第四十七話 スライムと因縁
後書き見てね〜
ケンとエドガーは互角に戦っていて、お互い油断できない戦闘になっていた。
「〝乱撃斬〟」
「シンバ! 〝威嚇〟」
近くによられた所でシンバの〝威嚇〟を発動することによって、相手のスキルを不発させる。
「やるな。ケン」
「そっちこそ。エドガー」
互いに相手の次の行動を読み合っていると、唯一戦っていなかったレオンが動き出す。
「どけ」
レオンが走りだした先にはエドガーが立っていて、進行の邪魔だと言わんばかりに横に吹っ飛ばす。
聞こえはしないものの、レオンはエドガーにかなり高威力のスキルを当てているらしく、エドガーは立ち上がることが出来ない。
「ッ!」
「は……」
ケンもその速さと威力に困惑する。しかし、レオンは二人を気にせず、猛ダッシュである場所へ進み続ける。
「アイツ、まさか!」
レオンが走り出した先には風の壁で覆われているライムとマークがいる。
ケンは瞬時にレオンがマークと共にライムを倒そうとしているのだと考える。
「エドガー。すまねぇ。この戦いは次回に持ち越しだ」
「あぁ」
エドガーはそう言うと、闘技場の外へ転移した。ケンは急いでレオンの後を追う。
「おい、スライムのスキルは使わなくていいのか?」
「まだ……ね」
「そうか。それなら使わずに後悔することになるかもな」
ライムはラスの力を借りずに自分の力でどこまでマークに対抗出来るか自分を試していた。
「そろそろ使うか」とライムが思った時、〝風壁〟の一部が崩壊して、物凄い速さでレオンが現れる。レオンはそのままライムにスキルを与える。
「おまっ。ふざけんなよ!」
ライムより先に言葉を発したのはマークだった。
「俺にやらせるって約束だっただろ? お前はいざという時だけでいいんだよ」
「知るかそんなもん」
レオンはお構いなしに、次の攻撃をライムに与えようとするが、ライムは二度目の攻撃は躱すことに成功する。
「レオン。コイツより先にお前からやるぞ?」
「今のお前よりも俺の方が有利なんだがな」
レオンは戦闘をしていなかった為に、マークよりもHPやMPが多くある。
マークとレオンが喧嘩をしているところに、ライムが「あの……」と首を突っ込む。
「あ?」
「いざという時ならレオンさんも戦いに参加していいんですよね?」
「何を言ってんだ?」
ライムはニヤッと不気味に笑う。
「だったら、レオンさんも参加した方がいいですよ。今がいざという時になりますから」
ライムの言葉にレオンも「ほう」と感心を見せる。
「なら見せてもらおうか」
「はい。ですが、最後に言わせてください」
マークとレオンはライムの言葉を面白そうに静かに見守る。
「簡単にはやられんなよ。〝自由変化〟《レッドドラゴン》‼︎」
何を言っているんだと笑うレオンだが、その笑顔はすぐに凍る。
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「ライム大丈夫か!?」
ケンは頑丈な〝風壁〟を突破するのに苦労していて、中の様子を知ることが出来ない。
「返事をしろ! ライム!」
ケンの不安がピークに達すると、何故か〝風壁〟が壊れ、目の前に巨大生物が現れる。
「あっ、ケン!」
その巨大生物、レッドドラゴンの横に立っているライムに声をかけられるケン。
「心配はいらなかったな」
ケンは胸の中で少し笑った。
読んでいただきありがとうございます!!
皆さんお気づきかもしれませんが、自分はまた投稿に遅れました!!!(本当にビックリ)
ということで、これからは二日に一回投稿ができていなかったら、あぁ明日か。と思ってください。
すんません
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