東京ラブドール
自分を商品にして
消費されていく人間がすきだ
信仰が苦しい
君の神様にはなれない
私の神様だっていない
救われたい人間は救われない
運命に抗って殺されながら息を吸う
見えない汚い部分が本当に可愛くて
私には君しかなくて
私の世界は君が中心に回る
非力な自分がかわいくてしょうがなくて
フェミニストにはなれない
好きな人間には死ねと言ってしまうけど
どうでもいい人間に愛してるよと囁く
狂っていると自覚したら
狂ってしまいそうだから
平気なフリをしてまだ大丈夫と言い聞かせて
ゆるやかに死んでいく
綺麗な顔をしているくせに
綺麗な魂なんて有り得ない
ぐちゃぐちゃな内面が見え隠れするから
君は美しい
人形になりたかった
なれないのなら死にたい
私は自分の顔をぐちゃぐちゃにして
原型をなくしたまま無くなりたい
殺すなんてただの口約束でしょ
会いに来て囁いてよ
一緒に死にたいなという言葉が
世界で一番ロマンチックで
美しすぎるので
そういう言葉の欠片を拾い集めて
その尖った部分で喉を切り裂きたい
その後に生命が消滅する瞬間を見てみたい
東京の空気に殺される前に
私が貴方を殺してあげる