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元勇者の吸血鬼、教師となる  作者: 妄想少年
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ハロウィン的なナニカ(仮)

今日はハロウィンですね。

本編とはまったく時期がずれてる上に、まだはっきり登場させてない二人をほんのすこし出してしまいました。

てへ? ゴハァ! ゴッホァ! ピカソォ!

 「あぁ……疲れた。神権毎日ってのは体に来るねぇ……」

 

 ここ最近、授業や不良君との修行を行い、夜は様々なところに行っている為に体にクる。吸血鬼だから回復するのは尋常でなく早いが、それでも疲れが残っている。

 久しぶりに、休息というものを身体が欲していた。

 寝床はある。しかし、今は帰らないと言っているので帰り辛い。

 やることだってある。今からはアジア魔術師協会の調査をせねばならないのだ。1日たりとも無駄に出来ないのがこの連日である。

 

 「……うし、行きますか……!」

 

 体に鞭をうって走り出す。

 全ては、悪い何かを未来に残さないためだ……。

 

 「やべぇ……そろそろ眠りそう……」

 

 おかしい。あんな狼がいるとか聞いていない。何故秘密基地のような場所に守りを配置するのだ? いやまぁ、特に問題なく勝った。ただ守っているだけのようだったから殺してはいないが……うむ、何だったのだろう。そこらにいる魔術師よかよっぽど強力だった。

 そのせいで、僕の眠気は限界を超えそうである。

 おかしい。吸血鬼は睡眠など必要としない筈だ。

 それなのに……この……眠気……は……いった……い

 --あぁ、これは倒れたな、うん。

 そして、飛んでる途中に墜落してしまった。

 その下には、南瓜畑のような物があったことは覚えている。

 

 ◇

 

 「……はっ……ここは……?」

 

 あれ? 僕は一体何をしていたんだっけ?

 何故か何も分からないので、カレンダーを確認する。

 ……神無月の、三十一日目。

 

 「……そっか。今日、ハロウィンだったっけ」

 

 その数字を見て全てを思い出した。

 今日はハロウィンだ。ヨーロッパの収穫祭が変化し、日本独自の仮装という楽しみかたで若者から大人まで幅広く騒ぐ……お祭り好きが好きそうな祭りである。

 が、この季節、本来なら僕は毎回イライラしていた。

 大学生が勉強もせずに遊んでいたり、社会人が周りの迷惑も考えずに車で遊んだり……祭りと迷惑行為を履き違えているのではないだろうか。

 そして何より、吸血鬼について詳しく知らないガキ共がドラキュラだなんだと吸血鬼のような仮装をしていることに凄まじく怒りを覚えていた。

 吸血鬼と……つまり、ヴァンパイアとドラキュラみたいな低俗な種族はまったくもって別の種族なのだ。ドラキュラとは吸血蝙蝠のことである。人間が、吸血蝙蝠のことを恐れて作り出した偶像に過ぎない。

 その点、僕は正当な吸血鬼である。証明完了

 さて、どうして過去形だったのかと言えば……そう、彼女が、リリスが原因だ。

 最近のリリスは、非常にソワソワしているように見えた。チラチラとカレンダーを見ていたから、きっとハロウィンを心待ちにしていたのだろう。

 

 「こんな丸をデカデカと書くぐらいだしねぇ」

 

 カレンダーの三十一というところには、リリスのカラーである赤丸が書かれていた。なんて子供っぽくて可愛いのだろう。これなら、普段はクソほどつまらないハロウィンでも楽しめるような気がする。

 亜空間には、リリスがどんなお菓子を欲しがっても対応出来るようにあらゆる伝手からお菓子を集めている。悪戯をしたい可能性も考慮し、この家から半径数百メートル地点まではマジックペンその他諸々が都合よく見つかるように仕込んである。

