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こちらの続きとなっております【ニナと精霊】↓
https://ncode.syosetu.com/n3133fj/
※R15です。
話を分けて書いた方が良いかと思い、分けました。
別タイトルのニネ視点での小説もあります。【ニネ】↓
https://ncode.syosetu.com/n2146fk/
この話「イオ」は、「ニナと精霊」と比べると、重たくなく、特にグロなども無いので、年齢制限なしにしました。
今回は、1週間に1回【毎週月曜日】に投稿する予定です。(前回は月・木)
次回から週1投稿になります。(次回→4月1日)
よろしくお願いします。
トル(精霊)「なんとかイオを抑えれたな...こいつどうにかならないのか?」
シロナ(精霊)「仕方ないよ、まだ若いんだし。しばらくはこんな状況が続くと思うわ。」
トル「めんどくせーなー...」
トル「ところで、今日の体調はどうだ?いけそうか?」
シロナ「えぇ、今日は何故か凄く調子が良いの。それに何故か視力も良くなってるから変な感じだわ。」
トル「そんな急に視力が上がるなんて冗談言うなよ(笑)」
シロナ「ハハハハハッ、確かにおかしいね!気のせいか!」
「まあ他にも左腕が少し重たくなった感じがするけど、気にするほどではないわ。」
トル「誰だって腕がちょっと重たくなるくらいあるさ。」
トル「さて、あいつもしばらく寝るはずだから、今年は安全だ。そろそろ子を作るとしよう。」
シロナ「何よ急に、魔法で燃やすわよ?」
トル「そっそんな物騒なことを言うなよ...!」
シロナ「まあ仮に作るとしたとしても、左腕が気になるけど、そのくらい大丈夫よね?」
トル「大丈夫だろう。遺伝しても一時的な物だろ?そんな代々引き継がれることなんて無いさ。」
シロナ「それでこの先ずっと左腕に何かある子しか生まれなかったら、面白いわね。」
トル「やめてくれよ!そんな冗談...まあ、今日は疲れたから明日の朝に日が登った時に子を作ろう。」
「その時間が一番太陽の力を得られるから、あまり疲れないし。」
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それから3年後、イオは今も寝ている。
毎日狐の姿になったり、精霊の姿になったり。
ずっと繰り返し姿を変えている。
イオ「ニナ...どこにいるの...?」
【と、寝言を言うイオ】
精霊は通常、感情で物事を伝えるのだが、イオは人間ニナに言葉を教わり、突然変異と同時に言葉を声に出して伝える事も出来るようになったが、精霊には声に出して伝えるという文化が無いので、威嚇してると勘違いされる。
リム(精霊)「また威嚇してるよ、もうこんなのが3年も続いてるだなんてな。」
ニタフ(精霊)「元々長くて1年って言われてたのに、なんで起きるのに3年も掛かってるんだろう?」
リム「話によると、人間の女の子の「ニナ」という子と仲良くしていて、そこで人間が使う文字とか言葉も覚えたらしいぞ。」
ニタフ「そうなんだ。でも俺達に文字とか言葉なんて必要無いよな?今もこうやって感情で話している訳だし、離れていても伝える事とかも出来る。」
ニタ「それなのに、なんでそんな人間が使う言葉とか覚えたんだ?」
リム「そりゃあそのニナっていう子が好きだったからじゃないの?俺たちだって、好きになったら何だってするでしょ?」
ニタフ「確かにそうだけど...。」
リム「その子が目の前で亡くなっちゃったら、辛いでしょ。」
ニタフ「うん...っていうかまだ若いのに、そんな思いしたら立ち直れないよな。」
リム「だからこれだけ時間掛かっているのかもしれないな。」
ニタフ「仮に起きたとしても辛いだろうな..。」
リム「何か手伝える事があるんだったら、手伝ってやりたいんだけどな~。」
ニタフ「そうだな、俺たちなら喜んで手伝うんだが、他の皆がどう思うかだな...」
リム「どうせ皆は冷たい目で見てくるだけだよ、気にすることはない。」
【そう言って、イオが居る場所から離れていった】
ニタフ「そんなことより、お前の恋人とはどうなんだ?」
リム「突然なんだよ!そんな事急に言われても何にも言えないだろ?!」
ニタフ「まあまあ、ゆっくり歩きながら話そうぜ!」
リム「はぁ...一応順調ではあるが...」
【声が少しずつ遠くなって、次第に聞こえなくなった】
次の日...
イオ「何かが走ってくる音が聞こえてくる...なんだろう?」
【その音でイオは目を覚ました】
イオ「ニナ!?」