前へ目次 次へ 69/111 駅を出て一月四日午前九時とまどう牛の綱手かなしも 駅を出て一月四日午前九時とまどう牛の綱手かなしも 一月四日は三箇日が終わってもまだ冬休み。親戚の集まりも終わり、町には朝から子どもの姿が溢れています。 牛と人の綱引きは、不幸の予言をもたらす妖怪・件(くだん)を彷彿とさせますが、戸惑う牛は、不幸が起こるか否かを悩んでいるのでしょう。 たった一人で過ごす冬の朝。交通ルールを混乱させるデマを流すかどうか、揺れる心を示しています。 ....................