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ヴァーチャル歌評 『人は右、車は左』  作者: 住之江京
◆評者2

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51/111

Postscript

 物質社会と決別したいと思っている人の多くは、今、物質社会に侵されすぎている人たちです。

 この「人は右に、車は左に」という作品は、彼らが生きたい世界を提示した上で、問題点を明らかにしていきます。

 しかし、この短い詩集も、その世界を完全に否定しているわけではありません。

 世界は自分たちの現状が気に入らないから、それを絶対的な悪として設定し、そこに他者を巻き込んでいく。それを禁止しようとしている人たちが何人もいる。悲しいかな、彼らの行動は善意に基づいている。過去にテレビにハマっていた人たちは、テレビの視聴者をバカにしている。過去に太っていた人は、過度な食事制限を褒め称える。そして、過去に奴隷制度や児童虐待を利用した(あるいは現在も利用している)人は、常軌を逸した破壊活動をしています。

 私たちが平穏な生活を送るために必要なのは、バランスです。バランスを知るために必要なのは教養です。教養に必要なのは文学である。

 こういう時だからこそ、街に出る前に本を手に取った方がいいと娘にはいつも言っている。しかし、娘はそれに耳を貸さず、街中の暴虐のもとへ行く。


◆評者2

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