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京子ちゃんからのメッセージ~奈々は絶望しない!

そろそろ電車を降りるかな・・・。

さぁこれからどうやって奈々を動かそう!

皆様ご要望ございましたら是非メッセージ下さい!

私はYahooブログでも小説書いてるのですが訪問して下さっている方は40歳代の方が多いです。


私の小説は極端に登場人物が少ないです。

これは私の能力と技量の問題なんですが、その他の特徴としては、きっと皆様お感じになって呆れておられる事と思いますが、

男女の稚拙にも甘いやり取りかなと(笑)


これは私が少年時代影響を受けた、うる星やつらや、めぞん一刻、タッチ、後は何かな?なんか妖怪もそうだな!つまりあの当時の漫画等の男女の甘いやり取りにすごく影響受けてると自己分析しております(笑)

今はあまり漫画って読まなくっちゃいましたし読んでもかわぐちかいじ先生の作品見たいな感じだったりしますがあの当時は甘い男女のやり取りが豊富な漫画に夢中になったものです。


作品を読んで呆れられている方も多いと思いますが、懐かしい少年時代の残像としてはお楽しみいただけましたら幸いです。


で、最近は浜辺美波さんが、当時私のそう言ったキャラクターのイメージに合致(笑)この子ってまだ18歳なのにちょっと感じが違うんですよね?可愛らしいんですが大人っぽいというか、、昭和っぽい?(笑)うーん上手く表現出来ない。

そう!昭和の大女優のイメージ!

ってこんな若い子にそんなこと言ったら怒られますね(笑)



ともあれ、今後とも何卒お付き合い下さい(^o^)


お手隙になりましたら是非コメントも下さい(^o^)お待ちしております!


「嫌っ・・・。」

そう言うと奈々は顔を俺から背ける。


「ごめんごめん。だけど俺だって今の今まで寝てたんだからそんなジロジロ見てないよ。」

「女の子の寝顔を盗み見るなんて不埒だし、失礼ですよ!雅樹さん!」

奈々が背を向けたまま言う。


「いやいや、盗み見てなんてないって!それより京子ちゃんの夢を見たの?」

どうにかして話を逸らそうと焦る俺。不覚にも眠ってしまいじっくりと見る機会は失われてしまったが瞬間垣間見えた奈々の寝顔は言うまでもなく可愛かった。


「夢って言うよりは、京子ちゃんとの以前のやり取りを再現したという感じでした・・・。何かとても重要なエッセンスがあったような・・・・。」

ボンヤリと中空を見ながら奈々がつぶやく。


「重要なエッセンス?」

この空間についての情報であろうか?


「京子ちゃんが何か大切なことを奈々に託したような・・・そんなイメージ・・・。」

人差し指を唇に当てながら夢を思い返す奈々。


「・・・・と、ソ・レ・カ・ラ!雅樹さんっ!がやっぱり不埒であったかのようなイメージ!」

「は?なんで俺?」


なぜ奈々と京子ちゃんの昔のやり取りに、俺が不埒だった云々のイメージが登場するんだっての!

だいたい他人に不埒っ!なんて言われるほど大それたことするような生き方してないって!


と、強く奈々に言ってやりたい・・・が、ここは無難にやり過ごすのが正解だ。


「奈々はとっても悲しい気持ちになって、切なくなって・・・イ・ラ・イ・ラ!したイメージ!!!」

唇に軽く当てていた人差し指を縦に咥えるように、こぶしを顎に当てて言い放つ奈々。


「ちょっと待った待った!俺は関係ないだろ?それは何かの錯誤だって!」

必死に災難を回避しようと慌てる俺。


「う~ん・・・もう少しで思い出せそうなんだけど・・・でも雅樹さんがとっても温かくって『ほんわか』した気持ちになったイメージも・・・・」


オイオイなんなんだよ?こっちは生きた心地がしないっての!