 ちなみに、我が親友こと龍牙君にはノリノリじゃないかとつっこまれた。

 うむ、無論ノリノリである。リリスに楽しんでもらわなければ、僕のこれからの人生に意味は無いのだ。

 火の中だろうが、水の中だろうが、台風の中だろうが、槍が降ろうが、リリスと一緒ならば僕は何も怖くないのだ。

 ……だから、敵は絶対に排除せねばならない。

 

 「さぁて、お姫様はどこかなっと……」

 

 普段なら僕の周りを小動物の様にウロチョロしているリリスの姿は無い。これはこれで物凄くレアなのだが、楽しんでもらうためにはまず僕が動かなければならない。

 キッチン……無いな。それなら異臭がする筈である。無臭のお菓子は作れないだろう。

 庭……違う。爆音が聞こえてくる筈である。

 ふぅむ……かんがえても特に思い浮かばない。やはりリリスも変人であるのは間違いないから、その動きを見極めることは難しい。変人なのは僕もだからリリスも僕の動きは分からなそうだが……はて、どうしよう。

 

 「とりあえずぶらつくとしますかねぇ。」

 

 困ったときは当てもなくふらつくしか無かろう。

 今僕らが拠点としているのは静岡県だ。富士山に魔物が大量に徘徊しているため、勇者として駆除をしているのである。

 それだというのに祭りをしようとするここの住民には驚きである。

 まぁ、僕らの世界線の日本とは違い、ここの住民は一人一人があちらでいう世界王者のようはものなので、そこまで危機感が無いのもふしぎではないがね。

 実際、勇者なんてのは実質公務員だし……

 

 「やっほーゼクスさん! 今日はリリスさんと一緒じゃないのかい? ……は、すまねぇ……ふられちまったのか……」

 「あはは、面白いこと言うねぇ……しゃれにならない悪戯しようか……?」

 「マジにすんじゃねぇよ。ほれ、南瓜の焦げ焼きでも食ってろ」

 「嫌がらせかいな……センキュー、おいしいよこれ」

 「おう、次は松茸買ってけよ!」

 

 着物姿の店主から聞く言葉に無くなりかけている違和感を感じつつ、南瓜を飲み込む。焦げているのがいいアクセントになっている。かかっている塩もきれいなものなのか、美味い。

 この世界は、原点の世界を軸にした平行世界の一つ。

 もし、地球人がはやくから魔法を使えたら。

 もし、諸外国との関わりがもうすこし早かったら。

 もし、日本人は着物でいるのが機能的にも当たり前だったとしたら。

 そんな事が叶ってしまっている世界だ。割となんでもありである。

 

 「あいあい、あ、ついでだけどリリスはみたかい?」

 「さっき水菓子の店に入ってったのを見たぜ? イチゴでも買いに行ったんじゃねぇの?」

 「ほほぅ、じゃねー」

 

 水菓子、あちらの日本でいうフルーツに当たる。

 リリスはイチゴが大好きだから……まぁ、買っていても変じゃない。何をするつもりか知らないが、ゆっくり追跡するとしましょうか。

 気分は、証言を頼りに犯人を追う検察官かねぇ……。

 ま、ハロウィンらしい仮装なんざしてないけど。

 

 「ねーさんこんにちは、うちのお姫様みたかいな?」

 「あら、こんにちはゼクスさん。ええ、リリスさんなら見たわよ。というか、ここでシャインマスカット買っていったわ」

 「高いマスカットじゃあないですか」

 「そうねぇ……ふふ、楽しみにしておきなさいな。」

 「うん? そいつを貰えるのかね?」

 「さぁどうかしら。ほら、お姫様は衣装替えをしにフィリップさんのところに行ったわ。ゆっ~くり追ってあげなさいな。」

 「あいよ。ついでに菓子どーぞ。旦那さんと分けてくださいな」

 「あら、ありがとう。」

 

 あのバカの店か……ついに服飾にまで手を出したとは恐れ入る。これまでも暗殺者とはいろいろズレたことを行ってきたあいつだが、既に矜持は捨てたらしい。

 まぁ、あいつの店か……ならば特に何もないだろう。

 

 「……あ、見つけた」

 

 曲がり角を曲がり、待ち伏せでもしようとしてそうなリリスの姿を確認。チラチラと周りを見ていた上に、扇情的な仮装だからすごく目立つ。

 吸血鬼さんお自慢の嗅覚を使っても、リリスが動いていない事が分かる。

 さては、僕という追っ手に気づいて奇襲作戦に出たな?

