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生きる目的って?

ここまで書いて8年間ストップ!どなたかイマジネーションが湧くコメントください~。

もともとブログで読者の皆様の反応見ながら書いてた側面もあるので・・・

久しぶりに読み返して…奈々が可愛いからもっと動かしたい衝動が、


願い事 68  


奈々が眉をひそめる。


「雅樹さん、戒めの中に『神の名をみだりに口にしてはならない』ってあるんですけど・・・なんでだと思います?」


「『神の名をみだりに口にしてはならない』っか・・。なんでだろう?畏れ多いからって言う感じかな?でも妬む神なんだからおおいに名を呼んで讃えて欲しい所なんじゃないのかな?」


「でしょう?『私を愛し、戒めをまもる者には千代に渡り恵みを施す』と言っているくらいなのですから、名前を呼ぶなってなんだか矛盾してますよね?」


「確かに俺もそう思う・・・ちなみに神はヤハウェだったよな?」


「そうです。ヤーウェ、ヤハウェ、エホバとも発音しユダヤ教の唯一絶対の神です。名前をあらわす文字は神聖四文字ともいわれ「YHWH」と記します。」


「ヤハウェ・・に・・。何か言ってはいけないような意味合いがあるのかな?キリストは確かメシア、救世主って意味だよな?」


「そうです、キリストとは、旧約聖書の各預言者によって登場を預言されていた救世主という意味で古典ギリシア語「クリストス」の慣用的日本語表記です。元々はヘブライ語の「メシア」で、「香油を注がれた者」と言う意味です。ヤハウェについては、その意味からしてもなぜ口にしてはいけないか私には理解できないのですけど・・・」


「ヤハウェはどんな意味なの?」


「『私はある。私はあるという者だ』です。解釈としては『実在するもの』『ありありと目の前に在るもの』または『在らしめるもの』そしてそこから『創造神』などがあります。ヘブライ人は誓言の時に『主は生きておられる』という決まり文句を使っていた様なのですが、ここから推測するに彼らがヤハウェを『「はっきりしないとはいえ、生々しく実在するもの』と捉えていたのではないかとも言われています。」


「う~ん『私はある。私はあるという者だ』『私は在りて在るものである』『ありありと目の前に在るもの』『在らしめるもの』そして『創造神』か・・・どれも口にしてはいけないような意味とは思えないけどな・・・」


「そうでしょう・・・なぜその名を呼んではいけないのか。なんだか納得のいく解釈が思いつかないんです。」


「奈々?もしかしたら『言葉の力』と関係してくるんじゃないか?」


「一般的にはさっき雅樹さんが言っていたように神の名を呼ぶことは畏れ多いからとされていますが・・・そうですね、今までどうして発想できなかったのかしら。神は『創造神』と口にする人間が潜在的にそれになろうとすることを恐れていた・・。神もまた『言葉の力』によって左右される存在だったと解釈できませんか?」


「ヘブライ人が『主は生きておられる』と誓言の時に言うのも今までの超神秘的なイメージからちょっとはずれてより身近なニュアンスを受けるな。」


「こうなってくるとなおさら『言葉の力』の強大さを認識せずにはいられませんわ。『はじめに言葉ありき』は何にも先行して存在し、すなわち言葉自身が何者をも創り出す『創造神』である可能性を感じずにはいられません。そうだとすれば・・そこから私達の生きる意味もこれまでよりも鮮明に浮き上がってくるかも知れませんね!」


「奈々、ヤハウェについてもうちょっと教えてくれよ。もしかしたら違った姿が見いだせるかも知れない。そこから『生きる』事『生きる目的』に何か新しい発見があるかも知れない。」


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