出会い
医者視点です。
「次の方どうぞー」
ガラガラ
ドアが開いて入ってきたのは、母親と息子らしき二人。
二人とも特に症状はなし。
「今日のご要件は?」
母親は神妙な面持ちで、
「実は...」
と話し始めた。
超簡単に要約すると、息子が祖母の命日を当てた、ということだった。
「うーん、まぐれでは、ない?」
「絶対に!息子はなにかおかしなことをして...!!」
感情的な母親に対し、息子――遼太くんはなにひとつ言わず俯いている。
「とりあえず、落ち着きましょうか。」
「いや、でも息子は...!」
これは落ち着きそうにない。
どうするべきか、と数秒思考したあと、
「でしたら、しばらく病院で預かりましょうか?一週間程経ったらまた診察結果をお伝えしますので。」
「ぜひ、お願いします!書類とか、なんでも書きますから。」
すごい勢いだな、と思いつつ、
「で、ではですね...。まずはこちらの書類に氏名と署名、規約の同意などよろしくお願いします。」
かくして、一週間の間少年を引き取ることとなってしまった。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます!
いよいよ本格始動です!次回まで、しばしお待ち下さい。
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