 よろしい、受けて立とうではないか。

 --目標までおよそ十八メートル……よし、すぐである。

 

 「ふふふ……」

 

 --《神権・時空》

 

 空間と空間を繋げ、リリスの真後ろに移動する。

 

 「……あら? どこいったのかしら」

 「ここだよ。」

 「わぁ!? ……気付いてたのね、詩季さん」

 「そりゃ勿論。僕の近くにいない時点で……というか、カレンダーにあんな分かりやすいことして気付かないとおもうかい?」

 「いや、あなたこういう行事あまり好きそうでないもの。……まぁいいわ。今日はハロウィンよ。ほら、何か言うことはないかしら?」

 「その格好すごくエロいね。」

 「そういうこと言う男は嫌われるわよ」

 「うん、知ってる。……ん~、じゃあ、トリックオアトリック!」

 「はいどーぞ……え? ちょ、え?」

 

 腰につけていたバックから何かを、取り出そうとして、リリスの動きは止まった。うむ、どうせなら意地悪したいというのが吸血鬼だ。

 想定外のことにアタフタするリリス可愛い。今すぐ抱きしめてなでくり回したい。でも髪が痛むと悪いからほどほどに。

 

 「~~! ほら、トリックしなさいよ」

 「ふふ、冗談だよ冗談。それとも、悪戯のほうがいいかな?」

 

 好きな人を軽くいじめて楽しんでる僕は変態なのだろうか。

 ちなみにここ、道の端っことはいえ人がまぁまぁいるところである。

 完全にバカップルだ。少し移動しよう。見せつけるのは楽しいが、見せつけられる立場の人達を考えると僕らの存在は迷惑以外の何者でもない。

 その証拠に道行く人たちは微笑ましそうに……あれ?

 いいの? 結構迷惑になるけど……あ、構わない? それじゃあ……。

 

 「意地悪ね。もう悪戯みたいなものじゃない。」

 「ごめんごめん、謝るから許して」

 「……普通にしてくれたたら許してあげるわ」

 「はいよ、トリックオアトリート、お菓子くれなきゃ人にはとても言えないような悪戯しちゃうぞ。今この場で」

 「はいどーぞ。……ちなみに、悪戯って何するつもりなの?」

 「ふふふふふふふふ」

 「もう、変な人」

 

 あぁ、楽しいな。

 

 ◇

 

  「フハハハハハハ! おかえりお二人さん! さぁ、パーティーを始めよう!」

 「……は?」

 

 家に帰ると、何故かフィリップの馬鹿がいた。

 その後方には、我が親友の龍牙、そしてその恋人のミラちゃんの姿が……あれ、こいつら今日は用事があるとかでいないんじゃなかったっけ。

 いや、その用事がこれなのだろうか。

 どちらにせよ、僕ら二人のイチャイチャタイムを奪う気なのは間違いないか。

 

 「いやぁ! 悲しいことにたったの五人しか集まらなかったが……まぁ! 仕方在るまいな! このメンバーで楽しもうではないか! フハハハハハ!」

 「なんかすまんな詩季、ちょっと羽虫も混ぜちまった」

 「そうだねぇ……とりあえず焼いてしまおうか。」

 「ククク、やれるものなら--あぶな! 貴様家を燃やす気か!?」

 「生物だけ燃やす神秘の焔だからね。」

 「ハァ!? ズルにも程がないか!?」

 「るっせぇよ禿」

 

