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。坂本 素子 の 場合 。  作者: 七宮 ハルカ
1/1

(仮)①

☆「うちは焼き魚定食や!」

お店に入って、着席するよりもはやく開口一番注文する。

「あははー、モトコまた焼き魚定食だねー。」

「焼き魚定食以外の注文を聞いたことがない気がするな。」

ふたりがいつものようにうちにツッコミをくれる。

安心感。

わからないけど、そんなふうに思えてる。

いろんなことがあって、通っていた学校を辞めたあとの数年間にはなかった「なにか」。

失いたくない「なにか」になってる気がする。

「見ろ、ここの生姜焼きの豚肉を。

まるで誰かさんみたいだぞ?」

尚輝が薄い豚バラ肉を1枚、箸で摘まんで持ち上げる。

「あははー、モトコちっぱいだもんねー。」

リーザがすぐに理解して、言葉を重ねていく。

「誰がちっぱいやねんっっ!!

揉めるくらいあるっちゅーねんっっ!!」

うちがツッコむと、リーザの「あははー」笑いと尚輝の笑顔が生まれた。

幸福感。

わからないけど、失いたくない「なにか」。

‥‥‥‥ぜったいに。




①(仮)





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