前へ目次 次へ 8/111 隔り世の対岸の道向こうの知らない人に見覚えがある 隔り世の対岸の道向こうの知らない人に見覚えがある 古くは書物、次いでテレビの普及によって、己と隔絶された世界は想像しやすくなったし、更にはインターネットの普及によって、赴けば「隔り世」にも手が届くと知られた。 縮尺を小さく、目に映る範囲を広域にするほど、地図上の距離は短く見える。 「隔り世」「対岸」「道向こう」「知らない人」「見覚えがある」と流れるように距離が縮んでゆく、その先にいるのは自分自身だろうか。