最後の聖戦としきたりの巻
ついにクライマックスになりました。
◆
乱れたパープルの髪が空気を含んでフワリっと舞った。
閃光一線!居合のように振り抜いた大鎌がプラチナの光彩を放つ、閃光を右手に収縮した禍々しい闇で相殺すると柔らかくバネのある肢体で後方に飛びあがったリリスを追うように今日子は更に襲いかかる。
ファァァァン――
大鎌が空を切ると次元の狭間まで切り裂く……刹那、今日子の振り抜いた背後にリリスのくびれた腰の辺りまである艶やかな光沢を放つ白銀の髪の一本一本が意識を持っているように伸びて今日子に絡みつき肢体を束縛する。
「九尾の業火よ!!」
九本の尻尾が渦を巻き、紅蓮の炎になり、フレアのように猛々しく銀髪を焼き尽くそうとするが全く灰塵になる気配もない。
「ふふふっ……」
とてつもなく淫靡で甘く刹那な快楽の芳香が抵抗する今日子の嗅覚を浸食すると、靄がかったように視界が狭窄していく。
膂力を込めて振りほどこうとするが動けば動くほど柔らかく張りのある肌を締め付ける。
「どう、縛られている気分は?クレバーな貴方ならわかるかしら、リリンは私に似ていて嗜虐至高主義かもしれないから、今のうちに縛られる快楽を身体に叩きこみなさい」
嘲笑した言葉……勝利を確信したリリスは八本の龍灯の鞭を靡かせた。
引き裂かれる皮膚、噴き上がる鮮血、打ち抜かれる苦痛……声には出さないが今日子の意志や魂は悲痛な悲鳴をあげる。
容赦のない壮絶な威力。一振りごとに身動きの取れない今日子の肢体の肉が抉られ吹き出る鮮血がパープルの尻尾を赤く染めていく。
「九梶の眷属よ……リリンは私の息子、私の親友。そして、私が全宇宙でたった一人……愛してやまない……愛しき子……」
今日子の魂に直接、囁くようにリリスは言葉をすりこんでいく。
血の気を失いつつある今日子だが戦意と意志の宿った瞳でぐっとリリスを睨む。
「我が子の障害は……私が全て消滅させる!」
「視野狭窄……歪んだ親の愛情は醜いですよ。お義母様……」
表情を歪めで吐血しながら今日子。
劣勢なれどその信念の強さで精一杯強がって見せる。
空間が凍りつくほどの冷淡な微笑みを浮かべたリリスはおもむろに右手を今日子の血に染まった首筋にかけると指先からターコイズのような輝きを見せはじめる。
リリスのしなやかなになぞるように人指し指を今日子の口に当て、端正な眉をひそめて威圧的にぐっと瞳を覗き込んだ。
「さぁ、祈りの時間をあげる……今、行動を起こした自身を後悔しながら魂を黄泉の世界へ……」
唇を耳元に近付けて不穏なそして官能的な甘い吐息を今日子の耳にふきかける。
その刹那。
ドゴゴゴゴォォォォ!!!
何かが落下してくる音?巨大な質量を持つ何かが上空より大音量を響かせる。
大きな衝撃で部屋揺れると視界を覆うほどの粉塵が天上から流れ込み、先ほど開けられた天上の巨大な穴が更に巨大化するほどの質量が天上を打ち抜いた!
研ぎ澄まされたリリスの瞳に戦艦の先端が映し出される。
ドゴゴゴゴォォォ!!
推力を利用して戦艦の尖端部分がリリスをターゲットとして狙い澄ましたように突っ込んでいく。
「ふふふっ、私の居城は刀の鞘ではないのですよ」
戦艦を見つめながら呆れたようにリリスは言葉をこぼした。
今日子の動きを封じ込めていた銀髪の束縛を緩めて膂力が込められた右足で今日子を血まみれた腹部を蹴り飛ばし、その反動でリリスは部屋の奥へと退く。
「カンナギシステムを自動モードに移行、全砲門開いて、目標、リリス。対天使仕様光子レーザ―発射!」
収縮された強力な眩しい光が閃光となってリリスに襲いかかる。
戦艦ホームスティから現使用可能な砲門が速射、遮断シールドを展開するリリスを牽制。
粉塵が舞い散る中、尖端のピットが開き、二つの影が急ぐように飛び降り立つ。
二つの影はキョロキョロと周囲を見渡し、ぐっさりと壁面にめり込んだ今日子に急ぎ駆け寄る。
「今日子?今日子だよね」
「………うううっ」
満身創痍の今日子の大人びた弾けんばかりのダイナマイトボディーに瞠目しながら二つの陰の一人、雪野は壁に埋もれた肢体を素早くはぎ取り、気遣いながら今日子を背中でおぶさる。
「うううっっっ……面目ない……私の力でも義理の母リリスにおよばなんだ……姑強しといったところだ」
鮮血が源泉の如く滴り溢れだす、白い肌をえぐる数多の傷が肢体を真っ赤に染め、力無く、ぐったりとした今日子が消え入りそうな声で雪野にささやいた。
その刹那……。
ドカァァァァァン!
