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元勇者の吸血鬼、教師となる  作者: 妄想少年
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最近は、もう異世界転生流行っていないですね。

追い出されました~とか、そんなのをよく見る気がします。

まぁ、私は相変わらず異世界物が好きなので見ますが。

思うに、全ての異世界物が同じだとは思わないんですよね。チョロいんとか、鈍感主人公とか、白い部屋とか。話の構成だって、個性のあるものはありますし、まったく無い物は流石にないでしょう。(自分が駄作書くくせに上から目線)

なろうだからって批判するのもよくないと思うんですよね。本当に面白い作品はたくさんありますから。

何が言いたいかと言いますと、やはりあれですね。

そろそろ、地球外生命体が異世界に行ってもいいと思います。

もう、なんでもありですよね?

 「やっほー龍牙、調子はどう? ミラちゃんとうまくやってる?」

 「お、来たか。うまくはやってると思うぞ。……やってると思う……。嫌われてたらどうしよう。実は嫌いだったとか無いよな……?」

 「いや、あの、ガチで考えられても困るんだけど。」

 

 前に柏木貞夫が訪れてから、六日が経った。

 恐らく、あの子についてはルディがどうにかしているだろうと思い、僕は勝手に動き回ることにした。結構色々回っていたので家には帰れていない、

 だが、地盤固めには成功したので、こうして親友の宿へ訪れている。

 これまで、学校のほうへの連絡やらちょっとした訪問、親友との打ち合わせなど、様々なことを行ってきた。準備は万端である。

 そして今日、僕と龍牙は簡単な行動を起こす。ちょっとまずい情報を知ることになったので、僕らが動かなければならないのだ。

 むろん、あの子のための行動ではない。個人的な用事、正確には元勇者としての用事である。責任は取らねばならない。

 

 「……で、不良君はどう? 戦力的には申し分ないよね。」

 「そうだな。精神的には……まぁ、どうにかなるだろ。あいつに恨み方は教えてある。何時でも爆発するぜ。」

 「……君の復讐対象であることを祈っておくよ」

 「だと、いいんだがな。その時は退けよ? 邪魔するのならお前でも潰す気はある。」

 「いやぁ、僕自身は大した恨みはないからねぇ。当然、君の邪魔をするつもりは無いよ。手伝いも絶対にしない。」

 

 復讐は恨みがあるから成立するものだ。

 僕は昔、立場上見逃せない相手だったが、そんな義務はもうない。人の復讐対象を奪うほど落ちぶれたつもりも無い。

 それが親友ならばなおのこと。僕が恨む相手でない限りは、トドメはおろか手を出すつもりも無い。防衛はするが。

 

 「おう、サンキュ」

 「礼を言われることでは無いでしょうに。」

 「正義感で止める馬鹿やろうがいるからな。実際に殺したいほど……いや、殺すよりも辛い目に遭わせたいと思うほど恨んでから言えって話だ。」

 「ふぅん? まぁ、この話は終わろうか。そもそも、あの子があれで無い可能性もあるにはあるんだからね。あくまで話の範疇だし、信憑性は無いよ」

 「あぁ。それじゃあ、連れて行こうか」

 「うん。で、不良君どこにいんの?」

 「体力回復させるために休ませてる。もう大丈夫だろ。」

 「準備は整った、と。僕も着替えてくるね。」

 「了解。十五分後に山の麓で集合な」

 

 龍牙の言う山というのは、魔術師の家々と町の境界だ。その山があることで、魔術師の家々には行ける者があまりいない。魔術師の家々は秘境といっても良いだろう。

 そして僕は、裏関係の仕事をするときの格好に着替える。フード付き灰色ローブに仮面や手袋、腰のベルトにはホルスターを付け、自動拳銃を二丁とナイフを二本用意してある。日によっては服の内側にベルトを付けるが、まぁどうでもいいだろう。

