第十七話 スライムと絶品料理②
三人がダンジョンに向かう途中、様々な事を話していた。
「どうしてカールさんは収集職を?」
「僕は昔からコレクトが好きでさ。それで素材集めなんかも楽しそうだったからね」
カールは頭を掻く。
「ライムとケンは戦闘職で合ってるよね?」
「そうですけど…どうして分かったんですか?」
「装備を見て、大体ね」
ライムは自分の方から下の部分を見て、なるほどと心の中で言う。
三人が話をしている間に、ダンジョンに到達する。
「ここがダンジョン…」
「初めて来ましたか?」
「うん。収集職はモンスターを倒すんじゃなくて、素材を集める事でレベルが上がるからね」
今までライムやケンはモンスターを倒し、レベルを上げてきたが、職業によって、レベルの上げ方は異なる。
戦闘職 モンスターを倒した際に得られる経験値が多い。
鍛冶職 装備等を作った際に得られる経験値が多い。
調理職 料理を作った際に得られる経験値が多い。
収集職 素材を集めた際に得られる経験値が多い。
「では、いきましょうか」
ケンがそう言い、ダンジョンに入る。それに続くようにして、ライムとカールはダンジョンに入っていく。
「ところで、どんな素材なんですか?」
「僕が目指しているのは、ラビリンスの実だよ」
「ラビリンスの実?」
ライムは聞いたことがない名前に思わず言葉に出してしまう。
「ラビリンスの実というのは、ダンジョンにしか実らない木の実の事ですか?」
「おっ、よく知っているね」
「前に耳にしまして」
「ちょっとケン、何なのそれ」
ライムはケンの耳元で小声で言う。
「今から説明をするぞ。ラビリンスの実というのはな」
ケンはライムに説明をする。
ラビリンスの実は、ダンジョンにしか実らない。その為、素材の価値が高く、料理職は誰もが欲しがる素材と言っても過言ではない。
「そんな凄い物なんだ…」
「だから見つけるのも困難なんだけど」
「それは僕に任せて」
カールは二人の会話を聞いていたかのように、会話に入る。
「どうやって見つけるんですか?」
「僕のスキル〈物質探索〉を使うと、半径500メートル内の素材の位置が分かるのさ。」
「なんて便利な…」
ダンジョンの長さは真っ直ぐに800メートル程。そして、一番奥に行くと、次の層へ上がれる仕組みになっている。
その為、ダンジョンの中心に立つ事で、ダンジョン内の素材は全て見つける事が出来るということだ。
「それじゃあ、いくよ〝物質探索〟」
ライムやケンには何も見えないが、カールはスキルを使った直後、素材の位置が見えるようになった。
「これは…」
「どうでしたか?」
一層にも目的のラビリンスの実は無く、二層にも、三層にもない。
「ラビリンスの実は四層にある」
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