イオ

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人類が、まだ生きている時代の話。

この時既に人類は、ロボットの恐怖に怯えながら生き、気がつけば人類は１０万人を切っていた。
とにかく生き延びる為に、人類は出来る限り分散し、気付かれないように生活していた。

数は毎年減り続けていたが、分散した事により、多少抑える事は出来た。

それでも数は減り続ける一方だった。





とある森林の奥地で囚われ続け、眠り続けてる精霊の名前は「イオ」

イオは精霊の中でも特別な力を持っており、その力とは、「環境操作」である。

自分の思うように自然を操れる事や、一点に集中すれば、樹木など自然から生まれる物を数秒足らずで作り出す事が出来る。
...のだが、困ったことに、今は自分の思うように環境操作が出来ない為、周りの精霊からは厄介扱いされている。

一部の者からは
「子供だから、大人になれば思い通りに操作出来るようになるから我慢。」
と言われてるが、ほとんどの者に
「今すぐ消えてほしい」
と言われ続け、常に孤独であった。


ところがある日、ニナという人間の少女と出会い、ニナに人間の言葉を教えてもらい、イオにとって初めて好きな人が出来た。


しかし、ニナがロボットに殺されたのをキッカケに暴走してしまい、精霊達に眠らされた。

そして今も、ニナが死ぬ悪夢を見ている。



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