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ヴァーチャル歌評 『人は右、車は左』  作者: 住之江京
◆評者5

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手遊びに撥ねとばされるミニカーの裏の名前は掠れて薄く


 手遊びに撥ねとばされるミニカーの裏の名前は掠れて薄く



 物に名前を書くことは、記名者の意志をその存在の概念内に注ぎ入れたことを示す。占有取得は物件に所有者の意志に沿った働きをさせる上で、外的な影響を抑える働きを持つ。

 名前が掠れるということは、その所有権が曖昧になりつつあることを意味する。

 それでも、ミニカーを撥ね飛ばした者が全くの他者であれば事は単純で、相手を糾弾すれば良い。

 それができないのだから、撥ね飛ばした者もまた、ミニカーの持ち主自身なのだろう。


 無力な子どもの隣を、撥ね飛ばされたミニカーが転がってゆく。

 それでもまだ、ミニカーの裏には薄くとも、所有者の名前が残っている。

 まだ至らずとも強固なる、内省の歌。

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