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3話 『秘めし才能と忠義に忠愛』side(奴隷少女『レイ』)

この話は・・・あまり何か言っても仕方がないので。


どうぞごらんください。


3話 『秘めし才能と忠義に忠愛』side(奴隷少女『レイ』)


私の名前はレイ。

普通の村に生まれ育った13歳で、家族によって奴隷にされた。


理由は、村の作物が育たなくて食っていけなくなったから。

私は使え無いスキルを持ってるから売られた。


そして、その時から私は感情を捨てた。

感情があると苦しいと思った、悲しいと思った。

家族だと思ってた、友達だと思ってた村の人たちに裏切られて。


復讐したいと思ったのは認める。

それでも、それすらもかないいと思った。


私が奴隷になって半年。

村から売られて、奴隷商の館に行って。

奴隷の刻印を押されて、奴隷にさせられて。

奴隷を売買する館に入れられて。


私は未だに買い手がつか無い。

私の事を人は美人だ、かわいいと言うけど。

その所為か、私には高額な値段がついた所為で買い手がつか無い。


私は、元から無口なのと感情を殺した所為で人形のようだと言われた。

美人で、人形のようで、それだけを見れば買い手がついてもおかしく無いけど。

私には一つ重要な欠落がある。


この世界に住む人は、生まれる時に1つか2つスキルを持って生まれる。

そして私に与えられたスキルは3つ『糸使い』『糸収納』『屍体合成』。

一見なんでも無いようなスキル、糸使いのスキルは文字通り糸を自在に操る脳ことができる能力、糸収納も文字通り糸だけを亜空間に収納することができる。

そして最後の屍体合成、これは魔物の死骸や人間の屍体や動物の死骸などの『生物以外の素材を合成させる』事が出来る能力。


最初の二つは全く使え無いスキルで、最後のスキルはあってはいけ無いスキル。

そう言われた事がある、そして私が変われ無い理由。


なぜかは村にいた頃はわからなかったけど、ここに来てわかった。

屍体を合成し新たな何かを想像するスキルは、禁忌とされているそうだ。

難しい事はしら無いけど、過去に人間の屍体を何百と掛け合わせて国を一つ滅ぼした『何か』を創作した人間が居たそうだ。

その人間が持っていたスキルが『屍体合成』。


他にも色々理由はあるらしいけど、私にはもう関係無い。

だって、ここで死ぬか違う場所で死ぬかの違いしか私には無いから。


それから半年、私は14歳になった。

年なんてもう気にし無いけど、それでも・・・。


そしてまだ私は買われない。

もう1年近くいる檻。


髪は伸び、背も少し伸び。

それでも、買われない。


そして最近になって、私を奴隷にした奴隷商が私を違う奴隷商に売るそうだ。

私にはもうどうでもいい事だけど、1年ぶりに外に出られる事になった。


外は広かった。

空も、大地も何もかもが大きかった。


私は大きな馬車の中にある檻に入り、違う奴隷商の元に移される。

私の他にも奴隷が沢山いた。


二日くらい経った時、馬車の外が騒がしくなった。

女の人の悲鳴が聞こえて。


その少し後、おじさんの怒鳴り声が聞こえた。

他にも、怯えている声や命乞いをする声も聞こえた。


それでも私の心は動かなかった。

心が無くなってしまったのかもしれない。


他の奴隷の女の人たちが、檻の隙間から外の光景を見ていた。

私もなんでかわからないけど、外を見ようと思った。


他の人たちに流されたのかもしれないけど。

今ならわかる、私はあのお方に会うために外を見たんだ。


私は外の光景を見た時には、人間が沢山死んでいた。

首を切られ、切断面から血がとめどなく流れ続けていた。

そして、地面に血の川が出来ていて。

そかの奴隷の人たちは尻餅をついて怯えていたけど、私は違った。


その光景に見入っていた。

人間の首を綺麗に切断し、首から流れる血が地面を流れ。

その血の川を作っただろう男の人には、血の一滴すら付いていなく。

真っ黒で艶やかな黒髪に、奈落の底のような漆黒の美しい黒目に。

今まで見た事もないような整った顔立ちの、男の人。

黒衣の外套を羽織り、赤いシャツを来て漆黒のズボンを履き。

黒い靴に、黒い刀身の剣を持っている。


その人を私は凝視していた。

人を殺したばかりなのに、何も感じていない目に雰囲気。

『人を殺す』動作が洗礼され、いらない行動を全てそぎ落としたような動きに。

流れるように息をするように、人の命を取るその男に。


「ああ、あああああ」


言葉にならない、その位美しく高潔でかっこよかった。

私はあの人の物になりたいと思った。

あの人の為に何かをしたいと思った。

そして、あの人の為に死にたいと思った。


それからあの人は、この馬車の護衛の人間を殺し、奴隷商も殺した。

そして、私のいる檻に近づいてきた。

私はあのお方が檻の前に来た時、こういった。


「私をあなた様の物にしてください」


* * * * * * * * * *


俺は今、驚いている。

滅多な事では驚く事は無いと思っている俺が、結構驚いている。


奴隷達が居る檻に行ったら、一人の奴隷の女の子が俺に。


『私をあなた様の物にしてください』


そう言われて、俺は二つ返事では「はい、いいですよ」とは言えない。

その為、目の前の奴隷を見ているのだが・・・。


白銀の綺麗な長髪に、金色の双眸。

美人と呼ばれるであろう顔立ちに、胸もあるがスタイルはいい。

奴隷となっているせいか、全体的にこ汚いがそれでもまあ美人だ。

そして、俺はこの女を殺すにしろ連れてくにしろステータスを見ておいたほうがいいと思った為、鑑定を使ったのだが、またそこで驚いた。


============================

レイ 14歳 レベル:3 ギルドランク:ーーー


二つ名:

