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勇気の定義  作者: ハルカ
一章
4/14

二話②

それじゃあ話を続けようか。僕が彼女を明確に意識始めるようになったのは五月にあった運動会のときだった。正確には運動会の準備期間中かな。

 僕の学校では運動会はペアを組むことがルールでね、僕はもちろん友人である彼こと柳君と組むつもりだったのだけどそのときに、少しトラブルがあったんだ。

 

 僕の学校の体育祭にはオリジナル競技があってね男女がペアになって行う競技だったんだけども、ペアは学校が指定したペアしか認められなかったんだ。そこで、そのペアというのが、まぁここまで言えば想像出来ると思うけど彼女だったんだ。

 僕とペアになるなり言ったことが酷くてね僕を見て「陸上部なら速いでしょう?ペアになった以上負けないでね?」って言ったんだ。

 当然僕は何故こいつに命令されないといけないんだ?と腹がたったけども僕もアスリートの端くれだったから彼女に言い返すこともなく体育祭までの間彼女と練習に励んだよ。

 

それから何かとつけて彼女と僕はペアになることが多かった。

理科の実験でペアになることもあったし、調べもの学習なんかでも同じ班に入ることが多かった。


 そして体育祭を迎えたんだ。

体育祭当日、柳君はペアになった女の子とあまりうまくいってないのが見えた。僕と彼女は色々とペアになることも多かったせいか打ち解けるようになっていたおかげで問題はなかったんだけども柳達のペアは酷かった。

 露骨に柳君を嫌い、柳君を追い込んでいた。

 僕は見かねて思わず、止めにかかろうと思ったそのときだった。

 彼女が柳君のペアの子と変わったんだ。彼女はチャラい子達の中でも中心となるような子だったからそんな彼女に変われと命令された女子は目を見開いて怯えていたよ。

 それぐらい迫力があったんだ。でもそのときの彼女は強くて、何より綺麗だった。

 僕はそのとき、しっかりと彼女に恋をしたんだ。

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