6話 慣れないことをするときにマニュアルがあったらそのまま読んじゃうよね。
遅れました
m(o・ω・o)mゴメンヨ
絶対に入れたいやつ二つ入れたら文字数大変なことになった。
「・・・えっと~~とりあえず、字、間違ってますよ?」
「え?ああ、ほんとだ『花』じゃなくて『華』じゃん。
はい、じゃあ改めて九条連華さん、初めまして。」
「ああ、初めまして。で、今どんな状況でしょうか?」
「まあ、それは今から説明するから、適当にくつろいでくれ。
はい、まあ簡単に言います。あなたは前世の『天の川世界』で死んで、この『色彩第15番世界』に転生しました。
ああ、質問は後で受け付けるからね、はい。
で、え~と...あ、これか。あなたの前世の記憶が混沌としてるのは...めんどくさいから説明省いていい?」
「いや、説明して欲しいんですけど。」
「それじゃあ説明しますか。まず、あらゆる現象はとある場所ですごい理論によって大体それからどうなるか予測、記録されていて、いわば予言書が作られます。この予言書に書かれているのを『正史』と呼びます。あらゆる現象――世界の開闢から終焉までほんとにすべてのことが大体これの通りに進みます。
しかし、たまに偶然この正史から非常に大きくそれてしまうことがあります。これを『歪史』と呼びます。
あなたの記憶の理由がこれになります。運命が歪史となった存在が異世界へと転生するとき、もっとも近い状況にある並行世界の存在も巻き込まれて転生します。その際に魂が融合し、両方の記憶を持つことになります。
んで、あなたの場合はJKを満喫していた方が正史となります。
はい。ここまでで質問は?」
「ちょっと待って、情報量が多すぎる...えっと、天の川世界と色彩第15番世界ってなんですか?」
「ああ、天の川世界はお前の前世の世界の総称だな。
色彩第15番世界は、この世界の管理ワード、つまり住所だな。神の種類、種類内での世界の創造順だな。」
「え?住所が必要なほど世界ってあるんですか?」
「まあな。天の川世界をのぞいて、だいたい...七百万だな。」
「天の川世界をのぞいて?」
「ああ、天の川世界はあらゆる可能性に並行世界が作られるからな。ネズミ算で増えていく。今は、十の千乗はあるらしい。」
「数、おかしいっすね。」「ああ、俺もそう思う。」
「んじゃ、説明に戻るぞ。
この世界には魔力があり、スキル、ステータスが存在する。
とりあえず『ステータス』と唱えてくれ。ステータスの項目はだいたい見ての通りだ。質問は無いか?
それじゃあ、後ろに括弧がついているスキルを見てくれ。そのうち転生特典とついているのがあるはずだ。一応聞いておく、いくつある?」
「2つだね。特殊スキルの全属性適性と、初級スキルの固有魔法[封印中]だね。
あと関係あるかわからないけどおまけって書いてるスキルがあって、上級スキルの第1階梯魔眼:混合眼ってなってる。」
「...おまけ?ちょっとそこをタッチしてみろ。」
「?うん。あ、なんか出てきた。なになに?
『追伸 転生場所は面白くなるように調整しました。by神』
だって。...なにこれ?」
「こんなこと書く神はあいつしかいないな、うん。
ああ紅 次元を超えて 貫かん ここに示すは 熱き神の槍 グングニル・クレナイ」
俺が魔法を完成させると同時に目の前に燃える槍が現れる。あとは命令するだけ簡単。
「ロキを貫け、グングニル!」
「うわ!どこに消えた!?ねえ、今のは何?魔法?」
「まあな。特殊な部類には入るが魔法だな。
話がそれたな。うん、2つあるなら問題ない。
うん、うん、大体説明することはしたな。
それじゃあ何か質問はあるか?」
「それじゃあ質問!モフモフはいますか?」「YES」
「おれつええええええはできますか?」 「できなくはない」
「カンストはどのくらいですか?」
「レベルはとりあえず400だが、無限と思ってくれてかまわない。
パラメータに関してはまだわからない。」
「んじゃあ、あとは特にないかな。」
「そうか。それじゃあ、最後...の前に一つ聞く。
お前の記憶と人格はどうする?