スキル:

エクストラスキル:糸収納

オリジナルスキル:糸使い・屍体合成


種族:人間

職業:奴隷

状態:衰退

筋力:132

体力:213

俊敏:238

魔力:221

魔法耐性:162

打撃耐性:157

魔法属性:治癒・???


所持武器:


称号:魅入られし者・忠義を誓う者・忠愛の心を持つ者

============================


これは、育てればいい駒になるかも。

スキル糸使い、これは俺の側に居るに値するスキルだ。


糸使いそれは、対多数戦闘を得意とし遠距離戦闘の使い手。

銃や弓なども遠距離だが、銃の場合弾切れになれば終わりで弓も同じく。

対多数戦闘で銃や弓のような遠距離戦闘を得意としている者は、あまりいない為。

俺は、糸使いをこいつに極めさせれば俺と戦う事も出来る強者に成長するだろうと確信していた。


そして、糸は汎用力が絶大だ。

糸で周囲を囲い結界を張る事も、罠を仕掛ける事も出来るし。

ピアノ線のような硬く細い糸なら人体を切断する事もたやすい。

対多数戦闘型だが、対個人戦闘も出来るしとにかく汎用が効く。

だから、俺はこう答える事にした。


「俺の物になりたいなら、人間や他にもあらゆる生物を殺さなければいけなくなるがそれでもいいか」


そう、俺の目的は世界戦争だからいずれ全世界の敵になる。

人間も人間以外も殺す事になるだろう、だから効く。


「はい、あなた様の為ならば何百何千何億でも骸の山を築きましょう」


そう言ってレイと名乗った奴隷は、片膝をつき忠義を誓う格好を取った。

俺はそこに嘘が無い様なので、まあいいかと納得した。


(裏切られても、殺せばいいし)


「じゃあ、まず最初の命令だ。その檻の中にいる女を皆殺しにしろ」


俺はレイにそう言って、盗賊から取ったナイフを渡した。

それを受け取ったレイは、小さくお辞儀し行動に移った。


「や、やめて。助けて」


とか


「な、なんでこんな事するの」


などと、半狂乱で叫ぶ奴隷たちに向かって行くレイ。


「申し訳ありません。あなた達を恨んでいる訳ではありませんが、ご主人様が殺せとおっしゃるので仕方ありません。死んでいただきます」


レイは静かに言った、本当に何の感情も持たず。

俺が言ったから、それだけの理由で殺す。


(これは、すげえな。いいぞ、強くなる)


俺は内心、怯えて騒ぎ出すかと思っててから嬉しい誤算だ。

最初の殺人には誰しも抵抗がある、俺の様な狂人か生まれつきの殺人鬼以外。

すくなからず初めての殺人には抵抗を見せる。

銃の様な遠距離なら罪悪感も気持ち悪さも薄いため、新人の軍人なんかは犯罪者を拳銃で殺す事で殺人を慣らしていくそうだ。


そして今回、俺は明らかに殺人をした事がなさそうな少女にナイフをもたせた。

殺人は距離が近ければ近いほど罪悪感や、拒絶反応がます。

ナイフなんかは一番相手の死を感じられる。


(だから持たせたんだけどな。クック)


「それでは、皆さんさようなら」


レイはその言葉を皮切りに、一人二人殺していった。

悲鳴、命乞い、恨み言、色々な事を言われながらも無言で殺す。

心臓、喉、肺、肝臓、腎臓、大動脈、色々な場所を差しながら殺す。

最後の一人を殺した時には、全身血だらけだった。


「ご主人様、全員殺害完了しました」


そう言ってまた片膝を着き頭をさげる。


「ああ、よくやった。この檻壊さないとお前出られないだろ、少し下がれ」


俺はレイに少し離れる様に言う。

それから、腰を落として抜刀術の構えを取り一閃。


ガキン


檻に向かって一振りし、檻を壊す。


「よし、付いてこい」


俺はレイに一言言い歩き出す。


「はい」


レイは一言返事をし、俺についてくる。

どうでしたか、この話で出て来たレイは『糸使い』とゆうスキルも持っていましたね。


はい、それでは次回予告。

次の話では、やっとこ街に到着です。冒険者ギルドなんかも出るかも。^^


『信じる、ということは、騙されたがっている、ということだと、俺は思っている。』


抜粋『物語シリーズ』 発『貝木泥舟』 作『西尾維新』

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