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第十話 スライムとシーズン2開幕

「やっとモンペアが出来るよ〜。」


 モンペアはイベントの次の日、日曜日にメンテナンスがあり、一日中プレイすることが出来ない状況だった。


「久しぶりみたいな感じで言ってるけどな、たった1日だぞ。」


 茜と健はいつも通り月曜日の朝、二人で登校をしていた。


「その1日が辛いんだよ〜。」


「すっかりハマってるな。それよりお前、勉強は大丈夫か?来週確かテストだったよな。」


「うっ!心が痛む。」


「はぁ〜。」


 健は呆れる様なため息をつくも、内心ではこの時間を楽しんでいた。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「ケン、まずは掲示板に向かわない?」


「そうだな、大幅アップデートとか言ってたもんな。どんな所が変わったのかは気になる。」


 二人は掲示板に向かい、アップデート内容が書かれている場所に目を通す。


【掲示板】


メンテナンスにより、大幅アップデートあり


 大きく変わった点 

     特定のスキルの下方修正

     

     お供の装備追加

     

     多くのユーザーの希望により、役職の追加


     その他多数



「えっ!?お供の装備!!」


「やっぱりそこ気になるよな。そういえば、前のイベント報酬、今日配られるんだっけ?」


「そういえばそうだね。早速使うとしますか。」


 二人はそれぞれ自分のプレゼントBOXからイベント報酬であるレア装備指名書を獲得する。

 レア装備指名書とは名前の通り、全てのレア装備の中から、好きな装備を自由に獲得できる書の事である。


「初めてだからこういうのなんか緊張する。」


「分からなくもないな。」


 二人は流れる様に、レア装備指名書を使う。

 すると、画面には沢山のレア装備が映し出された。ライムは画面を下にスクロールしていると、お供の装備が画面に映る。


「お供の装備も中々多いね。ケンは自分とお供、どっちの装備にする?」


「悩むけど、俺は自分の装備かな。ライムはどうするんだ?」


「私は勿論、お供の装備だよ!」


「知ってましたよ。」


 ライムはお供の装備を次々と確認していく。中には、スキルを獲得するなどといった装備もあった。

 そんな中、ライムはある装備を発見する。


「ん?スライムの鎧!?そのままじゃん。」


 その付近にはお供となるモンスターの名前が付いた鎧がある。

 ライムはスライムの鎧の効果をよく確認する。


スライムの鎧〔レア〕

装備した時、DEF+10

お供がスライムの場合、スキル〈食いしばり〉をさらに獲得する。


「なんか良く分からないけどこれでいいや!」


 ライムは良く考えずに、装備を選択する。

 同じタイミングでケンも装備が決まったらしい。

 ライムは急いで新しく獲得した装備をラスに装着する。その後、ライムはラスを召喚する。

 ちなみに、村でモンスターを召喚しているユーザーはたまに見かける為、召喚していても、あまり驚かれない。スライムなら尚の事である。


「うそっ!……かわいい!!!!!!」


「これがかわいい…確かに可愛いな。」


 ラスの姿は誰が見ても可愛いと言える様な見た目である。例えると、猫が猫のコスプレをしている、そんな容姿である。


「すいません、少しでいいのでそのスライムを抱かせてもらえませんか?」


「勿論いいですよ!」


「ありがとうございます。可愛い…」


 その後も、村でライムとケンが話をしていると、その様な事を言う女性のユーザーが多く現れ、少しの間ラスは人気者となった。


 





 



     


今回も読んでくださり、ありがとうございます!


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今回のいらない一点豆知識 ラスの身長は30センチ程



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― 新着の感想 ―
[一言] 健と茜の中学生生活にキュンキュンしました。まだ健の片想いと言った感じでしょうか? 想いが通じる日が来る事を願っています。 これからも楽しみにしています。
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