 この状態なら僕ということはわからないのでいい。

 ちなみに、メガネはこの時家においてある。危険な場所にあれをおいておくというのは論外である。僕の全てがそれを許容しない。

 

 「お待たせ、時雨は二十分あれば来ると思うぞ」

 「あれ、宿屋からそんな直ぐ来れるっけ?」

 「情景をネットで調べて魔法で送りつけた。ある程度距離を離してんのは保険だ保険。もう通行止めするような奴は来ないんだろ?」

 「まぁね。ちゃんとお話したから大丈夫だと思うよ」

 

 やったきた親友の姿はリベリオン序列一位のそれだった。

 黒い軍服に赤いナポレオンコートを着て、顔はマフラーで隠してある。無駄に格好いい装備だ。悪く言えば物凄く中二臭い。

 リベリオンの制服だから仕方がないのだが、決めた奴の趣味がわかる。きっと、妄想をこじらせたオッサンみたいなやつがデザインしている筈だ。中学生の時に書いた設定を大人になってからやろうとする中二患者みたいなやつだ。

 僕の服装? ハイレベルに中二病ですが何か。

 お話というのは、アジア魔術師協会の方々とのお話だ。多額の賄賂を渡すことで、柏木貞夫にする事を無視してもらうというもの。拳でも後押ししておいたので問題なかろう。

 脅し文句は『断ったら尻から血が出ることになるぞ?』だ。ガチホモ以外は尻の穴が縮こまっているところだろう。

 

 「--柏木貞夫の様子はどんな感じだ?」

 「ここからじゃ分かんないよ。」

 「飛べばいけるだろ。確認してると思ったんだ」

 「……虫を八匹ぐらい飛ばしてるからもうすぐ帰ってくるよ。」

 「先に言えや。」

 

 虫や小動物を操るのは吸血鬼の能力である。専門は吸血鬼ではないからそこまで精巧に操ることは出来ないが、そこそこ出来る。

 近距離の情報収集には良い。

 ただ、音の情報を知ることは出来ないので、全ては任せられない。出きるのならば中間地点でも設置してはネットワークを構築している。ついでに言えば、視覚以外の五感は伝わらないようになっている。

 だから自分が動かなければならないのだ。面倒くさい、

 

 「……ん、明日に備えてか早めに寝ようとしているね。パジャマは水玉だよ。」

 「なんで魔に関する奴らって水玉パジャマばっかなんだろうな。」

 「その中でもかなり頭のおかしいやつらが水玉だよね。……うん、こんなクソほどどうでもいいことは考えないでおこう?」

 「おう。……柏木貞夫の周囲に何かあるか?」

 「自動防衛と思われるゴーレムとホムンクルスが三体ずつ。不良君でも破壊は容易だと思うよ。なんなら先に壊しておく?」

 「放置で構わんだろ。どうせ、回路辺りに傷でもつけてんだろ? 衝撃与えたらドカーンだろ。気にすることは無いな。」

 「僕のゴキブリは強いからね。この子たちと連絡を飛ばせば二分で砕けるさ。寝首を刈ることだって難しくはないよ。」

 

 因縁として、僕らは柏木貞夫に手を出すつもりはない。

 が、やろうの思えばすぐに殺すことが出来るのだ。頸動脈を引きちぎられたらいくら魔術師でも治すのは至難の業だろう。無論、肉体改造して人間辞めているような奴らは例外だ。結構よくいる上に妙に手ごわいからむかつく。

 僕の損になる魔術師全員死なないかな真面目に。

 

 「やめとけやめとけ、あいつには働いてもらわないといけないからな。」

 「なんで僕らが待たなきゃならないんだろうねぇ。まぁ、顕現した瞬間に脳天ぶち抜けば楽に進められるだろうからいいけど。」

 「だって、探すの面倒くせぇから。」

 「だよねぇ。」

 