「まぁゆっくり思い出せばいいさ。きっと京子ちゃんが奈々にメッセージを送ってくれたんだよ、夢って言う形をとって。」

「メッセージ・・・そう!雅樹さんちょうどそんなニュアンス!・・・もう少しで思い出せそうなんだけど・・・。」

必死になって思い出そうとする奈々。


「イメージというか・・・デジャブの様な・・・。」

「デジャブ?既視感の事かい?」

「ええ、そう言えばデジャブと記憶について京子ちゃんが何かしらの見解を出していたはずなんですけど・・・。どうしても思い出せません・・・。」

苦しそうに言う奈々。


「デジャブについては俺もこれまで何度か感じた。」

今までの奈々とのやり取りの中で不意によぎる以前感じたことがあるような感覚・・・。


「雅樹さん?どんなデジャブですか?」

奈々が俺の顔を覗き込みながら言う。


「いや・・・俺もよく思い出せないんだ・・・ごめんよ奈々。」

それとなく誤魔化す俺。奈々とすれ違った時の髪の毛の匂いなどと言おうもんなら・・・・。

『雅樹さん!不埒!地獄に落ちるようなことを言ってはいけません!』

なんてまた始まっちゃうからな・・・。


「そうなんですか・・・。」

「そう言えば京子ちゃんは今はどうしてるんだっけ?」

「・・・・・・。」

辛そうに無言な奈々を見て俺は慌てて言い加える。


「いや、言わなくてもいいよ奈々。俺は京子ちゃんとは会ったこともないしどうなったのかも今は聞かないよ。そんな状況でこんな事言ったら『いい加減なこと言わないで!』って怒られちゃうかもしれないけどさ、奈々?目に見えたことや体感したことが全て事実とは限らないし、全てが自分の観察と感覚と知識で導き出した結論に帰着するわけでもないと俺は考えるよ。」


「・・・・・。」

うつむき、なおも無言の奈々。


「奈々がさっき見た夢に、京子ちゃんからの『メッセージ』性をちょっとでも感じたのなら、それは本当に京子ちゃんからのメッセージなんだって俺は思う。つまり・・・京子ちゃんは確実に奈々にメッセージを送っていて奈々がそれをキャッチしたってことさ。」


「でも・・・京子ちゃんは・・・。」

奈々が苦しそうに絞り出す。


「奈々?もし目の前に、もしくは過去に絶望があったとして、その絶望の果てに何があるかは誰にもわからない。でも絶望の先に光があることを信じることはできる!人間が持つ思念の力でさ!そしてその先に真実を見つけるために勇気をもって考えよう。最終的には俺たちが観察し観測し確認したことが確定した事実になる!俺は今までの奈々との会話の中でそんな風に思えるようになったよ。」


「雅樹さん・・・。」

奈々が俺の名前をささやく。


「奈々の夢は夢という形を借りた京子ちゃんからのメッセージだって信じよう。俺はこう考える!京子ちゃんは確定した未来から奈々に何か重要なことを伝えようとしているんだって。」


「確定した未来から・・・メッセージ・・。時間は同一方向に流れ不可逆的ではなく過去現在未来を行き来できる・・・と言っている事に等しいですが・・・。」


「奈々、俺は感覚的にこう捉えているんだ、時間は不可逆的ではなく未来から現在へ、現在から過去へ自由に流れ、そして同時並行しても存在している。その時々で俺たちはその意識を現在から過去、そして未来へと移す。その過程で過去は現在の意思から把握され変化していく。つまり現在の意向が過去に影響を与え変化していくってことにつながる。同様に未来の俺たちの意志が現在を、つまり未来の意志にとっては過去に思いをはべらした時、その未来の意志によって現在の把握がなされ未来の意志の認識のよって確定していく。これらの時軸に起因した思考的活動がひいてはその時々の『今』に変化を与えて行くのだと!未来の意志が現在の状況に変化をもたらし得ると!」

俺は柄にもなく熱弁する。


「雅樹さん、観測者の意志によって観測結果が変化し確定していくという量子力学的な捉え方を時間軸への影響と結びつけた考え方のように奈々は捉えました・・・。雅樹さんの時間の捉え方から考えると・・・さっきの夢が未来の京子ちゃんからのメッセージだと考えることもできるかなって・・・。」


「奈々、うれしいよ理解してくれて。」

奈々に俺の考えを理解してもらえたことが、俺自身を深く理解してもらえたように素直にうれしかった。


「雅樹さん、奈々は辛すぎて京子ちゃんの事をまだ雅樹さんにお話しできないでいますが、雅樹さんのおかげで信じることができます!だからもう少しだけ時間を下さい。きっとこの部分はこの空間を理解し抜け出す為にとても大切な部分だから!でも奈々は絶望しない!未来の京子ちゃんが奈々にメッセージを送ってくれたように、未来の奈々や未来の雅樹さんが私たちに光をあてて漆黒の津波から守ってくれるって!」

奈々の目に光が宿る。

車窓に流れる街の灯が奈々の背中に天使の翼を創っていた。





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