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勇気の定義  作者: ハルカ
一章
3/14

二話視点桜ちゃん。

「でも、意外ね?おじさんはこんなに紳士なのにそんな時期があったなんて」

私の素朴な感想におじさんは、いつものように肩をすくめて

 「ありがとう。でもね、僕は最初から紳士だったわけではないのさ。少し背伸びをしていた子供の時期があるから今の僕があるんだ。」

と難しい言葉を言いました。どうして子供の時期が今の紳士なおじさんを作ったのかしら?

「誰だって最初から成功するわけではないんだ。失敗は成功の元という言葉があるだろう?実はあれにはもう一つ意味があってね?失敗してそれに気づくことで成功に近づくのさ。意外とこれが難しい。誰も子供の頃は皆失敗に気づけないのさ。」

 話を聞く限りおじさんはその失敗に気づいたからこそ今の紳士になったとすればやはりおじさんはすごい人だと思う。学校の先生も教えてくれないことを教えてくれるし。

 「でも、おじさん、どうしてそのお友達がおじさんの初恋に繋がるの?」

 おじさんは、いつものニコニコ顔で「焦ってはいけないよ、桜ちゃん。この話にはまだまだ続きがあるんだ、そのためには下準備が必要なんだよ。」

 下準備と聞くとそのあとの、お話がどれほど素晴らしいのかと思うと心がわくわくします。やはり、考えて私にお話をしてくれるおじさんはお話の料理人だ。

 「さて、少し暑いしアイスでも買おうか?コンビニで食べながら続きを喋ろうじゃないか」

 私はおじさんの手を繋いで、これから舌を包む甘味と耳から伝わるおじさんの甘い話に期待を膨らませコンビニに向かった。


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