『神卓会議』
この話で序章終わるかな?
ちょっとそれはわからないけど。
あるとしても、あと1話です。
では
『神卓会議』
そこは、大きな円卓に12の椅子のみが存在する空間。
そしてその椅子には、男女8:4で椅子に座る人影がある。
一人の人影が声を上げる。
「まず、集まってくれた事に感謝する。そしてこれからする話を是非聞いてほしい」
青年の言葉に12人の人影はそれぞれ反応する。
「今回集まってもらったのは他でもない、世界名『フィルイスト』の人間国家の一つが『勇者召喚』を行った。
勇者召喚は知っての通り、別世界の所謂『異世界人』を召喚する事だ。
異世界人には特別な力を持ってるから、自分たちを救ってくれると勘違いしてるようだが。
今回は少しケースが違う、召喚された人数が問題だ。
普通は1〜4人ほどの召喚のはずが、今回10人の異世界人が召喚された。
その為、通常一人に対して与えるはずの力を10等分しなくてはいけなくなった。
これの意味する所、すなわち人数は多いが、個々の力は弱いとゆう事だ」
青年神の言葉に、11人はそれぞれの反応を示す。
疑問だったり怒りだったり、軽蔑だったり様々な感情が神々の間で錯綜する。
「そこで今回みんなには、ウェイルストに関しては一切の干渉をしないでほしい。理由は様々だが、まず1つはこれ以上大きな力が干渉すると世界が異常をきたしかねないから。
2つ、10人の異世界人には今回の事はなにも伝えず、文字通り自由に行動してもらおうと思ってる。
いかがだろうか」
青年神の話に他の神々は賛同したようだ。
神々は円卓から姿を消す。
残ったのは一人の女神だ。
その女神は何かを考えているようだった。
「『狂井人織』この名前を私はどこかで聞いた事がある」
女神は自分が管理する世界名『地球』にいる、ある人間の事が気になっている。
その人間は『殺人欲求』を持ち、人を殺すために剣術を修めている。
そして、その強さはもはや人間の域を超越している。
「そして今回の勇者召喚、何か私達よりも大きな力が作用しているとしか考えようが無い。それでも、それはありえるの?」
自問自答を繰り返す。
神達は自分たちを生み出した『神皇』、神々の王を慕っている。
そしてその女神が慕う、神皇は行方不明になっている。
なんの言伝もなく、ある日突然姿を消した。
そしてそれは、今から16年前。
「16歳とゆう年齢も、そしてあの強さも納得出来る。」
女神は自問自答を繰り返す。
他の神々にもこの事を伝えた方がいいだろうか。
「今回の勇者召喚で召喚されるのは、私が管轄する世界の人間。
そして、召喚されるのは10人ではなく11人」
女神は、自分の管理する世界に住む人間が勇者召喚で異世界に行くのは珍しくないので、ある程度の対応には慣れていた。
だが今回のケースははじめてだ。
「召喚されるのは10人のはず。それなのに、明らかに一名巻き込まれている。
そしてこの人間が、もしももしも『神皇様』だったら」
女神は今回の勇者召喚に、一名巻き込まれて異世界に行く事になった人間の事を考えていた。
人間でありながら、剣術のみなら我々神にすら到達しゆる強さで。
勇者召喚によって異世界に行くはずの10人に巻き込まれる形で異世界に行くため、私以外の神々には『狂井人織』という人間の事は知られてない。
「もう少し様子を見ておきましょう。この人間だけにはある程度の事を教えて」
女神は決断した。
それがいい判断だったが、悪い判断かを迷ったがそれでも決めた。
今回の女神の決断で、『ウェイルスト』と呼ばれた世界が崩壊するとも知らずに。
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『犯罪者みたいな社会のクズは、探偵になにされたって、文句はねえょなあ?』
抜粋『最悪探偵』 発『南 陽』 作『望 公太』