第十八話 スライムと絶品料理③
「ラビリンスの実は四層にある」
早くラビリンスの実の姿を拝みたくてウキウキしていたライムだったが、
「四層ですか…すいません、俺達には三層に行くのがやっとなんです」
ケンがライムの代わりにそう言う。
それも無理なく、四層に必要とされるレベルは36レベル。ライムのレベルは26、ケンのレベルは32と二人共、必要とされるレベルに達していないのだ。
「そうなのかい?てっきり私は行けると思ってたよ。なんたって、あのリザードンを一人で倒すのだから」
「えっ!?」
「フフ、ケン。今の私なら余裕なのだよ」
ライムは自慢げにそう言うが、ケンは心配だった。
「でも、お前四層には何がいるか知ってるか?」
「何って、モンスターでしょ?」
「違う。四層には今までとは違って、大型モンスターがいる」
三層に必要とされるレベルが22に対し、四層に必要とされるレベルは36レベル。三層から四層へ行くのに14レベルも差があるのは、この大型モンスターが関わっている。
大型モンスターはダンジョンで何かを守る習性をもっている。次の層へ行かせない習性や特定のモンスターを守る習性等、様々だ。
「それでも、私なら大丈夫!安心してケン。何かあったら私が守るから!」
ライムはニコッと笑い、ケンを促す。
「分かったよ。行くよ。でも、何かあったら俺が守るからな!」
「あの…無理しないでもいいんだよ?」
「行きます!」
「行きます!」
タイミングぴったりに二人はそう言う。
「じゃあお願いします」
三人は一層から四層に向かう。
二層までのモンスターはカールでも倒すことが出来るので、簡単に抜けられたものの、三層になるとカールを守りながらになる為、少し手こずるが無事四層に到達することが出来る。
「ライム、ここから四層だぞ。回復を済ませとけ」
ライムの深呼吸が終わったとこで、四層に上がる。
辺りを見回す限り、三層と四層の違いは新しいモンスターが複数いることくらい。
「急いでいこう」
ライムとケンはカールの説明した場所に走って向かう。
「ここら辺、どうしてモンスターが出ないんだ?」
暫く進むと、何故かモンスターがスポーンしない地点になった。まるで、ここから先の困難に備えろと言わんばかりに…
「あそこにあるよ」
カールは開けた場所を指差す。
「そうですか。でも、どうして突然開けて…」
ケンは疑問を抱き、ライムは過去にも隠しダンジョンにて、開けた場所で強いモンスターが待っていたこともあり、嫌な予感がしていた。
三人は謎の開けた場所に到着する。
そこにあったのは、一本の木。その木にはキラキラと輝く木の実がなっている。
「おいおい、マジかよ」
そこにいたのは、一本の木の周りを飛んでいる大型モンスターのサンダーバードである。
読んでくださり、ありがとうございます!!
切りのいいところで区切っていたら、③でも終わりませんでした。④では終わらせます。
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