彼女との暮らし
彼女との同棲生活は新鮮で過酷だった。
なぜなら彼女が毎晩ベッドの中で激しく動き回り、俺を寝かせてくれないからさ。
(訳:貧乳少女の寝相が悪いので潰されそうになった。)
「一緒に寝るのはやめにしよう。」と提案した時は、ものすっごく残念そうな顔をした。
「そそそそぉんな、残念だなんて思っていないんだから。」
ってラフィーは否定したけど、バレバレなのが可愛い。
と俺が考えていることがラフィーに念話で伝わる。
「可愛いっって思ってくれてるのは嬉しいけど、バレルも何もそんなこと思っていないんだから。」
なんだこの可愛らしい生き物は。
自分だって可愛い生き物のくせに。プンプン。
えぇ???
最初は彼女が声に出して話しているのかと思ったけど、動揺すると念話で考えが漏れる時があるのが分かった。
ただ、この自分の考えが相手にダダ漏れは非常に辛い。
想像してみて欲しい。
教室で好きな子と話している時に、透けぶらラッキー、スカートから見える太もも美味しそう、唇色っぽいな、さらにはピーーー、ピーーーーーな事を妄想しているのがバレバレって事ですよ。
あれ??でもそんな妄想で頬を赤くする姿も見てみたいかも。
いやいやいやいや、まだ16歳だぞ、あと2年我慢しようとか昼間から考えていた。
そう、ラフィーは、地元のスクールに通っているので昼間は留守だった。
ある程度離れると念話が通じなくなるのは実験済みだ。
あれは命がけの実験だった。
外に連れて行ってもらった時に、遠くからペチャパイペチャパイと考えながら彼女に近づけば、表情から念話の通信距離が分かるんじゃないかと考え、そして実行した。
およそ30メートルに近づいた時、
「パイパイうるさーい!そんなにパイが好きなら、うさぎのミートパイにしてあげようかしら?」
何も考えないようにしました。
この結果から、彼女の家はほぼ全域が念話の通信距離内、対策は何も考えないことって言うのを学びました。