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ねこのねがいごと  作者: 瀬山藺人
十二話
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その七

 五月三十日水曜日。四人は晴山町の北西にある公園で、スポーツ全般で『もしこんなルールだったら嫌だ』と題してサッカーボールを蹴り合っていた。

「相撲の勝敗を決めるのに何セットもかかる」

 承芽はすぐに勝敗が決まらない対戦格闘のルールは相撲には不釣り合いだろうと思って言った。

「大変そうだね」

 瑞葉も思った。

「サッカーの交代枠が数人」瑞葉

「ファウル回数だけではペナルティがない」結菜

「ボール4つで出塁させてホームランを打てない」生実

「3ポイントと2ポイントが逆で遠くからのシュートばかりになる」


 五月三十一日。瑞葉達は学校に向かった。

「五月も終わりかぁ」

 瑞葉は色々な事がありすぎた五月を振り返る。

 昼休み。四人が屋上でくつろいでいると、担任の先生が来た。

「瑞葉さんの絵が芸術祭で受賞したそうよ」

「ええ! 何の賞ですか?」

「賞は二つあって、審査員賞と表で決まる観客賞、そ「」の両方なんだって」

「おめでとう、瑞葉」

「ありがとう」

 三人から褒められて照れる瑞葉。


 学校が終わり、四人は森の中を歩いていく。

「世の中、意外と見る目あるじゃん。もしかしたらとは思ってたけどね」

 承芽は受賞が不思議ではないと思っていた。

「あの絵はずっと見ていても飽きないんだよね」

 承芽も絵を絶賛する。

「猫絵作家として頑張ってね」

 生実は瑞葉の将来に期待を寄せる。

「猫と逆光を作風として確立してもらいたいな」

 結菜は受賞した絵に作家の方向性を見出す。

「それで行こう」

 瑞葉の家で対戦でもすることにした。







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