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異世界転生したら・・・でした  作者: 稲田すずめ
第1章
5/19

どこまで続くよ転生は

俺の転生はまだ続いていく・・・・・・


 植物プランクトン、カブトガニ、フナムシ、ナメクジ、カタツムリ、サンショウウオ、カエル、サソリ、トカゲ、カメレオン、ワニ、アカウミガメ、ハブ、etc,etc

 何になったのか判らない生き物にも一杯転生した。

スキル「光合成」「殻にこもる」「毒の皮膚」「大合唱」「毒の針」「トカゲの尻尾きり」「体色変化」「毒の牙」「毒蛇の頭」「三すくみ」など

 使えるかどうか判らない物までたくさん取得した。


そして生まれては食われて死ぬ、ひたすらひたすら繰り返す繰り返す。

もう人として生きていた時間以上を転生しながら生きている。

死んでも転生する、死ぬことと生きることに、たいした違いは無い。


ひたすら続く転生、いつしか現在、過去、未来の概念までも崩れ去っていく。


両生類や爬虫類への転生が永遠のように続くと思い始めたころ。


虫になった。

両生類や爬虫類の時は散々食べていたが、今度は食われる立場だ。

アゲハチョウでは、寄生蜂に襲われ生きたまま食べられた。

カマキリでは、愛を誓い合った直後に彼女に食べられた。

でも、悪いことばかりでもない、ミツバチとなって未来の女王蜂との空中デートは楽しかった。

すぐに終わってしまったが、空を飛ぶ喜びが判った気がする。

スキル「寄生」「飛行」「共食い」

称号「食べちゃいたいほど、愛される」「王女とデート」



そして動物、家畜になった。


豚になる。

一番乳の出る場所を取ったので育ちも早い、敵に襲われる心配や、飢えや渇きの心配も無く快適だった。

農場の子達が自分と兄妹のことを、ハムだ、トンカツだと名付けているのが意味も無くイヤだった。

いつもは死んだらすぐに転生するのに、どこからか「ごちそうさま。」という子供の声が聞こえてから転生した。

スキル「暴飲」「暴食」

称号「美味しいハム」


牛になる。

一月もたたずに母牛から離された。

半年後に去勢、チソチソカットってやつだ。

ちなみに棒だけじゃなく、タマタマも一緒にさようなら~

その方が臭みのない美味しい肉になるらしい。

周りの子牛は、全く同じ外見だった。

食べ物もよく、丁寧に世話をされたが、豚の時と違いとさつ後すぐに転生した。

名前を付けると言う行為には、何らかの力が働くのかも知れない。

スキル「反芻」「体細胞クローン」「レンネット」

称号「玉無し」「棒無し」「霜降り牛」


山羊になる。

サフォーク種という顔の黒いヤギだった。

ラム肉にされる短い一生だった。

スキル「ウール100%」「黒ミサ」

称号「だっちゃ」「美味しいジンギスカン」


馬になる。

地方競馬ではそこそこ走った。

引退後は種牡馬生活、最後は足を怪我してさっ処分だった。

スキル「一馬力」「種馬」

称号「マイナー血統」


ものすごい回数の転生をしているはずだが、ラファエルの居た白い場所に行くことは一度もなかった。


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