その七
五月十五日火曜日。四人は学校から帰ると承芽の店に集まり、公園での発表会に必要な道具を探して承芽室で作り始めた。
「とりあえず、私と生実で考えた設定があるから、それを元に進めていこう」承芽
「私は何をすればいい?」瑞葉
「瑞葉は題名を考えて」結菜
「わかった。でも、題名が一番悩むんだよなぁ。でも、実は一番楽しいかも」瑞葉
五月十六日水曜日。今日も承芽室で作業をしていく。
「うーん、思い付かない……」瑞葉
「直感でいいから」結菜
「直感直感…………、よし、これだ!」
五月十七日木曜日。四人は完成した出し物を発表するため晴山東公園に向かった。
「結構集まってるじゃん」承芽
「公園の掲示板に張ったチラシが思ったより宣伝になったか」生実
舞台に登場すると、拍手で迎えられる。
「みぎてでギュッ」四人
スケッチブックを捲ると、三人の人物が描かれている。
「どれか一人を選んで。左がいい人」瑞葉
パチパチ。
「真ん中がいい人」生実
パチパチパチ。
「右がいい人」承芽
パチパチパチパチパチパチパチパチパチ。
別のスケッチブックを捲る。
「ある日、右手の能力、みぎてでギュッに目覚めると、捨てられたゴミに宿っていたずらをする、いらぬおにを見つけて退治することになりました。空き缶鬼を見つけると、逃げようとする空き缶鬼を追い詰めました」承芽
「右手の速い攻撃、右手の掴み攻撃、どっちをする?」瑞葉
「右手の速い攻撃」生実
パチパチ。
「右手の掴み攻撃」瑞葉
パチパチパチパチパチパチパチパチ。
「右手の掴み攻撃をしたけど、逃げられてしまいました。でも、諦めずにもう一度追い詰めました」承芽
「右手の速い攻撃」生実
パチパチパチパチパチパチパチパチ。
「右手の掴み攻撃」瑞葉
パチパチ。
「右手の速い攻撃が空き缶鬼を怯ませました」承芽
「右手の速い攻撃」生実
パチパチ。
「右手の掴み攻撃」瑞葉
パチパチパチパチパチパチパチパチ。
「怯んだ空き缶は避けられず、掴まれて上に投げられて消えてしまいました」承芽
「おしまい」四人




