第二十七話 スライムと炎の迷宮 決着
はい! 無事に投稿が二日も遅れました。
待って下さった方、本当にごめんなさい。
「俺に挑んだ事を後悔させてやるぜ! ハハッ」
奇妙な笑いをしながら、ライムに向かって攻撃をするマーク。
「食らえ!〝フラッシュ〟」
「ウッ!」
マークがスキルを発動すると、ライムの視界は一気に失われる。
「オラオラオラ!!」
マークはライムの視界が悪い事をいいことに、連続攻撃を仕掛ける。
「グハッ!」
「おいおい、いつまで寝てるんだ? まだまだ俺の攻撃は終わらないぜ!」
ライムは視界が戻っても、マークの素早い連続攻撃から抜け出せないでいた。いや、抜け出さずにいた。
マークは次々とスキルを発動する。それを、躱す事もなく、受けていくライム。
「ラス〝静止雷〟」
ライムは、攻撃を受けながらそう呟く。
突如現れたラスにマークは対応出来ず、その攻撃を受ける。
「ッ! 動けねぇ! アイツはなんだ! お前のお供はスライムじゃあねぇのか!?」
マークは叫びながら、素早くその拘束から抜けようとする。マークはラスの姿を決勝戦で一度も見ていなかった為、スライムだと思い続けていた。
「〝乱撃斬〟〝飛行突撃〟」
身動きの取れないマークにライムはスキルを当て、更にラスの高火力スキル〝飛行突撃〟も当てる事に成功する。
「ハァハァ…なかなかやるじゃねぇか」
やっとのことで拘束から抜け出したマークのHPはレオンとの戦闘があった事もあり、残りは少ない。
「勝てる! このままいけば!」
ライムはほんの一瞬だけ油断する。すると、マークはニヤッと笑いライムに聞こえない程小さな声で呟く。
「〝煙幕〟」
マークの周りからは気付くと沢山の煙が発生していた。煙が収まり、辺りを見回すと、マークの姿はない。
「どこに!? まさか……」
ライムが上を見上げると、ケンは少し上にいた。
「ハッハッハ! 元からこれは旗を速く取った奴の勝ち! 戦う必要は無いんだよ!」
その間にもマークはどんどんと頂上に近づく。
「ッ! ライム、背中にまた乗せてもらえ…」
ライムがラスに乗って、先に頂上に行こうとするが、ラスの姿はサンダーバードではなく、スライムになっていた。
「どうすれば! どうすれば…」
スキルで使えるスキルが無いか、必死に考える。考えた結果、一つだけ思いついたスキルがあった。
「ラス!〝巨大化〟」
ライムはこのスキルに賭ける事にした。前回、可愛さ倍増と思っていたスキルだが、一つだけ疑問があったのだ。それは、〝巨大化〟を発動する際に、何mと横に映し出されてあった事だ。
今回は横に30mと映し出されている。これは、ダンジョン内での発動と比べて、10倍も違う。
ラスはどんどんと巨大化していく。
「キュー」
「えっ、あっ、えー!」
既にライムの何倍もの大きさとなったラスが可愛い声で鳴き、大きくなった手を使って自分の頭の上にライムを乗せる。
「はぁー!?」
気付くと、ライムはマークを追い抜いていた。下ではマークが腰を抜かしていた。
ラスの巨大化が終わると、そこは旗の目の前だった。
「キュー! キューキュー」
ライムに早く旗を取ってと言わんばかりにラスは鳴く。
「うん! ありがとう、ラス!」
ライムは旗の前に立ち、両手で力強く引き抜いた。
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