プロローグ その2 - 女神様のいうとーり -
『魂魄吸引』
そう聞こえた気がした。
俺はどっかの勘違い野郎に
チャカでハートブレイクされたはずだ。
だけど今意識がある。
意識はある
というのが正解だろうか。
体を動かそうとしても動かない。
いんや、体というものがあるのかが認識できない。
あたりは真っ白な光に包まれて、不思議な抱擁感がある。
「あのー、起きられましたか?」
ふと、頭の中に声が響いた。
と思ったら、目の前に金髪碧眼の超絶美人が現れた。
「あのー、起きてますよね?」
「はい!はい起きてます!生きてるかはわかりませんが!」
思わず焦って声を上げてしまった。
しかも救いようの無いネタまで付け加えて。
「あはは。確かに貴方は先程、地球での生を終えられました。
そんな貴方には、これから転生していただきたいと思っております。」
……へ?
なんかいま聞きなれない単語が聞こえた気がする。
天声?すっ〇りで朝に〇ちゃんがやってるやつか?
天性?俺の天性は多分走ることと食べることだ!
って、違うな。
転生ってあの転生か?
今ラノベとかで流行ってる
神様が間違って殺しちゃった人への救済措置的な何かか?
「あのー、もしもーし」
「あ、はい、すいません。思考の海に漂ってました。」
「いえいえ。それでは転生させて頂きますn「ちょっと待った!」」
「なんでしょうか?」
「簡単でもいいので説明をください。
流石に前情報ゼロで異世界に行くのは無理ですから。」
「あ、はい。えーと何を説明すればいいでしょうか?」
この神様?的な人凄く適当です。
テンプレで言うと問答無用タイプとか
私は仲介者なのでー
みたいなのとかあまり説明ってしてくれないイメージだったんだけど、
なんだかこの先心配になってきたぞ。
「じゃあ、まず、俺の今の知識や経験は転生した後も引き継がれるのですか?」
まずはこれだろう。
異世界転生の王道。前世チート。
「はい。そのままの知識と経験で転生していてだきます。」
よっしゃ。第一段階クリア。
じゃあ次に、
「わかりました。では、転生する世界はどのような世界なんですか?」
「どのようなと仰られますと、大分ニュアンスが大まかになりますが、
この世界との大きな違いという意味では、魔法がある世界ということでしょうか。」
おおお!剣と魔法の世界とな!
って、喜んでられるのか?
そんな世界に送り込まれて俺は何をすればいいんだ?
「それで、私はその世界で何をすれば良いのでしょうか?」
「特にこれといった使命はないようですよ?」
あれ?ただ転生するだけ?ふりーだむ?
マジですか。
えーと、、
「あのー、すみません。そろそろ時間切れのようです。
それでは、新しい世界で第二の人生をお楽しみくださいね。」
えっ、えっ、えー!
ちょっとお姉さん、
たんま!
って、
あー、
またこの吸い取られる感じー
「あー、面倒な男だった。何よ。質問ばっかり。
ちょっと私が操作をミスったからって、
あのジジイもちゃんとフォローしなさいとか、
おかげで今日のエステキャンセルしなきゃいけなくなっちゃったじゃない。
あ、あいつにお詫びのボーナススキルあげなきゃいけないのよね。
どうせこれから暫くモニタリングしなきゃいけないんだし、
そこそこ面白く生きてもらわないと暇つぶしにもならないから、
これと、これと、あとこんな感じにして、
あ、隠しスキルでこれもつけて、
覚醒したらこんな感じになってぇ、
あぁ、前世こんな事やってたのねこいつ。
じゃあ、おまけにこれもつけて、
あーとーは、髭もじゃの加護と、私の加護で、おっしまいっと!
さ、今日のお仕事おしまい!
ってもうこんな時間じゃない。さっさと帰ってパックしなきゃ!」
端末を操作し終え、確定ボタンを押す。
白一色の景色から、その白さえも無くなっていく。
無に帰した筈の空間の中に
また突如ぼやっと青白い光が灯る。
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Copy
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mpgpwgmgpVim
waka sa koji
Installed done
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Add special
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Complete
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若狭 幸治
age 00
level 01
skill
サウズ神の加護
女神ノスリアの加護
自動地図
料理 level 5
心眼
疾風脚
???
???
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