日常
暗い、暗い闇に落ちる夢を見た。
どうしたらこの闇から逃れられるのか、そんな事を考えながらも抗おうとする私はいない。
でも、あれ、あの光。
あそこに私は行きたい。
はやく。
はやく!
「あ、」
目を開けるとカーテンから明るい光が溢れていた。
「朝だ…」
あれさっきまでどんな夢見てたんだっけ??
なんか不思議な感じがしたなぁ。
「結奈ー!!朝御飯できてるぞ!!」
「はーーーい!!」
あ、よかった。お父さんもう怒ってない、のかな…?
顔洗って歯を磨いてご飯食べなきゃ。
「おはよお父さん」
「おう。おはよ」
うん。大丈夫そう。昨日はお酒飲んでたからなぁ。運が悪かったな。
「はい、弁当。気をつけて行ってこいよ。」
「うん。ありがとう!」
はやく食べて学校に行こう。
昨日ぶたれたとこはちょっとだけ赤く腫れていた。
うーーん、、化粧で隠すかぁ。
「おはよー!結奈!」
「おはよ!咲ちゃん!」
「2限バレーだよね!めちゃめちゃ楽しみ!」
「あっ、今日って体育の日??体操服忘れちゃった」
「まーじ!?結奈こないだもじゃーんはやく隣の組から借りてきな!」
「ホームルーム終わったら借りにいく!」
「おけけ!」
よかった、頬っぺた腫れてるのばれてないみたい。
てかどうしよう。体操服誰に借りるかな~。
「あ…西尾さん…」
「結城くん!」
「なに…?」
「美優ちゃんどこおる~?」
「…」
「あ…いつも一緒にいるから知ってるかなって!」
「さっきジュース買いにいくって食堂にいった」
「食堂かぁ~!ありがとう結城くん!」
食堂とかめちゃめちゃ遠いじゃん。次の時間体育だから今借りときたいんだよなぁ。
「あ、日菜ちゃんいるじゃん!」
「えっと、体操服貸してくれないかな?っと」
綺麗にメモしなきゃ見にくいといけないしね。
日菜ちゃんこっちに気づいてないから驚かせちゃいそう。
「日菜~!」
肩をたたく。
思った通りびくっと肩を揺らし驚く日菜ちゃん。
うーん。なんか悪いことした気分。ごめんね。
「これ!」
メモ用紙を見せる。
日菜ちゃんどうかな~貸してくれるかな。
日菜ちゃんがペンを取り出してメモ用紙に文字を書く。
「いいよ!結奈ちゃんの頼みだもん」
「きゃーー!!日菜ちゃん大好き!!天使!」
思わず抱きしめると日菜ちゃんの顔が真っ赤になった。
あーかわいい子だなぁ。
ロッカーにいって体操服を貸してもらう。
「ありがとね!日菜!」
日菜ちゃんは頷いて笑顔で手を振ってくれた。
ほんとにありがたい。
できればまた、日菜ちゃんの声が聞きたいんだけどなぁ…
「あ、やば授業始まっちゃう。」
急いで教室に戻り席につく。
「あれ?西尾さんまた体操服忘れちゃったの??」
「神木くん!!またってひどくない??」
「こないだも、でしょ!僕が酷いんじゃなくて君の頭が酷いんじゃない?」
「うわぁ…いつにもまして辛辣じゃん…」
「まぁ次は忘れないようにね」
「うん!昨日は色々あって体操服入れるの忘れただけだから!!次は忘れないよ~!」
「はいはい。頑張れ~。」
もうほんとに気をつけなきゃだ。
あ、先生きた。
って国語!?えっ今日水曜日か!!やば!国語持ってきてない!!
「あの、神木くん。」
「ん、どうしたの?」
「ごめん国語の教科書見せてください。」
「ねぇ、こないだもじゃなかった??」
「あっ、うん。ごめんね、曜日勘違いしちゃってて…」
「ふーん。まぁいいよ。はやく机くっつけなよ。」
「ありがとう!神木様!」
「はいはい。」
今日ずっとお世話になります神木くん。ごめんね。
ほんとにちゃんとしなきゃ。私。




