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②「極闇の聖女と名前の無い世界」  作者: いちごみるく
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②「極闇の聖女と名前の無い世界」

キャラクター紹介


アンノウン1(ワン) age19才未満《CV:鈴◯健一》

黒髪に赤眼、村の人でありながら簡易的な格好をしている。


アンノウン2(ツー) age14才未満《CV:桑◯法子》

黒髪にお下げ髪をした少女。


ワルキューレ《CV:岩◯潤子》

アリア軍に対し強く拒む者。


プロローグ ー 戦闘配備 ー


今日は曇り後雨と聞いていたのだがもちろんその通りずっと雨である。そんな中特にすることも無く寮室で読書をしていた。


「この本書、神話の事が書かれているけどこれは何か関係あるのだろうか……」


それに対処法まで細かく書いてある、まるで教科書だな。などと思っていたら警報が突如寮中に鳴り出した。


『ザザー………ワルキューレを確認。繰り返す、ワルキューレを確認……』


「とりあえず行きましょう!アンノウン1!」


アンノウン2はそう言って昨夜貰った片手銃を所持した。まさにこれは教科書なんだろうな……。


第一章 ー 天空の使者 ー


外に出てみると空の一部が丸く切り取られた後のように円状に切り抜かれたところから一点の光が射していた。


「貴方達がまたこの地を汚しに来たのですね。平和を汚す反逆者を制裁に来ました、御覚悟を」


言い終わるや否やワルキューレは即様槍を構えた。


「このトライデント・ランスが貴方達を貫いて魅せましょう!」


どうやら話では纏まりそうも無いのでせっかく貰ったH&K MSG90のセミオートマチックライフルを両手で構えて問いかけてみる。


「何故このような事を?僕らが何かしたとでも言うのか?」


ワルキューレは怒りを露わにしてアンノウン1に急接近して来た。トライデント・ランスはH&K MSG90の銃口側を使ってガードした。


「アンノウン1はやらせません!」


と隣からアンノウン2はブローニングM1918自動小銃(B.A.R.)を取り出しワルキューレに銃口を向けるも。「いや、追撃はよせ!」と僕は声をかけた。「何故です!?」と返って来たが冷静に考えた結果まだ僕は粘ってみる事にした。


「……死にますよ?今ここで私を倒さないと、まだ何か聞きたい事でも?」


ワルキューレはトライデント・ランスで僕の銃と鍔迫り合いをしながらも問いかけて来る。


「一体……っ!僕らは何をしたって言うんだ!」


僕は精一杯の返答をした。


「かつて人間は人間を殺めました。それは今も変わりはしません。この地が誕生してからと言うもの歴史は歪みを続け人は外装の良い治安に踊らされている共わかりはしません」


だからこれほどまでに強行な行為に至っているワルキューレがいるのか。なら本当に悪いのは……いや、もう言うまでも無いだろう。


「全軍、ワルキューレと我が軍のアンノウン1もろとも撃ち放てー!!!」


指揮官が皆にそう下した瞬間。


「ワルキューレ、すまないがワープしてくれ!どこでも構わない!話は後でしよう!」


僕は鍔迫り合いをしながらこんな事を咄嗟に判断してしまうくらいどうやら焦りが出ていた。


「……っ!行きますよ!どこに行くのか、空から降って来るのかは知りませんからね!」


そう良い告られると僕は気が付けばもうどこかの空の上にいたそうだ。


「必ず……また会えますよね。アンノウン1(ワン)……」


私は小言を呟いて基地へと帰還しました。


第二章 ー それぞれの理由(こくはく)


うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!

と情け無い声を出しながら頭から落ちて行く僕の眼前にはムッ……とした表情でワルキューレがずっと落ちて行く僕を見ていた。


「貴方やっぱり人間なんですね……はぁ……ホッとしたと言うか何と言いますか……とりあえずは助けましょう、はい」


何やら言っているようだが風圧でよく聞き取れなかったがどうやら僕をその背中から生えた羽で救助され落ちるのを免れたらしい。


「ふぅ……にしてもこんなに高いところから景色が見れるなんて凄いな……まだ下の地面さえハッキリと見えていない」


辺りは雲のせいか一面真っ白な世界に満ちていた、本当に現実なのだろうか……何故なら寒くないのだここが。


「ここから下がどうか見てみないとわかりませんが、寒くないというのならここからは騎士学校が近いと言うところでしょうか……そもそも天界の管轄下でもありますし」


なるほど。そういう系列で同盟を結んでいたらしい。


「とりあえず、降ろしてくれると助かります」



反政府組織兼海星騎士学校。と言うのが今僕がここ、保健室と言う場所に呼び込まれて居る場所。室内は全て木製で建てられていてそれ以外はどこの保健室にもあるような設備。


「このような狭い場所に長く待たせてしまい申し訳ありません」


と謝罪され机の上には温かそうに湯気を出している珈琲を出してくれた。


「恨んではいないのか?僕を」


僕は一息着いたところで会話を始めた。


「はい。貴方が悪いわけではありませんから……ただ貴方が所属している組織の隊長、ヴラドと言う人にワルキューレの部隊は対抗しているのです」


ヴラドと言う人物は僕らが所属している部隊の取締役にあたる人物でいつも黒いフードで顔をよく見せなかったが……。


「用が済みましたら私の部屋にご案内します、そこで今後の事を話しましょうか」


ひとまず警戒心がどちらにも無い事が分かったので銃を閉まった。



「結構まともな部屋なんですね」


まともとは言うが普通の女の子の部屋では無く家具も一人用ベッドに棚が少しあるくらいの個室だ。


「素っ気無い部屋はさておき。とりあえず座れる場所に座っていてください。お茶を用意しますから」


言われるがままに僕はベッドに座り込み、棚の上に置いてある写真を見つけた。


「ワルキューレの……家族?」


あぁ……それは我が家の写真ですよ。似てますよね、この金髪に碧眼のところや笑顔が……。そうですね、私は言うなればこの地に君臨する者でありガイアの地母神でもあります。ワルキューレは複数人居ますが私はその複数人の中の一人ですが、皆さんも似たり寄ったりなんですよ、実は。