耳を劈く爆音と深紅の炎をまとった凄まじい爆風が雪野達を呑みこむ。
室内の温度が沸点近くまで上昇している感覚、雪野が冷気を周囲に展開していなければ身体が蒸発していたかもしれない。
薄ぼけて見える視界、雪野の瞳に映し出された惨状……リリスの攻撃により左舷前頭部が大破したホームスティ、雪野と意志が繋がっていたカンナギシステムに呼び掛けても応答がない、完全に沈黙した。
力無く覆いかぶさる瀕死状態の今日子を背中におぶった雪野は小さな琴音の手を引っ張っておぼつか無い視界の中、まだ開いているホームスティのピット口まで全力で走る。
――ホームシティに入れば一時的に強力なシールドを手動で展開してリリスを閉じ込めて逃げ切る――雪野の思考に次の作戦がよぎった瞬間。
ピカァァァ――
どす黒い闇の輝きが視界に浮かぶ、その闇は大気を弾き、視界を遮る砂埃の残滓を押しのけるような強力な力をはなっている。
「くっっっ!」
純白がかった矢のような鋭い閃光が今日子をおぶり全力で走る雪野の左太ももを貫く。
雪野は激痛が表情を歪ませる――痛みをこらえながら推力に身を任せるように今日子を庇いながら雪野はつんのめり勢いよく崩れ落ちた。
「うさぎ、私を置いていけ……私が盾となる。琴音と二人なら逃げ切れる」
振り絞るかすみのような声で今日子が言葉を零すが雪野は二回、三回と首を横に振り、今日子をおぶり、再び立ち上がり、血に染まった左脚を引きづりながらピット口に一歩一歩歩く。
ピットを見つめるその瞳に不安や苦しみの色はなりを潜め、皆とホームシティの仲間全員で生きて帰る、その意志が強く、動けない今日子をおぶり、琴音の手を引く姿は生きる意志がみなぎっていた。
ビシャッッッッッ――
大気が自我を持っているように押し出される音が響く。
雪野達の周囲に空間に透明の壁が形成され、鋭い衝撃派が三人を呑みこみ、朽ち果てかけた今日子がもたれていた壁面まで勢いよく吹っ飛ばされる。
「心底、驚きました……私の居城に戦艦を突き刺した者は貴方が初めてですよ……記念に命をもって償いなさい」
リリスが八本の龍灯の鞭を振るおうとした刹那――七色の光線がリリスの後ろから光彩を放ち襲いかかるが、リリスの展開するシールドに簡単にかき消される。
悠然としているリリス……シニカルで無表情だったリリスの口元が仄かに柔らかく緩む。
「よわっちい奴らども!助けに来たミュン!!」
全身のバネをきかせてネコ科の猛獣のようにしなやかに舞ったミュウが雪野とリリスの間に着地して割って入る。
「みゅゅゅゅゅゅゅゅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!!!今日子、ざまぁないミュン。やっぱり、乳が成長しても私がいないと駄目ミュン。自慢の毒りんご投げてやれば一発でウシチチ星人なんか倒せるミュン」
何故かミュウ……リリスに背後を見せて、ぐったりしている今日子をぴしっ!と指差して真剣に憤激している。
苦渋を浮かべていた今日子の口角が上がる――どこか、安心したようなほっとしたような雰囲気だ。
「毒りんご……おやつ三日分ほどミュウに献上するさ、その代わり私の旦那はお前にはやらんぞ」
柔らかなくちびるから血を滴り、顔を歪め、虫の息の中でも信頼感溢れる軽口を今日子は叩いて見せる。
突然、ずっとだまていた琴音の瞳が爛々とした天使を魅了する程の光彩を放って、扉があっただろう場所を見つめて大声をあげる。
「パパぁぁぁぁぁぁぁぁ☆」
ドビューン――握りしめていた雪野の手を振り払うとターボエンジン全開、リリスが形成した透明の壁をぶち破り!俺に飛びかかってくる衝撃はメテオ並みだぜ。
琴音を追った視線の先を見つめ、リリスは思わず感嘆を漏らした。
「ああっ、私の可愛いリリン……ママが心配できてくれたの❤」
もう、親馬鹿としか言いようがない――デレデレした暖かく柔らかな微笑みを浮かべたリリスは両手をぷるるんとした豊満な胸元に置き、リリンに歩み寄ろうとすると……その表情がいきなり氷点下の如く凍りつく。
「や、やめなさい、リリン!!」
血の気が引いたリリスは懇願するようにリリンを直視する。
「俺が全ての原因、なら俺がこの場で命を絶ちます……だから、俺の大切な家族を傷つけないで……」