お前が望むなら記憶も人格も統合できるし、そのままにもできる。逆に消したりなんかもできる。」
「あ、じゃあ一つにしちゃってください。」
「そんな判断で大丈夫か?後戻りはできないぞ?」
「大丈夫だ、問題無い。それに『リリア』とも相談しましたし、お寿司。」
「そうか、それじゃあベッドに寝てくれどうせ気絶する。
...いいな?それじゃあ始めるぞ。
他分野魔法:記憶操作 ...確認...統合開始...統合完了...細部調整...精査...問題無し、終了。
よし、終わったぞ、って誰も聞いてないか。
うん、よく寝ている。」
さて、俺も寝たいが、しばらくは様子を見ないとな。さて、時間はできたが、ひ☆ま☆だ!
無Ⅱ魔法:テレパス
「と、いうことでリヴィア、俺に新しいスキルの情報をよこせ。」
『ふむ、ちゃんと説明はしたのかの?』
「かくかくしかじか、まるまるうまうま、ダイハ〇夢フェア見に来てね、ってことで問題ないな。」
『ふむ、そうか、斯く斯く云々で...ってわかるわけがなかろう!ま、問題はないのじゃな。
して、新しいスキルとな?武術系に追加があったぞ?』
「お、マジで?どのスキルだ?」
『なんと...全部じゃ!全部の武術スキルに上位が追加されたぞ。ただの...』
「上位の追加だと!?早く、早くカンストさせなければ。で、何か問題でもあったのか?」
『いや、なんの情報も無い上に誰も進化できないのじゃ。別のスキルも追加されたのじゃが、そちらも名前しかわかっておらぬ上に入手方法がわからないのじゃ。』
「お前らが無理とか大分ヤバいな。で、そのスキルの名前は?」
『うむ。わしの場合は無槍術じゃな。』
「なにそれ強そう。で、無+武術でいいのか?」
『そうじゃ。もうどうすればいいのかわからなくての。どうにかならんかの。』
「そうか、ちょっと試してみるわ。」
さて、俺の場合は無剣術だが、スキル名から予測してみるか。
剣術はそのまま、問題は『無』だが...何がないのか、予想して挙げてみるか。
ダメージ、レベル、制限、アーツ、...どれも違う気がする。
...そのまま「剣が無い」?うん、剣術からしたらありえないが可能性はある。やってみるか。
まずはそのまま、手に何も持たず、しかし剣があるように意識して振ってみる。
うん。当たらずとも遠からず、しかし微かであるといったところか。
次に「刃」が無い剣...出さなきゃいけないか。
「時空間魔法:亜空間収納」
『む?何か言ったかの?』
「いや、何でもない」
それじゃ刃引きした剣を出して、...一応結界を張って、と。オッケー。それじゃあ振ってみる。
うん。さっきより遠い気がする。と、いうことはやっぱり剣を持たないのが正解か。
しかし何も持たずにやってもほとんど意味がない気がする。
どうしたものか......
ひとつ思い出した。昔武具召喚を手に入れるとき、俺だけ別の方法でやった、なんてことがあった。
みんなは契約した武具を召喚していたが、俺は契約していた武器の形に魔力を形作る、というやり方をしてみた。
その時俺が呼ぼうとしたのは炎でできた魔剣、レーヴァテインだったからだが、結果的には成功した、成功したが、武具召喚を手に入れるためには10回ほどやる必要があった。消費する魔力もばかにならないし、みんながやった方法だと1発で入手できたからそっちでもいいかな?と思ったりもしたが初志貫徹で頑張ってみたが、結果はみんなが入手したのと同じだった。
この若干苦い思い出だが、これを応用できないだろうか?