 うぅむ、なんでこんな違和感があるのだろう。

 フィリップ、こんなにうるさい奴だったか? いや、うるさい奴には間違いないのだが……なんだろう、僕の知るこいつはもっと目が死んでた気がする。

 今のフィリップは……とても楽しそうだ。

 

 「まぁまぁ詩季さん、盛り上げようとしてくれてるのだからいいじゃない。ほら、あなたも仮装なんてしてみればどうかしら? あ、あなたの場合は正装かしらね」

 「違うよ。僕はドラキュラじゃなくてヴァンパイアだよ」

 「フハハハハハ! そんなことに拘っているのは貴様だけだバカめ! 衣装は用意しているからさっさと着てこい! 貴様の愛しのリリスが選んだものであるぞ!?」

 「よし、案内しろフィリップ」

 

 リリスの選んでくれた物? よし、プライドなんてへし折ろう。

 ……あぁ、そうさ。僕と違ってリリスに永遠は無い。彼女のために生きることが、僕の全てだと決めているではないか。

 そのためなら、僕の心などいくらでもねじ曲げよう。

 

 「チョロいな……」

 「チョロいねぇ……」

 「本当、私に甘過ぎじゃないかしら」

 

 やかましい。僕はそこまでチョロくない。

 

 「おお、やっぱ吸血鬼だな。あんま似合ってないが。」

 「そういう龍牙は何? それなんの衣装? ミイラ?」

 「そそ、ミイラみたいなもんだよ。いやぁ、流石に暑かったわ。包帯グルグル巻きの上にコートだぜ? 暑苦しいってレベルじゃないわ」

 「だろうね。……ちょっと待て、その下裸じゃないよね?」

 「……見るか?」

 「いや、やめとくよ」

 

 なんだか、龍牙は少し幼く見えた。

 いや、違う。僕らは見た目を若いままで個体させているだけだった。

 それだけの筈なのに、やはり違和感は拭えない。

 

 「とにかく、なんとも言えない格好だねぇ。」

 「ねぇ詩季さん。私への感想は? まさか、さっきの失礼な感想が全てだなんてことは無いわよね? ちゃんとした感想、あるわよね?」

 「え、あ、うん。もちろんあるよ。」

 

 リリスの格好は、一言で表すのならば扇情的だ。

 どこかで見たことのあるような形だが、彼女の色を表すかのように唐紅のドレスを羽織っている。まぁ、簡単に言えば赤デレラだ。ファッションには詳しく無いからよく分からないが、ロングのレース? というやつだ。Vネックがどうとか聞いたことがあるのを思い出した。高そうではあるが、それぐらいの金は惜しくないな。

 胸の方は貧相な為か開いてないが、背中が大きく露出している。そこから見える肩甲骨がまたエロチック。

 美しい、可愛らしさとは違う大人の美しさだ。

 さっきから鳴り響く鼓動が止まらない。僕の生殖能力が人間のそれと同様で、性欲も同様だったならば多分襲ってる。

 

 「とても綺麗だよ。ティアラでも被せたらお姫様みたいだよ。……うん、本当に」

 「そ、そうかしら……」

 「なーにイチャコラしているのだ貴様ら。赤い糸でも使って一生離れられなくしてやろうか? どちらが死んでも永遠に縛られ続けるようになぁ!」

 「それはまた本望だねぇ。」

 「必要ないわ。もう結ばれてるもの」

 「く、くくくく……そうかそうか。なら必要ないな。……さて、これからどうするか。実は私、ハロウィンに何をするのかとはイマイチ知らんのだ。こうやって南無八万題菩薩の衣装は着ておるが、この国の分割なぞしらん。ということで、教えろゼクスよ」

