五話③
(祝)!150PV達成!
短くてすみません。これからも読んでもらえるように工夫を重ねますのでどうか楽しんでください。
それからというもの、僕は二人の間に距離をとるようになった。
柳君と彼女を襲ったのは元々、彼女が所属していたグループが行ったものということを聞いた。
どうやら、柳君は僕があのとき、あの現場にいたことには気づいていなかったようだから、僕が彼を裏切ったことは僕だけが知ることになった。
二人は僕が距離をとるようになったことを怪しく思って色々と近づいて来たけど僕は部活の忙しさを理由にして彼等から離れることにしたんだ。
時間が経つにつれて彼と彼女が付き合っていることは周囲にも把握できるようになっていった。
クラスの中に一組カップルが出来ると周りも今までのことはなかったように振る舞ってそれを祝福していた。
僕には二人が結ばれていく様を見ることしか出来なかった。
彼女に告白をすることもせず、ただ一人、二人が結ばれていく様に嫉妬して、友人を裏切った罪に苦しめられた。
結局僕たちの付き合いは中学を卒業する前に終わってしまった。
一度壊れた関係は修復することは出来ずにただひたすらに風化していくことを僕は友人を裏切ることで学んだんだ。