2話 『ステータスの確認と今後の目的』
この話には、大量の死人が出ます。
表現は過激なのかな?それでも嫌いな人は次の話へ。
それでは
2話 『ステータスの確認と今後の目的』
「ステータス」
俺がそう言うと、目の前にプレートが現れた。
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狂井人織 16歳 レベル:1 ギルドランク:ーーー
二つ名:
スキル:鑑定・隠蔽・索敵・空歩・瞬歩・暗殺術
一刀流
エクストラスキル:無歩・アイテムボックス・自動素材回収
オリジナルスキル:六道ノ太刀・成長速度5倍・成長上限無効
種族:人間
職業:剣士
状態:平常
筋力:964
体力:1353
俊敏:2381
魔力:ーーー
魔法耐性:462
打撃耐性:857
魔法属性:
所持武器:黒刀:左文字
称号:異世界人・召喚された者・
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なるほど、魔力・魔法適性は無く。
スキルは三種類あって、なるほど。
「スキル『鑑定』は便利だ」
鑑定とは、見た物の情報を表示するスキル。
このスキルを使って、気になるスキルを見ることもできるわけか。
「鑑定」
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『六道ノ太刀』 六つの刀を召喚することができる。
現在使用可能
・餓鬼刀 刀身に触れた物を地獄の業火で焼き尽くす。
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なるほど、これは便利なスキルだ。
鑑定を使えば毒の有無もわかるし、相手のステータスも観れる。
「それと手紙に『左文字』を強くしてあると書いてあったか」
俺は腰に差していた左文字を持ち、鑑定のスキルを使う。
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『黒刀・左文字』 絶対に壊れない。
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「おお、これはいいな。壊れないか、普通なら信じないが」
壊れることのない刀、それに俺の殺人術が合わされば・・クカカ。
「それとここから移動する前に、アイテムボックスのスキルを」
アイテムボックスのスキルは、所謂亜空間に物を収納するスキルで。
スキルを使用すると脳内にアイテムボックスに入っている物が浮かんできて、欲しい物を取り出したり収納したい時には、スキル使うと亜空間が目の前に出現する。
そして俺は、手をアイテムボックスに入れ服を取り出した。
漆黒のズボンに紅のシャツ、黒衣の外套に漆黒の靴。
俺はそれらを着て、一応鑑定をかけてみたら『自動補修』『温度調節』『自動洗浄』『斬撃耐性』『魔法耐性』『打撃耐性』『アイテムボックス連結』が付いていた。
俺的には、アイテムボックスとの連結がありがたかった。
俺はそれらの服を着て、元々着ていた袴をアイテムボックスにしまう。
「さて、行こうか」
* * * * * * * * * *
あれから約15分ほど経った。
スキルを試したり、刀の具合を確認しながら進んだいる。
あれから、周りの風景は至って変わらず森だ。
偶に、元の世界にはないだろう植物が生えてはいるが森のままだ。
「体力はまだ全然あるし、疲れもあまりない。問題はこの森が後どの位あるかだ」
そう、このまま森を進み続ければ外に抜けれる保証はないのだ。
あの手紙を完全に信用したわけではないし、街があると言っていたが東西南北どの方向にあるか書いてなかったのだ。もしかしたら東西南北全てに街があるのかもしれないが。
「キャーーーーーーーーーー」
突然、女の悲鳴が森に響いた。
方向は前方、距離1キロ未満。
「完全に人間の声だとは思わない方がいいかもしれないが、なんらかの生命体がいるのは確かか。行くか、行かないか」
そう、ここは異世界。
俺の知らない生物がいてもおかしくは無く、魔物と呼ばれる生物が俺のような者をおびき寄せる為に声を使うかもしれない。
俺がこの世界でどの程の強さなのかを知る前に、未確認の生物に接近するのは危険かもしれない。
それでも、このまま闇雲に行動するよりはいいかもしれないか。
「行こうか。行動せず後悔するより、行動して後悔した方がいい」
俺は、行動を選択し全力疾走した。
対象に接近を気かれぬように、気配を消し無歩を使いながら走る。
わずか1分程で声の発信源に到着。
それと同時に森を抜ける事に成功。
俺は、相手に気づかれない様息を殺し気配を殺し。
森から10メートル程離れた所をみていた。
そこには、一つの馬車とそれを守る様にしている剣を持っている人間達と。
それを囲む様にしている、武器を持った人間達がいた。
総勢30人程で、馬車を守る側10と襲う側20。
