」


 ライムは一層にいるスケルトンを無視して駆け抜け、二層へと上がった。

 二層へ上がると、すぐに近くにいたスケルトンがライムへと迫ってきた。ライムは先程と同様に、棍棒をスケルトンへと命中させる。しかし、二層になり強くなったのかスケルトンのHPは完全になくならない。完全に油断していたライムはスケルトンの攻撃を受けてしまった。


「うっ、でも大丈夫!」


 攻撃を食らってしまったが、すぐに心を切り替え再びライムは攻撃を命中させた。すると、スケルトンは倒れ、経験値へと変わった。しかし、装備はドロップしなかった。


「HP18も減ってる…ダメージ高いな〜。」


 ライムは同じことを繰り返さないように、それぞれダメージを2回ずつ当てていき、次々とスケルトンを倒していった。


 16体のスケルトンを倒す頃には、ライムは革装備が全て揃っていた。


「二層も余裕だねぇ〜、このまま三層もいけるんじゃない?」


 二層でレア以上の装備を獲得出来るとしても無論のこと、層が上がれば上がるほどレア以上の装備がドロップする確率はグッと上がる。ライムはラスにとって、格好の装備を獲得したい一心で三層へ上がった。

 

 三層へ上がると、スケルトンの量は段違いに増えていた。ライムは一番近くにいたスケルトンは攻撃を仕掛ける。一体の強さに変化はないのか、ニ回攻撃を当てると、スケルトンは倒れた。ライムは極力、群れていないスケルトンを狙い倒していった。スケルトンを3体倒した時、装備がドロップした。


鉄の鎧(脚)

装備した時、DEF+11 SPD+6


「すごい、革の鎧より明らかに強い。」


 鉄の鎧だったものの、今日はひとまずと帰ろうと二層へ降りようとしたライム。しかし、装備を確認している間に囲まれてしまったのか、自分の周りには沢山のスケルトンが迫ってきていた。


「えっ、うそ!この量相手にしないといけないの。」


 ライムは早くこの状況から抜け出そうと、二層の方角にいるスケルトンを5体ほど倒し、ラスは3体ほど倒した。しかしスケルトンは倒しても倒しても新しいスケルトンが現れ、ライムとラスはますます不味い状況になるばかりだ。

 一体に攻撃を仕掛けたライムだが、背後にいるスケルトンから攻撃をもらってしまった。


「はは、またこうだよ。」


 ライムは自分の力の弱さに呆れ、もうどうしようもないと諦めていた。そこへ、一つの声が鳴り響いた。


「ファイアーストーム!!!」


まずは、土日に出す予定なんて書きながらももう水曜日… 本当にごめんなさい!

気を取り直して、今回もお忙しい中読んでくださり、ありがとうございます!

三話に書いたいらない事を後書きのシリーズ化したいと思います。

今回のいらない一点豆知識 シンバは柴犬!


ブクマや評価も忘れずにね

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― 新着の感想 ―
[良い点] 1話目と比べると、文章が格段に良くなってきているように感じます。楽しんで読めました。頑張って下さい
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