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異世界で道化が笑う  作者: 梵儚坊
3/3

彼ノ地に、降り立ち

死の道化師と、呼ばれた男

魁獅・G・クラウン

地獄の主に、願った願いにより

地球でわない、別の世界に飛ばされた

「地球は神と呼ばれる、老害共の支配地

申し訳無いがそこに送る事はできぬ

なので、異なる地つまり、異世界にて

そなたの思う世界!そなたの願う世界を作れ!」

そう宣言した地獄の主により

魁獅はこの場所に飛ばされたのだ

異世界に飛ばされた魁獅を待ち受けていたのは

見渡す限り肥沃的な草原の広がる大地だった


「さてと…どうするかなぁ…」

目の前に、広がる草原に腰を下ろし、何と無く呟いてみる

しかし、ノープラン

とりあえず「皆が笑える世界」という確固たる夢はあるが

夢に向かって進むにも情報も手段も無さすぎる…

「まずは、能力の確認かな…」

とりあえず自分の持てる手段、力から確認して見ることにした

この、世界に飛ばすに、当たり

ルシファーはいくつかの能力、元の世界でわ、決して使えぬ力をいくつかさずけてくれた

「まずは、索敵かな…」

戦場で生き抜く為に、必ず必要となる能力

「索敵」

何処に危険が潜み、何処に敵がいるのか

事前に情報を仕入れておくと、生存の確率が何倍にも跳ね上がる

魁獅が生き抜く為に必須だと思う能力の一つだ

(索敵!)

魁獅が心で願うと同時に

「ピンッ!」

脳内に響く電子音が響き、視界の左上の方に円形のレーダーのような物が表れた

「生物が黄色の点…害意がある者、危険性のある物が赤点で表れる…だったかなぁ…半径5キロまで使用可能だったよね…」

ルシファーに教えて貰った事を呟きながら

レーダーの範囲をドンドンと広げて行く

「半径5k以内生物反応複数…しかし、敵影無しか…」

最大レーダーを広げ幾つかの黄色の点を確認すると

「フィールドマップ」

魁獅は次の能力を試しにがかる

魁獅の声と共に目の前に表れたのは

半透明の空中に浮かぶ地図だった

「フィールドマップ」

は、名の通り地図であるが

索敵で見付けた物を投影する事が可能な電子MAPである

しかも、平面から立体まで可能となれば言う事無しの高性能

「フィールドMAP」

の能力に満足した魁獅はMAPを閉じると索敵を500mに設定し

その場で、ルシファーに授かった武器を確認していく

この世界に、銃は存在しない

ルシファーの説明によると

この世界は、魔法と剣の世界つまりファンタジーの世界である

しかし、産まれてから戦場とゆう地獄で育った魁獅には

「ファンタジー」

と言われてもピンとこない

なので、魁獅は攻撃魔法と呼ばれる物が銃の様な物と捉える事にしていた

しかも、ルシファーが言うには

人族が使える魔法は補助魔法が殆どで、攻撃魔法を使える者はほんのひと握りの賢者と呼ばれる者だと言う

それ以外の種族もそのようなもので、ある特定の種族は魔法が上手だがそこまで警戒するレベルでは無いそうだ

むしろ

「あまり必要無いかと思うが…」

という前置きの後

「全属性魔法使用可能」

という能力をルシファーから渡された魁獅を魔法で超える者はいないらしい

しかし、あまり魔法に、関してピンと来ていない魁獅は

あまり要らぬ能力の一つと、考えていた

普通で考えれば、チート中のチートの様な能力であるが

剣の世界と聞いた魁獅が最も重要視したのが

「身体能力の向上」

だったのだから、しょうがないと言えばしょうがない

「この、インベントリって便利…」

いわばのマジックボックスから武器を取り出しながら

生活補助魔法の方に感動を覚えた魁獅

そのへんはご愛嬌である


魁獅が最も得意とするのは、近接戦闘である

元々単独行動が多く、潜入や暗殺を得意としていた魁獅にとって

近接戦闘は大事な技術の一つである

ナイフを持った死の道化師の右に出るもの等いない

なので、魁獅得意武器は必然的にコンバットナイフとなる

数種類のナイフを取り出した魁獅は

握り心地、使い勝手などを、数振りで確認すると

それぞれを、戦闘服の所定の位置に配置していった

「よし、準備完了!」

ある程度の武装が済んだ魁獅は一つ頷くと

大きな一歩を意識的に踏み出した

これから、全く知らぬ世界で新たに生きていくのだ

なら、始めの一歩は大きく行きたい

しがらみは無い

束縛も無い

あるのは、己の願った思いだけ

あの日兄が魁獅に語ってみせた願い

そして、今や自らの願い

「「全ての民が笑う世界」」

その夢を叶える為に、魁獅はあえて大きく一歩を踏み出したのだ


「とりあえず…街かなぁ…MAP」

草原の中を歩きながらMAPを開いた魁獅は

尺図を変えながら、街を探す

すると、すぐに街らしき場所を見つける

「王都ペーシア」

元暮らしていた世界、確か、中東の方の国に昔使われた名前に似たような名前があったはずだ

「距離にして、徒歩約2日…

途中に…村は点在するが…街は無しか…

東に向かって真っ直ぐか…うし、ここにするかな」

とりあえず「王都ペーシア」に、あたりを付けた魁獅は

草原の中を横切る道を東に向かう事に決めると

MAPを、閉じて歩き出す

「結構動物が多いし…索敵も危機感地だけで残りはきるか!」

出しっぱなしに、なっていたレーダーも

自分に害意を向けて来るものだけを感知する様にして消してしまう

ここからの旅路は、ひたすら東に、真っ直ぐである

なら、歩くだけと

魁獅は微笑みを、浮かべ自由な旅路を歩くのだった

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