 「僕だって知らないよ」


 僕としては、何故南無阿弥陀仏の仮装をしているかについて知りたい。いや、南無阿弥陀仏の仮装をしていること自体はどうでもいい。

 問題は、その衣装をどこで仕入れたのかだ。

 もっと言えば、誰がそんなものを作ったなかを知りたい。


 「ちなみに、私も知らないわよ? だって、今まで外に出たことなんてないもの。ミラさんも同じよね?」

 「そうですね。私も知りません。一昨日龍牙に聞いたのがはじめてですから」

 「となれば……龍牙、普段って何してた?」

 「え、ハロウィンって仮装して南瓜とか食べるだけじゃなかったのか?」

 

 どうしよう。誰一人としてハロウィンについて詳しく知らない。

 かつて、収穫を祝う祭りであったことぐらいは把握しているが……日本人がちゃらんぽらんに遊ぶハロウィンでない、本来のハロウィンを知らない。

 一応、知ってることだけでも話すべきだろうか。

 

 「ねぇ、二人の世界ではどうしていたの?」

 「え~と、車で酒飲んで騒いだりしてるのは見たことあるよ」

 「テレビで見たのってほかなんだったっけ? ……だめだ。酒ぐらいしか思い出せん。親父達って何かしてたか?」

 「どうだったかなぁ。」

 「ふむ、そうか。分からぬか。なら、酒を飲むしかあるまいな? ククク、当然のことだが酒瓶は大量に用意してある。さらに、私お手製の南瓜料理、秋らしくサツマイモ、栗、サンマ、その他諸々を作ってきた。食に困ることはあるまい!」

 「主婦かよお前……」

 「フハハハハハ! ここにいる主婦候補たちの料理技術には欠片も期待出来ぬからな! 下手なものを食らうならば私が作ったほうが断然よかろう!?」

 「失礼なこと言わないでくれるかしら? 私の料理は評判いいのよ?」

 「私もですよ。料理には自信があります。」

 「……ふむ、ふむ? まぁ、ミラ、貴様は問題ない。まだまだ粗削りだが、鍛錬すればそのうち上達するであろうな。……しかし、リリス。貴様は本当に笑えない。……美味いと食すのはゼクスだけであろう?」

 「食べさせたのは詩季さんだけだけれど……そうね。……あなた、正直に答えて? 私の料理ってどうなの?」

 「あ、龍牙。そこの蒸留酒とってくれる?」

 

 世界というのは残酷だ。言わなくてもいいことを言わなければ、乗り越えられない状況というものが存在する。

 さぁて、明日の僕にでもお任せしようかなぁ。

 

 ……力を貸してくれ。みた感じアルコール物凄く高くてもはやアルコールそのものにしか見えないやばそうな蒸留酒ぅ! 

 五本ぐらい呑んだら、きっと酔いつぶれるよね……!

 

 「詩季さん、詩季さん?」

 「南無!」

 

 そこで、僕の意識は完全に途絶えた。

 

 ◇

 

 「……はっ! おわっ!? 危な!」

 

 目が覚めると、目の前に見えたのは地面だった。

 何故だか、今の一瞬だけで妙な夢を見ていた気がする。

 浅い眠りだと夢を見ると聞いたが、それなのだろうか。

 ……まぁ、なんだか幸せな気持ちがするし、別にいいか。

この時期になると、何時も思い出すことがあります。

それは、忘れもしない中学三年生の日。

私と友に届いたのは学友が一人亡くなったという報せでした。

近くでいた友は、それを聞いた瞬間に涙を流し、泣き続けました。その顔を見ることは私には出来ませんでした。

私は、その学友とは少しも関わりがありませんでした。だから、少しも悲しみはなく、あるのは友の泣いていたことへの驚愕だけでした。

……ですから、私にとってハロウィンとは善きものではありません。吸血鬼についてのこともあります。しかし、それ以上に、騒いでいるだけの人々に怒りが湧いてしまうのです。もちろん、彼らは何かをしたという話ではありません。罪はありません。

ただ、迷惑行為に対して憤怒の気持ちがあるのみです。

笑顔の裏には、少数の悲しみが確かに存在しています。

まぁ、それだけですよ

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