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ねこのねがいごと  作者: 瀬山藺人
十一話
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その四

 五月二十五日金曜日。瑞葉が別室で絵を描いている間、三人も太ペンで絵を描いていた。

「今日は『絵を見て一言』。ということで、私から」承芽

 承芽は画用紙に描かれた、学校の屋上で昼御飯を食べている二人に一言。

「あー早く帰りたーい。てゆーか、月に帰りたーい」少女1

「え?」少女2

「急な話ね……」生実

「さらっと……」結菜

 次に結菜が画用紙を見せると、公園のベンチで串団子を食べる少女の横顔が描かれている。

「…………つぶあん派」

「実際はこしあん派を主張する人が多いよね」生実

「どちらかというと、つぶあんかな」承芽

「甘味が直に来るよね。そこがいいんだけど」生実

 次に生実が画用紙を見せると、一人の少女が森の中で佇んでいる。

「…………迷った」

「油断すると方向が分からなくなるよね、そこの森」承芽

 瑞葉も戻ってくると、画用紙に描いてみた。画用紙を見せると、猫が丘から遠くを眺めている。

「…………暑くも寒くもない」

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