3話 おべんきょう、はじめます!
タイトル変更しました。多分FA。ウィズ兄とでも呼んでくれ。
第0話、あらすじを多少変更しました。
格言「本当のチートは特殊スキルにしか存在しない」
あれから2年。いや、自分でもわかってるのよ?時間が飛びすぎだって。でもね、何もなかったからね。
教会での適性検査を終えた俺たちは家へと帰ったのだが、俺は思った
(絶対めんどくなる。だって俺、1属性だったもん。)
まあ、突然何言ってんだこいつ?と思うのも仕方ないと思う。まあ、順序立てるから聞いてくれ。
まず、俺の周りにいる人間を見たらほとんどが2属性や3属性、果てには4属性持ちまでいる。
さて、こんな状態で1属性しか持っていないやつがいたらどうなるか、火を見るより明らかだろう。
なの...だが...
「はあ!?イクスは単属性で、リリアに至っては全属性だと!?しかも二人とも魔力量がすごいって
いったいどんな確立だよ...」
なんだか親父殿の様子がおかしいぞ?俺の単属性に驚いたのもいい評価の方っぽかったし。どゆこと?
と、思考の海に落ちかけていると...
「あれ、あなた。単属性ってかなり大変じゃなかったかしら。」
「いや、最近の研究でわかったらしいのだが、一般人の場合単属性のほうが成長限界がかなり高いらしい
それに1つしかないってことはそれだけ1つに集中できるってことだから、国としては単属性がたくさんいる方が嬉しいんだ。まあ、うちの子を強制的に国に従軍させる気はないが。」
「へえ、すごいのね。魔力もすごかったし将来は大魔導士かしらね。けどそうなったら軍に強制的に入隊させられるのかしら。絶対阻止しなきゃ。」
「ああ、そうだな。それに、一部の例外を除いて同じレベルの多属性持ちより効率がいいらしい。」
「へえ、そうなの。それはそうとあなた、さっきから喋っているその情報、国家機密ものじゃないかしら
そんな話噂にも耳にしたことがないのだけれど。」
「え? あっ...」
いやー、夫婦コントが楽しそうだね。それにしても父さんは仕事はできるけどそれ以外だとかなりポンコツなんだよな。こないだなんておでこにメガネがあるのに、メガネどこだ?あ~、メガネメガネ、なんてテンプレやっていたし。けど今の時代はやっぱり単属性は生きにくいのか。まあ、≪魔陣≫も≪魔導≫も使える俺にはあまり関係ないがな。はっはっはっ。
「けどリリアもめんどくさいな。これだけ属性が多いと聖女だなんだともてはやされていろいろなところから目を付けられて危ないな。とすると秘密にするしかないのだが...シスターは誰だったか?」
そう言えば、あのシスターは誰だったんだろう。気になる。
「ああ、『シスター』でしたわよ。」
いや、それ答えになっていないだr
「なんだ、『シスター』か。それじゃあ大丈夫だな。」
わかるんかい!!そしてなんだその信頼はあのシスター誰なんだよ。...もう、いいや。
てなやりとりがあったんだ。え、なに?回想が長いって?仕方ないじゃん作者がそうしたんだから。
でだ、俺たちは今年で5歳になるんだが、何かあるからこうして話している。その内容は...