「やはり、アリア軍とは戦わないといけないのか。またもう一度あの場所へ僕を帰還させるためのワープは出来るんだろう?」


どうしたいのですか?と睨まれたが恐れずに僕は言う。


「アリア軍を滅ぼそう」


ワルキューレは表情を変えなかったが問いかけて来た。


「正気ですか?貴方は一体……」


僕は別に人を無意味に殺めるために入った訳じゃないからね。ただ生きるためにお金が必要だっただけでね。と告げて席を立った。


「行こう、戦争を止めるんだ」


僕とワルキューレが静かに頷いて外へと出た。


第三章 ー 炎獄の再来 ー


しかしそうは行って出て行ったが、どうしようか……肝心な作戦が無いのだ。と言うのも考えが出なかった訳では無い。アリア軍の基地は横にも長いが縦にも物凄く高さがあるのだ。まさに断崖鉄壁無二の要塞である。


「あれは木材で建築されている箇所もあるのですね。倉庫か何かでしょうか……」


外は暗くてわかりにくいが、確かに言われて見れば一部木材で出来ているところがある。


「穴を開けて突入し、リーダーだけを狙い仕留める。無意味な命は取らない、これだな」


しかしワルキューレは不安な様子だ。


「敵は必ず軍勢で現れます、無意味な命は必ず避けられるとは言えません」


正論でぐうの音も出なかった。しかしそれとは別に何だか少し頭痛がする。疲れているのかな。


「上、5階と少し高いがそこまで飛んで行こう」



現在夜中九時、アリア軍基地個室にて。


「アンノウン1が突然消えてあの日から三日が過ぎました。一体貴方はどこにいるのですか……」


少ししょぼくれて窓を開けて夜空を見上げて居たら基地端の方に誰かが開けたと思われる穴が開いていました、さっき外に出ていた時にあの様な丸穴は無かったのですが……。


「きっと疲れているのですね。はは……」


そう言いつつ寝ようとするもやっぱり気になって眠れないのであの穴が開いてる場所まで移動する事にしました。



ここで問題があります。侵入者が二人武器庫から侵入して来ました。しかし私はそれに気づいたので誰にも言わずバレずにあの侵入者二人を奥のホールまで誘導させました、警備兵も使いようってね。そしては私は侵入者二人にこう言うのです。


「私はヴラド隊第四隊長!東城霧亜よ!」


僕らはまんまとこのエントランスに誘導されたのを今気付いた、策士だな。


「こう言うのは考察よ考察、今貴方達どう言う気分かしら?まぁ警備兵が貴方達を確保しに来る事は無いから安心してね。さてと……どうも話し合いでは通じないわよね、うん」


一息置いた東城霧亜(とうじょう きりあ)が背中のどこから出現させたかわからない巨大な鎌を取り出して僕らに振り向けた。


「こう言うのは考察よ……拘殺……!!」


霧亜の目付き、表情がまるで別人のごとく変化した。


「下がっていてください!彼女は危険な人物です!アンノウン1さん!」


ワルキューレがそう僕に指示しているのはわかるが……さっきから頭痛が酷く目が熱く、立てなくなり跪いた。


「アンノウン1!どうしてこんなところに!?」


アンノウン2の声が聞こえたような……何故だが頭の中は炎のように燃える熱さでよく聞き取れなかったが……。落ち着いたところでわかった事がある。


「ワルキューレここは二人で行くぞ。俺こそは炎獄を纏いし地獄の番人……イフリート!!」


俺はホールに紫色の火花を散らしては東城霧亜の居場所を少しずつ封じた。そして思い出した事がある、あの村、最初にあの少女と出会い小さな村を燃やし尽くしたのは……。


「やっぱり……アンノウン1があの村を燃やしていたんですね……ううん気にはしていません、そんなハズなのに、何故か涙が溢れて来るのは何故なのですか……っ!」


アンノウン2は泣きながらも俺に問いかけて来る。しかしすまないが今の俺にはまだ君を理解しきれない。今は目の前のあいつを何とかするのが優先だ。


「チッ……ふーん。中々の姿じゃない……ただの細い人間かと思っていたけど……まさかね」


行くぞ東城霧亜、死んでも文句は無しだ。

あとがき


こんばんは、いちごみるくです。中々キャラクターに銃を持たせるのに悩んだ作者です。大体キャラクターには相応のタイプの銃を持たせようとするんですがあえて違うのにしようかとか結構悩みましたね(全て実物です)。アンノウン1はドイツ製の狙撃銃、アンノウン2にはアメリカ製の自動小銃と混合してるところがありますが……。今作からはまさかの日本人!?を漂わせる東城霧亜、キリアが当時しました。良いボイスは種◯梨沙さんをチョイスしました。まぁ槍や盾のイメージがあると思いますが今回は鎌です、また一味違った種◯梨沙さんのキャラクターが見れると思います。それではごきげんよう。

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