 自分たちから攻めに行くより仕掛けを作っておいてハメ殺す方が何倍も楽だ。どこから現れるか不明だから完璧には出来ないが、ある程度の優位性は保てる。

 事前準備とっても大事。事前報告もとっても大事。

 事後報告はちゃっとまずい。難癖付けられてもおかしくない。こっちに正当性が無いと判断されれば、もらえる金が減る。最悪クビだ。

 僕にクビなんてしても金なら用意出来るので問題ないのですがね。

 

 「ちょっくら移動するか? その銃ってかなりの距離いけただろ?」

 「いやいや、拳銃でしょどうみても。……あ、空間同士を繋げてゼロ距離ヘッドショットっても出来なくは無いよ」

 「銃の性能もクソもねぇな。で、射程距離は?」

 「デザートイーグル .50AEに物理的・魔法的な改造を大幅に加えた結果、およそ十倍の射程距離である800メートルを達成できました。飛距離だったらかなり飛ぶと思うよ? 基準とかどうでもよさすぎて知らない。」

 「その名前の意味ってなんなんだ? あ、移動するぞ。」

 「さぁ? フィリップにでも聞いて、どうぞ。」

 

 龍牙が飛び立ったので僕も飛んでいく。

 こいつは名前から分かる通り龍人だから飛行速度が速いのなんの。あんま飛ぶのも得意じゃないからついて行くのか結構大変だ。

 尚、僕の翼は鴉みたいな灰色のものだ。

 スピードを思い切り上げる為には必要なものなので、今日は出さなければならないかもしれない。まだいける

 

 「双眼鏡、パス」

 「あいよ。指紋は付けないでよ」

 「地味に辛くなるなぁその一言……手袋してるから大丈夫だ。」

 「犯罪には欠かせないグッズだよね!」

 「久しぶりに見たぞそんな満面の笑み」

 「蓄えているマヌケから奪うのが楽しかったんです……!」

 「ひでぇ。ドラ○エ勇者より質悪いな。まだあいつらは不法侵入と強盗、あと殺戮ぐらいしかしないっていうのによ。」

 「ただのテロリストだよそれ。」

 

 空中でプカプカ浮かびながら雑談をする。暗視が可能な僕はそのまま外だけを見ているので暇だ。話題でも振らないとやってられない。

 親友は親友で変化がなくてつまらなそうなのでちょうどいいだろう。

 不良君だってまだここには来ていない筈だ。

 一応武器は作れるが、スナイパーライフルみたいな複雑なものはかなり面倒なのでやらない。というわけで、不良君を待つだけである。

 

 「そういやお前、仕事はどんな感じなんだ?」

 「中々充実しているかな。意外と楽しいもんだよ? まだまだ、生徒たちとは打ち明けていないけどね。馬鹿三人組が面白いんだよねぇこれが。」

 「生徒を馬鹿扱いってのはどうなんだよ。」

 「駄目だろうね。でもぶっちゃけ、クビになろうがなんだろうがどうでもいいから気にしないよ。馬鹿ってのもノリとかテンションとかって意味だしね。才能は溢れているんだけど、壊滅的に馬鹿だね。」

 「天才ってのは何かしら足りてないもんな。」

 「凡人にはその才が無いけどね。ってか、それブーメラン刺さってるよ?」

 「あ? ステータスに書いてあるもんなんて飾りだろ。」

 「壊滅的に人の好意に気付かないよね君は。どこのラノベ主人公だよクソが」

 「じゃあお前はなんなんだよ」

 「乙女ゲームとかにいる攻略対象者の中でも逆ハーレムルートぐらいでしか攻略しようと思わない害悪キャラ?」

 「つまりは残念野郎か、なるほどな。」

 

 そうして、不良君を待つ時間は過ぎてゆく……。

 あ、アホな会話をしているという自覚はあるのであしからず。

 

 

ゆめタウンに行くと、カープが流れていました。

本ッ当に忌々しい。私は野球に興味は無いですけど鯉が嫌いなのですよぉ!

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