還る時
短めです。
運命には抗えない。
いつの間にか皆が眠ってしまった時間帯にふとそう思った。
結局一睡もしなかったのに、眠気はあまりしなかった。
そろそろ先生が来る頃だろうか。
時計を見ると、起床時間まではあと1時間半ある。
なにか書き残しておいたほうがいいだろうか、と考えて、すぐに、やめておこう、と思い直す。
これからおばあちゃんの元へ帰った後、学校に来る可能性もあるにはある。
ただ、未来の自分のメンタルがもつのか。母親に病院に連れて行かれないか。
懸念するべきシチェーションはたくさんある。
もしも自分が学校に来れなくなっても、この部活は結斗を中心として回っていくだろう。
しつこく連絡されても無視すればいいし、下校時間と登校時間を避けて外に出れば、生活に支障もない。
これからどんな生活が待っているのか、想像を膨らませていたら、静かにドアが開き、先生が来た。
この時間に起きていること自体はおかしいことではないので、特に怒られるわけでもない。
要件はきっと、あれだ。
「遼太、ちょっといいか?」
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ここからが本当の始まりです。序章は終了となります。
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