エピローグ
闇を照らせ
そう女神様は呟いた
~2xxx年~
世界は闇に包まれた。
宇宙から地球征服しにきた、
不明の生物が現れたのである。
その生物は暴走的で、
あまりにも醜い容赦である。
まるでゲゲ○のきたろうに出てきそうな妖怪みたいである
その生物は人間を餌にし、
ゴキブリ風に増殖しはじめた……
しかし、それは…
始まりに過ぎなかった
ダダダッダダダッダッダダッダダダ!!
ガガガガガッガガ
「こちらAエリア、誰か応答を願う」
銃声が鳴り響く中、
仲間に通信を送る男性が一人
周りには化け物にやられた仲間の遺体が放置されていた…
その空気は酷く、鉄の匂いしかしなかった
彼は落ち着いて通信を待っていた。
「こちら4チーム、現在苦戦中応援を頼む」
しかし彼の声を聞いている人は一人もいなかったのである…
トゥーントゥーン
パシュゥ!
ドフゥゥゥゥゥウウウウンンンン
戦車が急に出てきた
「うぉい!そこの若造大丈夫か!」
そのお方は5チームに所属する雅人さんだった。
「はい、私以外は皆全滅です……」
「見ればわかる、お前さんよく生きとっていたな」
軌跡的に俺は生き残っていたのである。
「……」
自分だけ生きていることに何故か罪悪感を感じていた。
「それより、本部より撤退命令がでている。戻るぞ」
「はい…」
俺は雅人さんの戦車の乗って、
本部に戻った。
本部に悲惨な報告をした。
~司令室~
俺は司令官に呼ばれた。
妙な点が複数あるからそうだ
「それは災難でしたね。で、なんであんただけ生存できた訳っさ、あんたらのチーム全員あの攻撃を真面に受けたんでしょ?」
俺にも分からなかった…
しかし、
躊躇なくこう言ってやった
「仙道さんが身代わりになってくれました」大嘘
仙道さんはあの化け物の餌になったのだから
「そうなんだ…じゃ、仙道が死ぬ姿見ちゃったんだね。」
実際は喰われるところね
「まぁ、いいわ、あなたは精神的にも参っていそうだから、しばらくは待機しておきなさい」
「了解いたしました」
あの司令官が簡単な嘘を見破れなかったのは意外だったが、無事助かった。
俺は司令室を後にした。
~寝室~
200人の兵隊中の中一人だけ
残った俺は03チームへと所属が決まった。
別のチームに配属されるのはいい気分ではない。
これまでの仲間、環境が一変するのだから。
あぁ…なんで生き残っちゃたんだろうな俺
俺は布団に入り少し睡眠を取った。
~夢~
「なんでお前だけ…」
「ふざけんな、俺には家族がいるのに…なんでお前だけ生き残るんだよ!お前には守る人もいないのによぉ…何でだよ」
亡くなった戦士達の嘆く言葉が胸に突き刺さる。
それは一人だけではなく、
死んだ戦士全員の嘆く言葉が聞こえた。
罵倒、罵倒、罵倒、罵倒だ…
汚い言葉ばかり受けさせられて嫌になった....
「どうしてお前だけ!」
「お前も死んで償え!」
あああああああぁめんどくさい、何もかも。
死んだ戦士一人一人に罵倒を浴びせられ、やっと現実に目を覚めた…
「ハァハァ、なんだったんだあの夢は」
そう独り言を言いながら時間を確認してみる
まだ30分も経過していなかったのである。
俺はまたあの夢を見るのではないかっと、
心配で結局この後一睡もできなかった。
~2日目~
早朝、俺は布団から出ようとしたが、
身体がいうこと効かなかった。
そう、これは金縛りというやつだ。
重度のストレス、睡眠不足の人達には珍しくない症状。
俺は初めてこの症状になった
短時間で金縛りは解けたが、
手首の方に見覚えのないあざができていたのである。
不気味過ぎる…
コンコン!
扉から手を叩く音がした。
「はい、どうぞ」
俺は返事をした。
ガチャ
「おはよう、悲劇のヒーロー君」
なんと!
