はじまり
流れるように葬式が終わり、明日からは学校だ。
でも、行くつもりはなかった。
きっと親も許してくれると思う。
もし明日学校に行ったら、なにがあったのかと聞かれるだろう。
それに答える勇気すらも持ち合わせていない。
俺は、こんなにも弱い。
――3日が過ぎた。
未だ学校に行けずにいる。
この3日間、iPadでユーチューブを見て、だらだらしていた。
ゲームができない−−−できないわけではないけれど、今日はあいつは学校だ。
偉いな。
自分の惨めさに涙が出る。
そういえば、今日は病院に行く(強制的に行かされる)日だ。
多分、精神科かどこかだと思うけど、この近辺に病院なんてあったっけ。
ふと時計に目を向けると、時刻は11時43分。
そろそろ昼食の準備でもするか、と立ち上がり、階段を下る。
リビングに入ってすぐにリモコンがあったので、適当にニュースをつけて、冷蔵庫から冷凍弁当を出す。
ニュースに耳を傾けつつ、冷凍弁当をレンジに放り込んでから、ソファに座り込む。
これは最近の発見だが、この時間帯はあまり面白い番組はない。
選挙前の不正がなんとか、興味がないことが流れてきたので、なんとなく消して、近くにあったスマホに手を伸ばす。
ホーム画面のメッセージアプリのアイコンには213件の通知がついていた。
... iPadを持ってこればよかった。
かといって、今更上に取りに戻るのも面倒だ。
考えているうちに、レンジが終わったみたいなので、立ち上がって、一旦食事をすることにした。
――――――――――――――――――――――――
「ただいま。」
母が帰ってきた。
「んー」
軽く無視しようと思ったが、
「すぐ病院行くから、さっさと着替えなさい。あと、返事もして」
と大声で言ってきたので、渋々
「はいはーい」
と返事をした。
病院とか、超憂鬱なんだけど...。
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