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若葉組の実力 -であえ!であえ!!-

遅くになってしまいました。


ちょっとキャラクターがいっぱい出てきてわからなくなりそう。

「ワカ。カチコミじゃ!」


魔獣車倉庫へ入ってくる若葉組の面々。


マティを筆頭に、右にフェンさん、左にヌエを従え、後ろにはオーガンら、元荒くれ組が続く。


荒くれ組は私の知らないうちにスーツに衣替えしていたので、


一瞬誰だかわからなかったが、すぐにあの悪人ヅラのお陰で理解できた。



(マティ聞こえる?)


(どうしたワカよ。)


(今回はオーガン達をメインに戦ってもらうよ。実践の実力と、戦い方も見たいから。


 あ、あと、僕のそばで腰抜かしている3人はどこか別にしておいてくれるかな。


 いくらか使い道がありそうだから。)


(委細承知。こちらには伝えておく。ワカは一度こちらへ引いてほしい。)


(了解。)




「あっれー、その後ろに見えるのは、ニュータウンのオーガンくんじゃないのー?


 そんな風に後ろに隠れちゃって、どうしたのー?まっさか、そのお兄さん達に負けちゃって、


 下僕になったとか言わないよねー??」


「ほざけ、バンバ。レイクタウンの貴様らが、なぜニュータウンに居た。


 我らはそれを正しに来たまでよ。」



それぞれの組によってやはり縄張りがあるらしい。


私を攫っていったのはレイクタウンを拠点とするバンバの一味というわけだ。


ふーん。



「オーガン、ここは任せるぞ。我らはワカの命により、今回はサポートだ。


 なに、誰も殺させはせん。存分に戦ってこい。」


「畏まりやしたマティウリス殿。


 野郎ども、聞いたな。気合入れろよ?」


「「「「「「「「「へい、おかしら!」」」」」」」」」



「へえ、レイクタウンのバンバの庭で、ドンパチやろうってのかい。面白い。


 おい!てめえら、可愛がってやれ!」


「「「「「「「「「へい、ボス!」」」」」」」」」



薄暗かった倉庫に突如明かりが灯る。


すると、目の前に15人ほどの集団で歩いてきたと思われたバンバの後ろには、


更に20人ほどが控え、倉庫の2階部分にも、ズラリと40人ほどが囲んでいた。


ざっと80人。こちらはオーガン達だけで20人。


戦力的には差があるか。


だが、


「オーガン、任せていいな?」


「ワカ様。任せてくだせえ。この、万斬りのオーガン、期待に応えてみせましょう。


 野郎ども!かかれ!」



ここに乱戦が始まった。


2つの集団が駆け始めたと同時に、ヌエから若葉組の面々に、淡い光が注ぐ。


あれは、バフの光。ああ、自然治癒力強化ね。


次いでフェンからも赤い光が注ぐ。


あれもバフだね。こっちは攻撃力中強化か。


最後はマティからあちらの集団に向けて黒い炎が飛ぶ。


あれはデバフか。うっわ、全員にスリップの状態異常とかエグい。





「へへ、オーガンの野郎後ろで動かねえぜ。ここから狙い撃ちにしてやるぜ。」



2階部分から階下の様子を見ながら、ボウガンの用意や魔法の用意していた面々は、


ニヤつきながら彼にむかって狙いを合わせていた。


2階に上がってくる階段は、下にバリケードが設置してあるため、簡単には上がってこれない様になっており、


この余裕にさらに拍車をかけていた。


「お前、狙い外すなよ?万斬りのオーガンっていやあ、先の戦いで矢をかけられても、切られても、


 頭さえ割れなきゃ生きて帰ってくるっていう変態じみたやつじゃねえか。」


「へへ。この距離で外すかよ。しっかり頭ン真ん中突き刺してやるぜ。」


「わかったよ。お前らもいいか、3,2,1で一斉にやるぜ。


 3,2……ブベラッ」


掛け声が突然、悲鳴に変わり、何事かと皆が視線をそちらに動かしてしまった。


