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お説教と悪巧み -母は強し-

こんにちは。

ちょっとキリが悪かったので、もう一話です。

「ワカちゃん、どこ行ってたのかしら?」


「マティウリスさん、あなたがついていながら、ど言うことですか?」



俺らは二人で正座をして叱られている。


もう30分近いんじゃないかな。


ご丁寧に母さまは竹杓装備の上、正座の足をツンツン小突いてくる。


手慣れていらっしゃる。



「そう、そんなことがあったの。


 それで、そのお顔の怖い集団の盟主になったってことね。」



母さま、そのサディスティックな眼光はどこで身につけたのでしょうか。


俺の、いや、ワタクシめのマゾヒスティックなものが顔を出しちゃいそうです。


絶対これ、一部の趣向をお持ちの方々にはすっごいご褒美だ。



「母君。今回の事は、万事我が責n「あなたはお黙りなさい、マティウリス。」はい。」



やべえ。マティウリスが勝てない!母強し!



「ふん、いいわ。面白い。うちのかわいいワカちゃんをそういう風に扱った輩がいるのね。


 ルールー。今の代の女神は誰?」


「エリス様、今はエリス様から3代下の世代に当たりまして、アカネというものが女神を務めています。」


「そう、今晩顔を出すから、連絡をしておいてちょうだい。」


「畏まりました。」



え、何いまの会話。


女神?天使?何だそれ!



「ワカちゃん、今晩お母さんちょっとお出かけしなきゃいけないから、


 し っ か り お留守番しててくれる?」


「はい、母さま。」



無理無理無理無理。


即答だよ。


プレッシャー半端ないよ。


今、心に誓った。母さまは絶対。何かするときは母さまに相談する。



「いい子ね。あ、セル君には私から言っておくわ。


 組織の使い方は、きっとワカちゃんに任せても問題ないと思うから、自分で責任を持ちなさい。


 今後の勉強にもなるだろうし、いい機会よ。マティウリス、あなたがフォローするのよ?」


「はい、御御堂様。」



これでこの家の力関係が決まったな。


僕らは母さまには逆らえない図。


ルールーに見咎められれば、自動的に母さまに報告が上がると思ったほうがいいだろう。


逆に考えれば、ルールー経由で母さまに報告するのもありってことだ。


うん、前向きに考えよう。






(/・ω・)/Side レイクタウン


「ちっ、何だったんだあの怪物どもは。普段なら、私とオーガンの野郎はサシでやったらほぼ互角。


 あの見慣れない野郎どもの魔法か何かか。」


「お頭、もう辞めましょうよー。あんな化物無理ですってー」


「ああん?あれだけコケにされて黙ってられっか。いいか、あの化け物どもの頭はあのチビだ。


 チビはただのチビ。どうとでも出来るでしょうよ。」



私はバンバ。レイクタウンのゴロツキをまとめ上げる傑物さ。


今日はちょっと調子が悪くて、あの田舎者のオーガンから戦略的撤退をしてきたところさ。


しかし、なんだあの集団は。最近レイクタウンの変態どもが、子供の男を使って妙な遊びをしているらしく、


子供でいい顔立ちの男の子の価格が鰻登りだ。


こっちのガキどもは大体狩り尽くしてしまったから、隣のニュータウンに三羽烏を偵察に行かせたのだよ。


獲物確保の連絡を受け、いつもの取引場にやってきてみたらあんなことになった。


オーガンの野郎は確かに私並みに強いけれど、あんな風に組織だって動けるほどの頭は無かった筈だ。


ましてや、あのチビとの関係がわからない。


畜生、あんな醜態を晒させられて、はいそうですかと引き下がっていられるか。


一度オーガンと話をつけなきゃならないな。頭と頭同士で。









(/・ω・)/ side ルールー


今私は、エリス様とともに、プラクシティに向かっています。


ああ、懐かしや。


この音。


今の女神はアカネ。その前は今警邏隊でのし上がっているニコ。その前が、私。


そして、私の先代に当たる女神はエリス様だ。


エリス様の世代には幾つもの伝説がある。


まず、女神様の使徒様達も素晴らしい。


今は他国の傭兵部隊に所属されている轟竜:ショーン様。


彼女はいつもエリス様の横にいらっしゃり、右腕としてふさわしい活躍をさせていらっしゃいました。


更には、


あまり表にはお出になられませんでしたが、


研究開発部門とでも申しましょうか、その手の類を一手に引き受けられておられた、


鋼鉄の妖精:メルル様。


今は、国府の学術府で研究を行われていると聞いています。


最後に、参謀として暗躍されておりまして、その銀のメガネを光らせておられた才女。


銀の双鞭:ベラ様。


彼女も国府で働いていらっしゃり、聞くところによりますと、旦那様の公務上の秘書官をされているとか。



こんな素晴らしい方々を束ねていらっしゃったエリス様。


久々のミサへの参加に心が踊ります。


どうやら、エリス様から今回のミサには、引退、現役を問わず、1級参加指示が出ているそうです。


ええ、エリス様からの1級の参加指示ということは、初代様、二代目様の世代の方も対象です。


それが出来るほど、エリス様のお力はお強いのです。


どれだけの規模のミサになるか私もいまから頬がほてって仕方ありません。



あ、会場が見えてまいりました。


ふふ。


懐かしや。この音の響き。


乙女の下腹部に容赦なく響く重低音。




魔導二輪を駆る、戦乙女。


我等 『閃光の戦乙女』 。3年ぶりの全体ミサですのよ!




ここまで読んで頂きましてありがとうございます。


はい。

お母様とエリスさんはレディースの総長でした。


魔導二輪って、憧れますよね。

原動力はどんなのなんでしょう。

設定を考えるのも楽しいです。

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