あの時は魔力を使った。何故か?魔剣だったからだ。
では今回は何を使うべきか?剣だから元素でも集めてみるか?...いやそれはない。武術系は基本武術系さえ持っていれば入手出来るようになっている。...今更だが無属性魔法+剣術の可能性もあったな。
元素――つまり化学現象を魔術で再現しようとしたら頭おかしい演算能力と頭おかしい程の魔力が必要になる。さすがにそんなことは要求しないだろう。
ではどうするか?答えは一つだ。まあ、その前に一応魔力を手に集めて振ってみる。
うん。ほとんど最初のと変わらない。
では、本命だな。俺が思いついたことは簡単。体力であるSPを手に集めるのである。
しかし、体力を集めるとか意味がわからない。どうしたものか...基本に戻ってみるか。
まず、魔力とはなにか。精神力だ。こうして考えると精神力を集めるとか意味がわからない。
では魔力を扱うときはどうするか?無意識ではなく意識的にやってみる。
血管に沿うように流れている物理に反した流れ。この流れを意図的に変える。こうして魔力を扱う。
では同じようにしてみる。
血管に沿うように流れている物理に反した流れで魔力ではないもの...無い、ことは無い。
どういうことだ?こういうのは普通ポンプである心臓付近が最も多い。
しかしこの力、仮に闘力、としておこう。
この闘力は手足の付け根、そして丹田近くに多い。こんな配置は...リンパ腺?それだ!
今度はさっきと同じように、しかし血管ではなくリンパ腺にそって感じてみる。
うん。正解らしい。あとはこれを魔力と同じようにして...
【新しいスキルを獲得しました】
!?スキル?このタイミングだと...操作スキルか?
闘力操作 SP/闘力を操作する。
うん。表示を調整しといてよかった。見やすいしかしこれも新しいスキルかな?操作がしやすくなった。これで手元に剣型に集めて...振る!
【新しいスキルを獲得しました】
来た!いや、待て、落ち着け、俺。全く関係ないスキルの可能性m
無剣術 剣無き剣術。この法の証は究極の力の片割れとなる。
キタ━ヽ(ヽ(゜ヽ(゜∀ヽ(゜∀゜ヽ(゜∀゜)ノ゜∀゜)ノ∀゜)ノ゜)ノ)ノ━!!!!
「キタ━ヽ(ヽ(゜ヽ(゜∀ヽ(゜∀゜ヽ(゜∀゜)ノ゜∀゜)ノ∀゜)ノ゜)ノ)ノ━!!!!」
『ぬお!?びくっりしたわい。急に叫ぶではないわ、イクスよ。』
リヴィアがなんか言っているがそれどころではない。これ明らかにヤバいやつ。
「ひゃっはーー!新鮮なスキルだーー!」
『ぬ?お主見つけたのか?吐け!入手方法を吐くのじゃ!ほら!吐け!早よ吐くのじゃ!』
「おろrrrrrrrrrrrr」
『違うわーーーーーーーーーーーーーい!!』
そんなネタをはさみつつ、リヴィアにことのあらましを伝えた。
『なん...じゃと...?!そのような方法が...失念しておったわい。』
「まあ、俺も偶然だったからな。それよりもちょっと検証したいんだが...」
その後リヴィアもあっさり習得した。恐らく発想の転換さえできればよかったのだろう。
そしてリヴィアが手に入れた無槍術も同じような説明文だった。これは...
「『上位のスキルは無剣(槍)術を世界スキルにあげるのが前提かな(じゃろうか)?』」
これは...やばそう。『あ、彼奴らに報告しておくぞ』「あ、よろしく」プツッ ツー。ツー。ツー。
さあ、面白くなりそうだ。
イクスが「なんか遠い」とか言ってたのは長年の経験です。
闘力操作と無剣術が簡単に手に入ったのは同じようなスキルのレベルが高かったからです。