俺は真剣だった、全ては俺が原因……なにも出来ない俺は、俺がいなければ全てが平和だったと責任を感じていた。
楽しかったこのホームシティでの一カ月が走馬灯のように蘇る。
俺の手に握られ首元に当てられた粗末な一本のナイフ……切れ味は大した事はないが俺の咽元を裂くには充分過ぎる。
引けば直ぐに首元をかっ切れる――ああっ、琴音、ゴメン……哀しい瞳でこちらを見つめて。パパは琴音と出逢えて幸せだったよ。
「リリン!母である私では駄目なの?義妹のユーノだって貴方を大切に想っているのよ。ここにいたら、ずっと幸せに本当の家族で住めるのよ。天使の襲撃に怯える事もなく、何一つ不自由なく生きていけるのよ。私は母として貴方を育てなれなかった償いをさせて。だから、これからは貴方を……貴方の全てを守らせて!」
心痛極まったようなリリスの訴え。
「ありがとう……気持ちはとても嬉しいよ。ママって呼んでいいかな?」
俺の言葉にリリンはぱっと笑顔に華が咲く。
「ママ、俺はずっと一人ぼっちだった……とても長い時間……凄く寂しかった……そんな、俺が……俺のなかに引き籠った弱虫で臆病な心を救ってくれたのが琴音……短い期間だけど、誰よりも俺を励まして、信じる心と絆を培ってくれた、雪野・ミュウ・今日子……みんな、俺にとってかけがえのない家族なんだ。もし、ママが俺の大切な家族に手を出すような事があったら、俺は凄く哀しい……両方とも大切な人だから」
身体は震えていた……哀しくて、切なくて、しかも、俺が原因でこんな事が起きて、俺は死ぬしか思いつかない、知恵も勇気もない臆病者なのにナイフを持って。
琴音がとても心配そうに抱きつく、琴音の涙腺がはじけたように涙が溢れ出ている……心が慟哭している雰囲気がにじみ出で……
雪野や今日子、あんなに痛そうな怪我して……ミュウも俺の為に命を投げうって……琴音もこんな危ない所に来てくれて……俺は……俺は……申し訳なくて……。
「ぱぱぁぁぁぁ☆ことねぇはぁ、ぱぱぁぁぁがだぁぁぁいすきぃ☆だからしぬときもいっしょだよぉぉ」
ギュッと抱きしめてくれる琴音の温もり……愛しているよ……マイ・スーパー・オメガ・ビックバン・ラブ……。
涙で霞む……視界が見えなくなった……その刹那、俺の手からナイフにこしの強いソバが絡み一方的にもぎ取られる。
風薫るやきそばソースの優しい香りとともに柔らかな手が俺の頬にそっと添えられた……凄く心配してくれている想いがとても暖かく『お義兄様』と耳元に暖かい吐息と共に心に伝わってくる。
「あれぇぇぇ☆おえたんだれぇぇ?」
キョトンとした琴音もそっと抱き寄せて出来たてほかほかのやきそばを渡す、琴音、ちょっと嬉しいモードにフラグ立っています……スカイブルーの髪が俺の頬に触れると同時に柔らかい、そしてとても愛情のこもった感触が俺のくちびるを覆った。
くちびるから心までぽっと温もりが伝わっていく。
驚いている俺から取り上げたナイフをソバから取ると、ナイフは粉じんと化して宙に舞った。
「心からお慕い申しております、リリンお義兄様。お義兄様がご家族とおっしゃられるなら、それは、私にとっても素敵な家族……もし、リリスお義母様がお義兄様の心に背徳的行為を行うなら、私は全面的にリリスお義母様と戦います。だから、安心して私をめとってください」
吸い込まれそうなスカイブルーの瞳をこれでもか!と爛々と輝かせて、ユーノは俺に迫ってくる。
その刹那……七色のレーザーが俺めがけて襲いかかる。
俺を庇うように大量のやきそばが俺と琴音の回りを包み、七色のレーザーを相殺する。
「浮気者ミュン!!!ポテチをお尻から食べて百回死ねミュン、むっききききき!!悔しいミュン、場末の女にくちびる奪われたミュン、しかも、めとるなんて崇高な言葉使ったミュン……お兄ちゃん……女ったらし……これは、私と結婚して更生させるミュン、ああっ、兄弟姉妹で結婚……背徳ミュン、萌え萌えミュン」
一人桃源郷に行きそうなミュウにユーノは『ばふぅぅぅ』と肩から気炎を上げて肩で風をきり、ツカツカとミュウにガブリ寄る。
一色即発のムード……ちょっと……ちょっと待て、やきそばが邪魔で動けないし……何だかリリスママは破顔してクスクス笑っているし……雪野は呆れた顔しているし……あれ、今日子がいない……
「私をお探しですね……」