襲われている方がやや劣勢だと思われる。
馬車には、大きな檻が入っていて、その中には首輪をつけているやせ細りこ汚い格好をした女が15名程入っていた。
おそらく、奴隷だろう。
襲ってる側は、全員血の跡が服や剣についていて。
おそらく盗賊と呼ばれる者だろう。
「さて、どうしようか」
俺は小声で今後の行動方針を考える。
いくつか選択肢があって、迷う。
1 全員皆殺し 2 襲われている側を助ける 3襲ってる側に加わる
「いろいろ面倒だし、あいつら以外目撃者もいない感じだから皆殺しにしよう」
理由は至って単純明解。
どっちに加わっても何かしらの面倒は起こるし、それなら皆殺しにしよう。
「じゃあ、行こうか」
俺は、森の中から瞬歩と無歩を使い、一瞬にして盗賊の一人の首を落とす。
殺された事に本人はおろか、周囲の人間の誰も気づく事が出来なかった。
それから俺は、近くにいた人間の首を片っぱしから落とす。
2、3人殺した所で、やっと俺の存在に気づく
「お、お前!どこから来やがった」
とか
「た、助けてください」
などと、言っているが俺には答える気などない。
それでも一言くらい言っておいたほうがいいか。
「やあ、はじめまて。そしてさようなら」
それから俺は、面倒くさそうな盗賊側の人間を殺し始める。
俺の早さについてくる事が出来ず、一方的な虐殺が行われた。
悲鳴や命乞いをする間もなく殺され、盗賊側20人を殺すのに要した時間は10秒。
俺の体には血の一滴すら付いていなく、代わりに地面には血の川が出来ていた。
そして俺は、初めての殺人と虐殺に少し困惑していた。
「罪悪感は・・・無い。気持ち悪さも無い。それでも何かが・・・足り無い」
”何か”それがどんな物なのか、俺は理解している。
そしてそれが、叶う可能性が少ない望みだとゆう事も理解している。
強者
それが俺が欲する”何か”の正体。
俺は、俺じゃ無い強者を求めている。
俺と戦って、全力で血の一滴すら余さず全力で戦い、そして勝ちたい。
「ああ、そうか。人を殺す為の剣術が、俺の生きがいになってたか」
最初は人を殺す為だったし、今もそれは変わら無い。
変わら無いけど、俺は強者と戦いたいとも思っている。
俺と同等かそれ以上の強者と戦って、そうじゃ無いと俺の飢えは癒えない。
「そうか、そうか。じゃあ、今後は人を殺しながら強者を探す旅をしよう」
仲間にしたい奴はして、他は殺して。
ある程度集まったら、全世界と戦争してもいいか。
そうすれば、否応なく世界中にいる強者と戦える。
「クハッハッハッハハハハ、いいじゃ無いか。」
素晴らしい、異世界。
ありがたいな、俺を巻き込んでくれた奴らにはいずれ挨拶に行こう。
殺戮とゆう殺戮を、虐殺とゆう虐殺を、死とゆう死をプレゼントしよう。
「それじゃあ、君たちを殺そうか」
俺は、盗賊が一瞬にして皆殺しになった時から、時間が止まったように動かなくなっている連中に声をかける。
そいつらは、俺が声をかけた途端動き出した。
馬車に乗っている醜く肥え太った豚のような男は、怯えと恐怖と喜びを目に宿し。
馬車を守っている連中は、怯えと畏怖、敵意と殺意を俺に向けながら。
「ハハッハ、そう殺気立つなよ。お前らの事をただ皆殺しにするだけなんだから」
俺は言葉の終わりと同時に、瞬歩で接近し首を落とす。
「お、おまえーーーーーーーー」
護衛の仲間を殺されたせいで、怒り狂った連中が俺に向かってくるが。
「それじゃあ殺せ無い。殺気を殺し敵意を殺し息を殺して静かに殺す」
俺は言葉どうり、微塵の殺気も敵意も息遣いも発さず殺す。
最後の一人となった豚は、失禁しながら俺に命乞いをしてきた。
「お前みたいなクズは俺が殺す。目には目を歯には歯を悪には悪を」
そして俺が戦った後には、人間の血で川が出来ている。
俺には一滴も血は付着せずに、相手を惨殺する。
そして不思議なことに、盗賊の頭だけが消えていた。
「どうゆうことだ?頭をみじん切りにした覚えは無いんだが・・・・あ!」
(盗賊には賞金がかかっている為。生け捕り以外の場合、盗賊の頭を持ってい無いと盗伐達成にはなら無いのだ。その事を人織は知ら無いが)
「俺は全く意識していなかったが、おそらくスキル『自動素材回収』だろう」
(人織は盗賊は素材として有効な為、スキルが回収したのだと解釈した)
「まあいい、後は檻に入ってる奴らだが。こいつら奴隷であってんだよな」
俺は奴隷の存在を知ら無いから、こいつらが死刑囚なのか他の何なのかわから無い。
「まあ、本人達に聞けばいいか」
俺は、馬車の中に入り檻に向かった。
どうでしたか、この話。
今後の目的である、強者探しですが早速次話一人目の仲間です。
いや、強者じゃないけどおそらく強くなる女の子です。(ヒロインなのかな?)
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『親が死んでから親の話を聞こうと思ったって、もう遅いんだからね』
抜粋『なきむし姫』 作『重松清』
 




