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人は右/車は左/下がハートで/上が太陽/ホトトギス


 人は右/車は左/下がハートで/上が太陽/ホトトギス



 下がハートで上が太陽とは、クラウド城へゆく仕掛けだったか。東西南北の四方にある絵を合わせると、突然城と戦う羽目になる理不尽なイベントだ。

 結句の「ホトトギス」のみ場違いに見えるが、これを本歌取り(有名な歌からの引用)ととるならば、恐らく日本で最も知られたホトトギスの歌、「ほととぎす鳴きつる方をながむればただ有明の月ぞ残れる」(後徳大寺左大臣)か。つまり小倉百人一首で随一の無辺を歌った歌なのだろう。この歌で読まれている範囲は「我から月へ」ではなく、「我からホトトギスの鳴く方向へ」であって、月はたまたまそこにあっただけ。当時としては珍しい、線分ではなく半直線の表現。

 結句にホトトギスを置くだけで、人、車、ハート、太陽もまた「その方向にたまたまあったランドマーク」であることが明らかになり、歌の風景において主人公は突然、四方に果てのない世界で一人残され、孤独に佇むこととなる。

 風景の爆発的膨張、ビックバンだ。

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