振り向いた俺のくちびるに再び柔らかな感触……しかも、大人なくちづけ……だ、誰?この光沢のあるパープルの髪の絶世の美女は……しかも、豊満な胸がクイクイと俺の身体に押しつけて……ああっっっ、理性を保ってくれ……あの日・あの時・あの場所で、少なくとも今は下半身にテントが貼ってはいけない、腰元には無邪気にやきそばを食べている琴音がぁぁぁぁ。
エロス的感触に追い詰められる理性、このような場所で……まだまだ俺は子供だと言う事が良く解りました。
「ふふふ、私は今日子です。婿様、さぁ、私の母上で白面金尾九梶眷属が長、女帝・妲己母上も来られております。早く、祝言をあげましょう。私は婿様……歩様と初夜の為のゴスロリパジャマはすでに用意いたしておりま……」
今日子の身体にやきそばが絡みつくと凄まじい力で放り出される。
「この、瀕死の女狐!!近づいたら刹那に殺します。私のお義兄様に欲情する気持ちはわかりますよ。ああっお義兄様が微笑みを浮かべられただけで私はやきそば三杯はいけます」
「ミュン!……今日子、抜け駆けはなしミュン……はっ!私だけチューしてないミュン!!お前達二人ともデンマークのエーブルグロッドと一緒に煮られればいいミュン」
かなりご立腹のミュンとユーノは何故か俺を睨んでいる。
「我が愛する息子リリン。貴方は誰に自分の子供を産んでほしいの?」
イタヅラッぽく、子供心全開で興味津津にリリスママは豊満な胸をプリンプリン揺らして存在を強調するように腕を組み、不敵な笑みを浮かべる。
「私でもいいのよ」などと劣情そそる小声での呟きはテンプレーションフェロモン全開だ。
うおぉぉぉぉぉ、デンジャラスな視線がやきそばを貫いて俺に突き刺さってくる……物理的に一番俺のヒットポイントを削ぎそうなのはミュウだな……瞳が紅くなりかけている……あれは私を指名しろ、でなければレーザー食らわすぞと無言の圧力がぁぁぁぁ。
しかも、やきそばが、真綿で首を絞めるように狭まってくる……これはユーノの無言の圧力、はっ、琴音がいつの間にか今日子の手に抱かれている……めっちゃ人質やん!
非常に危機的状況の俺は現実逃避のトリップしそうな脳にアスタルテの言葉が反芻する……『おやおや、優柔不断ですね。女神で女性に対しての恋の百戦錬磨の百合の鏡と称賛させている、私が貴方の代弁をしましょうか?』とこちらも悪戯ぽくアスタルテの魂が訴えてくる。
ああ、神様・仏様・アスタルテ様だなぁぁ、持つべき魂は仲間だな☆などとすがりつく想いで『アスタルテ、どうか上手くもめごとを収めて』とお願いして、意識をチェンジさせた。
俺の身体に魂の半分が駆け巡っているアスタルテは意識の半分を占有して俺の身体を媒体に大声で叫んだ。
「俺が結婚してラブラブな初夜で子づくりに励みたい相手は!!!」こらぁぁぁぁ、そんな、無茶苦茶、恥ずかしいセリフをはくなぁぁぁぁ、アスタルテの魂に抗議するが悪戯ぽい波動が帰ってくるだけだ。
「「「相手は!!!」」」
ミュウ・今日子・ユーノはガン見でこちらを直視する……これはへびに睨まれたミドリ虫ぐらい力の差が存在しているぞ……迂闊に三人のうち一人の名前を上げたら、残りの二人から殺されるな。
『大丈夫……リリン……ふふふっ……あの人達は単純な馬鹿ですので……貴方は平等に三人から……』とアスタルテの魂が俺に共鳴すると……
俺は大きな声で叫んでしまった。
「雪野うさぎがだいすきだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
その瞬間の雪野の見た事もないような引きつった顔。
あぁぁぁぁぁぁぁ、何て事をアスタルテぇぇぇぇぇぇ――刹那の時、俺は記憶が飛んでいた……何だか身体が痛かったような……意識の遠く中で輝くほどの金髪の美女がニシシと口元に手を当てて笑っている……あれは……アスタルテ……あれ、何か言っている……
『全てはし・き・た・り・』
そして再び、アスタルテはお腹を抱えて笑い始めた……遠い意識の中で銀河鉄道に揺られるように心地よいアスタルテの笑い、何故だか俺も精一杯笑ってしまっていた。
いかがでしたか?
もう、フィナーレを迎えそうです。
皆さまのご意見ご感想をおまちしております。
又、新作、たんぽぽ荘も応援、宜しくお願いします。