女性が俺の目の前に立っていた。
俺にとっては珍しい光景だ。
女性は身長が175cmぐらいで、巨乳である。
まさにタイプだが、
腕太ももには鍛えられた筋肉があるのが若干気に入らない。
「あ、おはようございます」
俺は慣れないような声で返事した。
「うむ、話は司令官から聴いている。今回の
件については、残念至極だな」
女性は腕を組みながら、喋っていた。
胸を協調しているのか分からなかったが、
なんかエロい。
「っで、今日はなんの用事ですか?」
「いやー、急にお前が私のチームに所属が決まったから、軽い挨拶さ」
どうやら、この彼女が03チームの隊長なのかもしれない
「そうですか、そりゃ態々ご挨拶ありがとうございます」
「そうね、貴方は今日から私の奴隷になるのだから、挨拶ぐらいどうってことないわよ」
奴隷…どういうこと
「バイバイ、奴隷君!精神的に回復してから仕事復帰してね~!私達待ってるから」
そう言って、
彼女は俺の部屋から出ていった。
あぁ…この先の生活が心配だ
~司令室~
「えー、只今から会議をします。チームそれぞれの隊長、副隊長は席に座ってください」司令官が話す。
皆一成に席に座った。
00チーム、02チーム、03チーム、04チーム~10チームのそれぞれの隊長と副隊長計18人が席に座った。
席が二つ抜かれていたことなんて誰もが気にしなかった。
「えー、昨日の宇宙人による反撃で死者が65人でた。生存者は1人名だけだ」
司令官は下を向きながら、
話された。
「その原因で01チームは解散。生存者は03チームに所属した、梨々香隊長、生存者をお願いします」
「了解」
03チームの隊長は返事した
「我々は今回多くの犠牲者を出したが、デメリットばかりではない!01チームのお陰で宇宙人の弱点を解る研究が始まった!01チームには、宇宙人の血液を採取することを命じたがそれを見事に成功を収めた。私は彼らの死は無駄ではなかったと思う」
彼女は重大報告をした後、
会議から外れた。
司令官は…一人一人の犠牲者の家族、知人、
友人達に謝罪文を書いている。
司令官は罪悪感を感じていた。
それは、采配の失敗である。
自分自身でも予想外な結末だったのである。
~寝室~
「おい、いつまで寝てる!早く食堂で朝食を済ませるんだ」
ドアの先から寮のおじさんの声が聞こえた。
考え事ばかりしていて、
朝食のことをすっかり忘れていたのである。
「はい!今行きます」
俺は慌てて食堂へと向かった
~食堂~
基地内での食堂は広い、
兵隊達は無償で三食用意されている。
しかし階級ごとにおかずは違う。
見習いの俺は凄い量の食事を無理やり食わされる
だから、飯の時は憂鬱になる
朝食というのに…
半端ない量の食事が出てきた。
勿論、周りには先輩方達が監視をされている。
困ったもんだ…
今日のメニューは皆大好きなカレーだ…
しかし量が半端ない!
バケツ一杯分のルーと、
下に茶碗三杯分のご飯。
しかもルーに豚カツがのっているという異常だ。
「へいへい!新米くん食えるのかなー?」
「吐くまで食わすからな!覚悟しとおけ」
先輩から激励?が飛んできた。嬉しくねえ…
~2時間後~
「ご馳走様」バタン
っと、食堂の廊下に倒れ込む
先輩兵達にカレーを無理やり食わされた。
流石にバケツ分のルーを2杯も食べさせるなんて鬼畜にも程がある。
「新米、こんだけでくたばっちまったのか」
「だせえ、そんなんじゃ戦争の中でも生きられないぜ」
アハハハっと、
笑いながら食堂から去っていった。
俺は腹痛に苦しみしばらく動けない状態
椅子に座り少し休憩をした。
まぁ、こんな余裕綽々していれないがな。
昨日の攻撃により仲間チーム達が全滅
あぁ…信じれん
後向きであるが、
既に引き下がれない状態へと陥っている
こんな絶望的だが、
これから徐々に前に進んで行く末なのだから
いつ死ぬか分からない
いつ殺されるかわからない
いつ何が起こるか分からない
それが戦場、俺たちの居場所
~続く~かも