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第二十一話 スライムと憧れ

「ライム、この後クレイさんの店行こうぜ」


 ライムとケンはすっかりカールやクレイと仲良くなり、フレンドとなった。

 そして、二人はクレイの店の常連になりつつあった。


「うん」


 ボソッと喋るライム。


「なぁライム、どうして最近モンペアになると元気なくなるんだよ」


「そんなことないよ」


 ライムは必死に笑顔を作ろうとするが、いつも笑っている笑顔とはかけ離れている。


「そっか。でも、何かあれば俺になんでも言えよ、って危ない!」


 襲いかかってくるモンスターにライムは気付いていなく、ケンが危機一髪で助ける。


「気をつけろよ」


 ケンは優しく言葉をかける。


「うん、ごめん。ありがとう」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「ルイさぁぁーーん!!」


「ライム、どうしたの?」


 ケンがログアウトを済ませ、ライムはマイホームに向かっていると、ルイが一人でいた。

 ライムはルイがいることに気付くと抱きつく。


「ルイさん、私もうダメなのかな?」


「え?え、あ、えっと、どういうこと?」


 ルイは突然のことに困惑する。


「私、〝ファイアーストーム〟使えないのかな?」


 ライムが元気が出なかった理由はこの〝ファイアーストーム〟が関係していた。


 ライムとルイの最初の出会いはスケルトンに囲まれ、絶体絶命のライムををルイに救ってもらった時である。

 そして、ルイが救う際に使用したスキルこそ〝ファイアーストーム〟ライムはこのスキルに憧れを抱いていた。しかし、いくらレベルが上がっても〝ファイアーストーム〟は得られず、心配になっていたのだ。


「そういうことね」


 ライムの話を聞いたルイは納得する。それと同時に、少し恥ずかしくもなる。


「そういうこと?」


「あぁ、実はね…ケンからライムの元気がない事を聞いていてね。あの子、本当に貴方の事を心配していたのよ?」


「それは…申し訳ない事しちゃったな。後で謝らなきゃ」


「とにかくライム、〝ファイアーストーム〟が欲しいのなら一ヶ月に一度のイベント、炎の迷宮に参加をして一位になる必要があるわ」


「炎の迷宮?」


 炎の迷宮とは、第一火曜日に開かれるイベントの事であり、優勝をすると炎系スキルを選び獲得できるというメリットがある。


「確か、明後日に丁度、炎の迷宮が開かれる気がするわ」


 ライムがカレンダーを確認すると、明後日は第一火曜日であった。


「ルイさん。私、そこで勝ってきます!」


「でも、気をつけて。炎の迷宮はただモンスターを倒すだけじゃない、融通が利く者が勝つイベントだから」


「はい!臨機応変に対応するのは得意な方です」


「そうね。貴方なら勝ってきそうだわ。頑張ってね」


 こうして、やる気満々のライムは炎の迷宮に向けてダンジョンへ向かった。







読んで下さりありがとうございます!!

これから①等の番号はは撤廃します。

そして、次回は炎の迷宮に入ります!どんな展開が待ち受けているのか、是非ご覧下さい。


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― 新着の感想 ―
[一言] 新しい章に入りましたね!楽しみにしています。それと、ファンアートを描かせていただいたのですが……どうしましょう? かなーりイメージが違うと思いますが、Twitterに上げてもよろしいでしょう…
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