発表する前に子の2年間にあったことを教えよう。
まず1つめだ。世界スキル:無限の力を消去した。
いや、うん。何を言っているんだ。この変態が、ってなるよねうんわかるその気持ちわかるよ。
けどね、やむをえない事情があるのだよ。
このスキル、持っているだけであらゆる成長に必要な経験値が1万倍になるんだ。
前世でこのスキルをてにいれたのは、かなり時間が経ってからだし、詳しく≪鑑定≫とかもしなかったからわからなかったんだ。
と、いうことでスキルは消去した。
まあ、そんなどうでもいいことよりもっと大事なことがある。
2つ目、この2年間でリリアの滑舌がだいぶ良くなった。
前まで「おにいちゃー」だったのが「お兄ちゃん」になったのだ。初めて「お兄ちゃん」なんて言われた日は萌え死ぬかと思った。いやほんとマジで。
それに筋力もだいぶついてきたからリリアが抱き着いて来たりするようになった。幸せ。
そして、そしてだ。この間なんて「リリアねー、大きくなったら、お兄ちゃんのお嫁さんになるの!」
なんていってた。やばいめちゃ可愛い。心の中を書き付けるだけで作文用紙千枚はかけたわ。
あとどうでもいいけど3つ目。この体がだいぶ馴染んできたから《加護》を付けれるようになった。
ということで早速リリアに《原初不死鳥の加護》を上げといた。一応高位の加護だから世界レベルの鑑定じゃないと『???の加護』って出るはずだ。
さて、5歳になった俺たちだが、今年から勉強を始めるらしい。
今の時代、10歳になったら学園に入学するのが貴族の間では常識で、その学園に入るためには試験があるらしい。その、勉強だね。主な試験内容は世界共通語、計算、地理、歴史、実力試験になる。
世界共通語は《人間言語》スキルを持っていると使える言語を持っていると普通に使える言語だな。日本でいう国語になる。一般常識もこれに入る。
計算は日本でいう中学レベルだな。10歳にはきついと思うかもしれないが、学園も使える人材が欲しいからな。
地理、歴史はそのままだな。ただ歴史に関しては俺はちょっと真実を知りすぎているからな。へまをしそう。
んで、実力試験てのはその名の通り、実力を調べる試験らしい。魔術試験と武術試験があるらしい。どちらか一方をクリアすればいいらしく、得意な方を伸ばせばいいというわけだ。
それで今年から俺たちは受験勉強を始めるわけだな。5年も、と思うかもしれないが魔術も武術も一朝一夕じゃ身につかないからな。
まあ、俺は剣も魔術も使えるしリリアだって適性が高いからな多分ダイジョブだろ。
それで俺たちの家庭教師を務めてくれるのが合計6人いるらしい。
最初に紹介してもらったのが言語の先生なのだが、
「はじめまして、私はシルビア、と申します。あなた達の言語を担当する先生です。」
「せんせい?なにそれ?」
「先生とはお勉強を教える人のことだ。これからよろしくな。」
「おべんきょう?楽しいの?」
「ああ、楽しいさ。(将来のことを考えたらな)だからがんばろうな。」
「うん、おべんきょうがんばる!」
この先生、できる。リリアの質問にうまく返している。あとリリアが「お勉強」がわかっていないのがめちゃ可愛い。
さて、言語の先生を紹介しておこうか。
シルビア先生だな。耳が長いことからエルフと思われる。エルフの定番にもれず美人で緑髪緑眼。髪はショートだ。女の先生だがさばさばした性格のようだ。僕とかの一人称のほうが合いそうだな。
「せんせい、お耳長い。なにかあったの?」
ああ、リリアはエルフを見るのは初めてか。まあ、エルフは数が少ないし基本的に森から出ないからな。かくいう俺も今世だと初めて見たし。
「んーこれかー?私は人間族じゃなくてエルフ族だからな。エルフは皆こういう耳をしているんだ。」
「エルフってなあに?先生」
「エルフってのはな、数が少ないけどとっても魔法が得意なんだ。その分体は強くないんだけどな。
かっこいいだろ。」
「まほうってあのぴかーってなるやつ?」
「ああ、そうだ。にしてもその歳で魔力がみえるのか。すごいな。」
「?」
リリアの質問攻めが止まらないな。けど先生も一つ勘違いしているな。エルフは魔法に強いんじゃなくて魔術に強くて、身体能力も強い戦闘民族なのだ。
「さてそろそろ授業を始めるぞ。
まずは自己紹介から始めてもらう。」
お、授業が始まるらしい。
変動式~無効ってのは細かくくらう度合いを設定できるってこと。吸収と同格。火とかの攻撃系だったら吸収と合成して変動式~吸収に進化できる。
この世界のエルフは超つおい。定番のもやしじゃなくて身体能力も魔術能力も人間とは圧倒的に違います。
ちなみに基本的には人間、魔術、などといい続けます。理由は作中で。魔術はすぐ目に、人間はしばらく先に明かす予定です。
作者は受験シーズンに突入したのでさらに不定期更新になります。
ご理解とご協力をお願いします。(高速道路風に)では、サラダバー