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暗闇の中、見えた光と。掴まなかった、答え。
これはきっと夢だ。
そう言っては何度も光と向き合って。
目を逸らす。
ーおいで。
そう、光は呼んで。
その光を掴もうとしては。
拒む。
この光を掴むには、私は非力で。
何よりも、きっとダメだ。と
ー1人、答えを出した。
決して、可能。
大丈夫。
良いよ。
掴むべき。
掴もう。
と言った
前向きとも、ひた向きとも
言えない答えを選んだ。
i'm greed, and envy
私の中の何かが蠢いた。
強欲で嫉妬深く。
どこまでも逃げられない。
この鎖は、ずっとつきまとう。
ーだから、私。
また、逃げようかな。
なんて言って。
掴まなかった、答えを。
選ぼうとしている。
私はたった1人で、
だけど大勢の1人で。
そこに居る意味なんてなくて。
ー代替品でもいいから。
ー誰かの代わりでいいから。
ー私じゃなくていいから。
ー時間が来るまでの、暇つぶしでいいから。
ーその時が来るまでの、代わりでいいから。
ーその時が来たら、忘れていいから。
ーその時まで。
そこに居たかった。
でも、蠢いたこの感情は。
今すぐそこから立ち去るようにと。
私の心を、突き動かした。