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秘密
二日目の昼、休憩ついでに部屋をのぞくと、彼は漫画を読んでいた。
懐かしいタイトルに思わず、
「それ、僕も昔読んでたな」
と言いながら部屋の中へ入った。
彼は視線だけこちらに向けると、
「父親の借りてきただけ。」
とぶっきらぼうに言った。
「どうだ、面白いか?」
と聞いてみると、
「この時代の価値観ってよくわからない。」
と返してきた。
一日目は返事すらしてくれなかったのだから、大きな進歩だ。
すると、なにを思ったのか、
「医者さんさ、母親が言ってたこと、信じてんの?」
と聞いてきた。
「宮原さんと呼べ」
「はいはい」
少し考えてから、口を開く。
「僕もそういう現象とか、いわゆる特殊能力的なのは存在していると思っている...いや、実際僕がその類だからな、」
そこまで言ったとき、彼が「ほんとに?」と疑ってきた。
「まあそうすぐに信じろとは言わないけど、この能力がなかったら、医者になってなかったと思うよ。」
「ふーん、そっか。」
それだけ言うと、また漫画に集中し始めたので、
「それじゃあ、また来るよ。」
と言ってから部屋を出た。
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