そこには黒装束を身に纏った数人が、短刀を逆手に持ち、峰打ちで仕留めているところだった。


黒装束の一団は目元もバイザーで隠していて、背格好が異なるだけで、あとは均一な集団。


みれば、2階にいたバンバの軍勢は、この忍部隊の急襲により瞬時に無力化されていた。




「おお、忍舞台か。華麗だね。この人数をあの少ないメンツで一瞬で無力化か。


 しかもあいつらにはバフ効果無しでしょ。これ、いい拾い物したかも。」


「ワカよ。上も良いが、下もいいことになっておるぞ。」



そう言われて目線を戻すと、


事務所で突っかかってきた若造が、全身を硬化して肉弾戦を繰り広げていた。


重なりあう姿が見え隠れしているので、恐らく守護者の力を使っているのだろう。


『デビス・ハーン』


age 21


level 33


skill

硬化 level 3



Contract

鉄の精霊メタン



おお、久しぶり心眼さん。


あいつデビスっていうのか。


本人の能力は思った通り硬くなる系。


守護者にしても鉄の精霊って。更に倍。みたいな感じじゃない。


鉄とか硬化とか言ってる割にスピードタイプだし、面白い戦い方だな。


ボディアタックからの、高速ラリアット、延髄斬りと、眉間割。


基本頭狙いじゃん。容赦無いな。




「ふははは!ぬるいぞオーガン。バンバの力思い知るがいい!」


高笑いをしながら、いつの間にかフルプレートアーマーを装備したバンバがオーガンの元に走り迫る。


フルプレートなのにそこそこ速い。きっとこれも守護者パワーだな。


静かにそちらを一瞥したオーガンは、片手を後ろに捧げ、タイミングを図る。


「ぬはははは!飛び散れ!おーーーがーーーーん!」


槌の大きさが1メートルはあるかに見える大木槌で彼に迫ろうというバンバ。


瞬間。


「大剣客、ノブナガ。」


斬馬刀で上段からの居合一閃。


バンバの大木槌は真っ二つになり、なぜか彼のフルプレートアーマーのみもまた真っ二つに切れていた。




「オーガンもちゃんとしてれば強いじゃない。」


「ワカ様、オーガンが弱そうに見えたのではなく、我々が特別強いのですよ。


 マティウリス様、フェンリッヒ様はあのあたりに比べたら変態ですわよ。


 ちなみに、ワカ様は変態を通り越して、神です。」


「ヌエや。そちだってアヤツラと比べたらトラとネズミの関係ではないか。」


「そうだぞ。あとは、マティと俺とも結構差がある。」


「もう、細かいですわよお二方。そんなんじゃお嫁さんもらいそこねますわよ?」


「「お前に言われたかねえ。」」



見た目に何も問題がなさそうなので1人+3柱の面々は弛緩した空気を楽しんでいた。




30分後、スッキリした顔のデビスとオーガンが我らの暇つぶし会議の元へやってきた。


ちなみに議題は自分の好きな酒の飲み方。


マティはウィスキーのロック。


フェンは冷えたエール。


ヌエは日本酒のぬる燗らしい。


俺は、マリブパインかな!




「ワカ様。戦闘行為終了しました。」


「ご指示いただいた3名は別口にて拘束、他の面々はひとくくりに縛って転がしてあります。」


「うん、ご苦労様。みんな助けてくれてありがとうね。僕もどじしちゃった。ごめんなさい。」



ショタっ子のお涙ホロリ謝罪会見の効果は抜群だ!


皆、どこか汚れ無いものを見るように、畏敬と尊敬の念の眼差しを僕に向けてきた。



「さ、必要な物だけ貰って僕らの家に帰ろう。」


そうして、身近に全員を集め、






「転移」







「ぐっ」

ここまでお読みいただきましてありがとうございます。


オーガンも実は強かったです。


強さレベル(潜在含む)で比較すると


ワカ>>マティ>フェン>>>ヌエ>>超えられない壁>オーガン


ていうくらいですかね。


次は後始末です。

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