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ヴァーチャル歌評 『人は右、車は左』  作者: 住之江京
◆評者3

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左手で口端のひげを抜きながら三面鏡の扉を磨く


 左手で口端のひげを抜きながら三面鏡の扉を磨く



 三面鏡は女性性の象徴、髭は男性性の象徴。この歌は1人の人間が同時に2つの性を抱えていることを表しています。

 髭を抜く左手側が男性、鏡を磨く右手側が女性ですが、これが連作全体における「人」と「車」の意味を説明しています。右側の人が女性、左側の車が男性の暗喩ですね。

 この歌で髭を抜いている人は男性の身体で生まれた女性、つまり「車に乗った人」であり、この連作のほとんどは彼女の視点で綴られています。

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